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データイーストはインテル社ＤＶＩ技術導入を発表した。セガ社は英国デイスレジャー社を取得した。ＡＯＵエキスポ９１で４６社が５２９小間に出展する予定だ。英国ＡＴＥＩで米国アタリ社が「ランパート」を披露した。サノヤス傘下の明昌の岡本昌明会長が退任、岡本製作所会長に専念することに。（１９９１年２月１５日号）
米国アトランチックシティーでバリー社のカジノホテルが認可された。本紙主催の欧州ＡＭ展視察ツアーが英国ＡＴＥ、ドイツＩＭＡを訪れた。コナミ工業はＡＴＥで「スクランブル」を披露した。新日本企画がタイトーアメリカに「サターン・オブ・サターン」を許諾した。「ロータリー」シリーズの関西企業が和議申請した。（１９８１年２月１５日号） Copyright Amusement Press Inc. 2011 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 １．欧州最大のＡＭ機展として長年親しまれた英国ＡＴＥＩは、昨年１月カジノ機器展ＩＣＥの付属物に成り下がったが、今年完全に姿を消したことが確認された。ＡＴＥ（アミューズメント・トレーズ・エキジビション）は第二次世界大戦の終結とともに発足、後にＩ（インターナショナル）を加え発展したが、主役はもっぱらフルーツマシンなど射幸遊技機で、ＡＭ機は脇役に過ぎなかった。ＡＴＥＩは後にＩＣＥを併催するようになったが、ＩＣＥが巨大化するにつれてＡＴＥＩが軽く扱われたため、それに不満を持つＡＴＥＩ出展社を集めたＥＡＧ（ユーロピアン・アミューズメント＆ゲーミング・エキスポ）が昨年１月に発足、定着した。英国の協会ＢＡＣＴＡは十数年前にＡＴＥＩを展示会社のクラリオン社に売却したこともあるが、今ではＢＡＣＴＡはＥＡＧを実質主催している。 ２．遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」（後楽園。東京ドーム運営）で１月３０日午後０時４０分ごろ、「スピニングコースター舞姫」に乗っていた東京の会社員（３４歳）が約８m転落、死亡した。警視庁捜査１課は安全バーが十分固定されていなかった可能性があると見て、業務用過失致死の疑いで調べている。この遊園施設はドイツのマウラー・ゾーネ社（本社ミュンヘン）製の「ワイルドマウス」で、２０００年に東京にあるインタミン・ジャパンを通じて導入したもの。一般的な「マッドマウス」タイプだが、座席部分（４人乗り）が背中合わせになっており、３６０度自由回転する（体重で変化する）のが特徴。コース全長は３０６ｍ、最後部の高さ１１m、最大傾斜３０度で、ライドは最高時速４０ｋｍで走行する。身長・年齢等による乗車制限もある。 ３．コナミとコナミの５４％子会社であるハドソンは１月２０日、株式交換によりハドソンをコナミの完全子会社にすることで合意した。ハドソンの１株に対しコナミの０．１８８株を交付する条件で、３月８日にハドソンは臨時株主総会で承認を受け、４月１日に実施する予定。３月２９日付でハドソンは上場廃止となる。コナミはゲーム制作の協業体制を強化し、成長が見込まれるスマートフォン（高性能携帯端末）や交流サイト（ＳＮＳ）向けゲームに資源を集中するのが狙い。ハドソンの石塚通弘社長は３月末に退任、上原和彦コナミデジタルエンタテインメント執行役員が４月１日付で社長となる。ハドソンは７３年に設立、８４年改組した古くからの家庭用ゲームソフトメーカー。コナミは０１年にその筆頭株主に、０５年から親会社になった。 ４．コナミは１月２０日、ゴルフシミュレーターを展開している㈱デジタルゴルフ（東京都港区赤坂２丁目、横山俊朗社長）を株式交換方式で１００％取得することで合意したと発表した。デジタルゴルフ１株に対しコナミの１５株を割り当てる条件で、３月１日付けで実施する。上月景正コナミ社長がデジタルゴルフ社長を兼任する。０３年１月に設立されたデジタルゴルフは、ゴルフの室内シミュレーターや、家庭用・ＰＣ用のゴルフゲームを展開しているが、ここ３年間は年商３億円未満で、赤字が続いている。だがコナミは、デジタルゴルフが持つデジタル３Ｄゴルフコースデータをコナミグループで活用すれば、発展につながると判断して、完全子会社にすることにしたと説明している。 ５．ウェアハウス（旧・シチエ）は１月２８日、１１年３月期（１０年１月－００年３月の変則１５ヵ月）の第４・四半期までの１２ヵ月（１－１２月）業績を発表、売上高は前年同期比１５％減の９３億７千２百万円、経常利益は７９％減の８千８百万円、純損失は１５億９千４百万円（前年同期は１億５百万円の利益）だった。売上高のうちレンタル部門は１１％減の３７億千百万円、ゲーム場その他施設部門は１８％減の５６億６千万円。ウェアハウスは１０年７月以後、ゲオの６０％子会社になっており、ゲオの決算期に合わせるため、１０年１１月に開かれた臨時株主総会を経て、決算期を１２月期から３月期に変更していた。なお同社は１月２６日に第４・四半期と通期（１５ヵ月）の業績予想を修正していた。 ６．アドアーズは１月２５日、マカオで（カジノではなく）ゲーム場を２月上旬にオープンすると発表した。昨年７月にマカオでゲーム場を開設・運営するための子会社、アドアーズ・マカオ社（本社マカオ、石田清貴社長＝アドアーズ取締役）を設立しており、２月初めに資本金を５３０万パタカ（約５千７百万円）に増やした上で、現地のゲーム場開設に向け最終調整している。アドアーズ・マカオ社は、サンズチャイナ社グループのべネシアン・マカオ社と契約、サンズ社系のカジノホテル「サンズマカオ」内に、ゲーム場「アドアーズ・サンズ・マカオ」（３４１㎡）を開設、クレーン機２６台、写真シール機３台、体感ゲーム機６台を設置する予定で、初年度売上高１億７千万円を見込んでいる。アドアーズでは、国内市場は飽和状態にあり、急成長しているアジア市場を開拓するため、と説明している。 ７．業務用ＴＶゲームからちょうど３０年前に生まれたキャラクター「パックマン」（８０年）を、米国でリアリティ番組の主人公にする計画が進められている。米国の芸能誌「デッドライン・ハリウッド」は１月１３日、番組制作会社のマーブ・グリフィン・エンタテインメント（ＭＧＥ）が、パックマンが.登場する台本なしの番組をシリーズ展開することで、米国家庭用を担当するナムコバンダイゲームス・アメリカ社から許諾を受けた、と報じた。ＭＧＥのロイ・バンク社長は、この「パックマン」リアリティシリーズは、大きなエネルギーで食べ尽くすイベントとして考え出された、と説明している。「パックマン」は８２年にアニメ番組「ザ・パックマンショー」として米国ＡＢＣテレビで放映されたこともある。 ８．日本電気（ＮＥＣ）は１月２４日、昨年１１月から販売している電子マネー決済端末「マルチサービス・ターミナル」のＣＲＭ（顧客管理）サービス実験をタイトーのロケーション（３ヵ所）で開始した、と発表した。「マルチサービス・ターミナル」は液晶タッチパネル画面を備えた電子マネー決済端末で、クーポン発行や広告表示、会員サービスなども行うもの。単体では十数万円かか端末だが、ＮＥＣは２０１２年度までに累計５万台の販売を見込んでいる。実験はタイトーステーション浅草店（東京）、同福岡天神店（福岡）、アムゼ（青森）で１月２４日から３月末まで行なう。タイトーではこの実験により、ＣＲＭサービスの有効性や施設利用者の利便性向上のための施策を検証するとしている。 ９．ネクストジャパンＨＤは１月１８日、筆頭株主の「リバイバル・アセット・マネジメント１号投資事業組合」が１月２０日付で解散するのに伴い、同組合の持分に応じて同社株式を引き継ぐ藤沢信義会長が筆頭株主になる、と発表した。経営に変化はない。ネクストジャパンは９３年９月に設立、００年１２月に会員制ゲーム場「ＪＪクラブ１００」の展開を開始、０５年に６０店に拡大したが、１０年７月現在は直営７店、ＦＣ４店の計７店まで縮小している。０７年に持株会社化し、０８年にリバイバル投資組合が第三者割り当て株式を引き受け、筆頭株主になった。同社は０９年にアドアーズと資本・業務提携している。今回の資本異動で筆頭株主は３４．７％を所有する藤沢氏、２位が１５．０％のレスポワール投資事業有限責任組合、３位が９．９％のアドアーズとなる。 ◎ 業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は２００２年６月一杯で休刊しました。 |
