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「8号営業」での景品は500円以下となったが、「7号営業」で使用される景品との法的な矛盾を都道府県警察が指摘しており、いわゆるカーニバルゲームの景品をどう扱うか問題になってきた。タイトーは直営店でアンケート調査を実施した、プレイヤー動向の結果を発表した。(1990年10月15日号)
全日本遊園協会(JAA)理事会は3部会に再編を委ね、解散へ手続きを進めた。ナムコは米国アタリ社との独占販売権をめぐる訴訟で和解した。ナムコはTVゲーム「パックマン」を海外4ヵ国4社と国内2社に許諾した。乗物機メーカーのキクチハンドメイズが倒産した。(1980年10月15日号) Copyright Amusement Press Inc. 2010 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.コナミはパチスロメーカーとして実績があるアビリット(本社大阪、浜野雅弘社長)を、株式交換により完全子会社にすることで9月21日、両社が合意したと発表した。11月29日に開くアビリット臨時株主総会で承認、11年1月1日実施する予定で、アビリットの1株に対しコナミの0.052株を交換する。アビリットの株式は年末にも上場廃止になる。コナミはアビリットをグループに加え、経営基盤を強める考え。アビリットは56年に高砂電器産業として創業者の故浜野準一社長が設立、71年にメダルゲーム機参入、77年にパチスロ遊技機を開発、96年に大証2部に株式上場、03年7月に現社名に改称した。09年12月期は売上高63億円、経常損失31億円、最終損失51億円と低迷していた。 2.イオンファンタジーは9月27日、第2・四半期までの8月中間期(3―8月期)業績を発表、売上高は前年同期比8%減の211億円、経常利益は33%減の9億4千万円、中間利益は36%減の4億3千万円で、売上高はほぼ予想どおりだったが、利益は予想を下回った。国内店舗は4増11減で332店。海外は3増の24店。機種別売上高はプライズゲームが65.9億円、メダルゲーム(大人用と子ども用)が55億円、カードゲームが40億円、体感ゲーム(ホッピングロード、レッツゴーバスなど)が25億円、写真シール機が14億円など。同社は幼児を対象にした「ファンタジースキッズガーデン」を50店に導入したとしている。 3.任天堂は9月29日、裸眼で立体映像を楽しめるハンドヘルド機「3DS」を11年2月26日、希望小売価格2万5千円で発売すると発表した。米国6月の「E3」で披露、今回初めて具体的な発売計画を明らかにしたもので、米欧では来年3月発売の予定。「3DS」用ゲームソフトのほか、これまでの「DS」シリーズのゲームソフトも使え、すれちがい通信など通信機能、3D写真撮影機能などもある。セガ社などサードパーティーも専用ソフトを開発している。より完成度の高い開発、発売時の数量確保などを理由として、年内発売の予定を2月に延ばした。これらに加えて為替相場が予想を上回る円高で推移しているため、任天堂は同日、9月中間期と11年3月期の業績予想を大幅に下方修正した。 4.ユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ)が持つ2件のパチスロ特許を、サミーのパチスロ機「北斗の拳」が侵害しているとして、ユニバーサルが210億円の損害賠償を求めて、サミーを相手取って2005年12月に起こした特許侵害訴訟は、ユニバーサルの完全敗訴に終わった。特許(第3069092号と第3708056号)のうちひとつは侵害がないことが、もうひとつは無効が確定した。東京地裁は07年5月にユニバーサルの訴えを退け、知的財産高裁は10年3月にユニバーサルの控訴を退け、最高裁判所は9月24日にユニバーサルの上告を棄却、不受理を決定、地裁判決が確定した。これについてユニバーサルはレリースを出していない。 5.ユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ)は9月15日、9月中間期と通期(10年3月期)の業績予想を修正した。中間期は売上高116億円(6月の前回予想では244億円)、経常損失18億円(7億円の利益)、中間損失18億円(6億円の利益)と大幅下方修正した。通期の売上高は484億円(561億円)、経常利益61億円(47億円)、最終利益41億円(40億円)と修正した。中間期は遊技機販売が計画6万台に対し2万7千台にとどまり、売上高が計画の半分以下になったが、ウィンリゾート社の業績、予想を超えた為替差益で持ち直しており、通期については販売をてこ入れすることにより大幅に改善する見込み、としている。 6.野球選手のデータの入ったカードを使って、タッチスクリーンでゲームを進めるセガ社のTVゲーム「カードジェンMLB2010」が、10月中に「期間限定」で国内運営されることになった。米国メジャーリーグの許諾を得て日本で開発されたこの野球ゲームは、09年9月の米国AMOAエキスポで初めて披露され、日本では6月に開催された単独新作展で出品、紹介された後、セガ社はロケテストを進め、出荷を検討してきたが9月21日、とりあえず日本での10月限定の運営(いわば大規模ロケテスト)に踏み切ることを決めたもの。米国ではシカゴなどでロケテストしたが、現時点でなお出荷は決まっていない。10月14日続報=10月14日〜11月28日、直営31店で実施。 7.米国で暴力を助長すると思われる家庭用TVゲームソフトを年少者に販売することを禁じるカリフォルニア州法は合衆国憲法に違反するかどうか、連邦最高裁判所が審理することになったのに伴い、全米ゲーム場オペレーター業者団体のAMOAはこのほど、この州法が違憲で無効だとする連邦控訴裁判決(09年2月)を支持するよう、最高裁に求める準備書面(ブリーフ)に署名した。米国「リプレイ」が報じた。カリフォルニア州と同様の州法を制定、連邦裁判所によって同様に州法が無効とされた、イリノイ州などいくつかの州の検事総長が提出した意見書に対抗するもので、家庭用のゲームソフト団体などを支持する州と娯楽、メディア組織が「法廷助言者」となって準備書面を提出する。これには「違憲で馬鹿げた過剰規制への道は、善意で舗装されている」と書かれているとのこと。 8.米国カリフォルニア州議会は9月7日までに、スロットマシンの所持、使用、取り引きを禁ずる州法の罰則を強化する法案を成立させた。法案提出段階では、リデムプションで認められている最高価格を見直す、という条項が含まれていたため注目されたが、これは削除された。それより同州では最近、現金を払い出すクレーン機やマネープッシャーについて、州警察が調査を進めている、と業界紙「リプレイ」が9月20日に伝えている。同州の法律では、現金をプライズとして使用することを特別に違法行為としていないが(ただし賭博罪となる可能性がある)、それでもゲーム・オブ・スキルでないことを根拠に機械を押収できる警察は、強い関心を示して調査しているとのこと。 9.米国ウォルトディズニー社は8月10日、第3・四半期(4―6月)決算を発表、売上高は前年同期比16%増の100億2百万ドル、純利益は40%増の13億3千百万ドルと好調だった。9ヵ月(昨年10−6月)でも売上高は8%増の283億2千百万ドル、純利益は30%増の31億2千8百万ドルと快調。これは「トイストーリー3」など映画部門が9ヶ月の売上高が10%増の51億千万ドル、営業利益が3倍の5億8千9百万ドルと貢献したため。テーマパーク・リゾートは9ヵ月の売上高が2%増の79億4千2百万ドルと堅調だが、営業利益は7%減の10億2百万ドルにとどまっている。 10.アドアーズの株式を25%所有するネクストジャパンHDは9月14日、10年7月期決算を発表、連続赤字から黒字転換を果たした。売上高は30%増の39億円、経常利益は1億9千万円(前年は3億円の損失)、当期利益は2億千万円(6億6千万円の損失)だった。売上高の内訳は直営ゲーム場が11%増の11億円、フランチャイズは74%減の5千万円、景品など販売が8倍の19億円、不動産が77倍の7億円など。これを機に10月28日付けでトップを異動、藤沢信義社長は代表権のない会長に、斉藤慶ブレイク社長が社長に就任することを内定した。新任社長の斉藤慶氏は94年ショーラインコミュニティカレッジ卒、ピーナッツクラブ入社、06年ブレイク入社、07年から社長。08年12月からネクストジャパンHD取締役兼任。39歳。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |