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米国連邦地裁は、LAI社には豪州での独占販売権はない、とするアタリゲームズ社の訴えを認めた。セガ社は32ビットシステム基板「システム32」の開発を発表した。泉陽興業が建設を進めてきた、横浜MM21の遊園地「コスモワールド」が完成した。(1990年9月15日号)
電気用品の型式認可を受けるための手数料が、2年ぶりに36%値上げされた。よみうりランドに建設していた東洋娯楽機の大観覧車が完成した。セガ社は欧州子会社、セガ・ヨーロッパ社を設立した。12社のシングル業者が大阪ゲームマシン事業協同組合を設立した。(1980年9月15日号) Copyright Amusement Press Inc. 2010 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.セガサミーホールディングス(HD)は8月27日、経営強化を目的に、上場子会社であるサミーネットワークス(東京都港区南青山、大野政昭社長、親会社による所有割合56%)、セガトイズ(東京都渋谷区広尾、鈴木義治社長、52%)、トムス・エンタテインメント(東京都新宿区西新宿、岡村秀樹社長、60%)の3社を、すべてセガサミーHDの株式に交換する方式でそれぞれ完全子会社にする、と発表した。それぞれの1株に対して、保有しているセガサミーHD株を333株、0.33株、0.26株割当てる。10月下旬―11月初めに開催するそれぞれの臨時株主総会で承認し、12月1日に株式交換を実施する予定で、実施直前に3社とも上場廃止になる予定。 2.アトラスは10月1日付でインデックスHDに吸収され、解散することになった。インデックスHDが8月30日、経営強化のため、子会社のインデックス(渡辺和俊社長、親会社の所有割合96%)とアトラス(猪狩茂社長、100%)を吸収合併する、と発表した。アトラスは原野直也初代社長が86年4月に設立、87年1月に業務用機器販売を開始、89年8月に直営1号店を開設、10月に家庭用ソフトを発売、95年7月に業務用「プリント倶楽部」を発売、新分野を開拓して97年10月に株式を公開した。しかし99年3月期以降は概ね赤字で、角川書店、タカラ(現タカラトミー)との資本提携を経て、06年11月にインデックスHDの子会社(10年5月に完全子会社)になっていた。インデックスHDはアトラスのブランドを残す、と説明している。 3.ナムコは環境保全対策として、約220の直営店に設置しているクレーンゲーム機「クレナフレックス」4,280台について、1台当たり2灯ある40Wの照明用ハロゲンランプ(8,560灯)を、5.8Wの発光ダイオード(LED)球に交換した、と8月19日に発表した。新たに取り付けたLED球は、フェニックス電機と共同で開発した。これにより年間591トンのCO2排出量を削減、初年度で初期投資3千4百万円を回収する。また同クレーンゲーム機に補助具を付加することにより、1台当たり10灯ある20Wの蛍光灯を6灯に減らし、年間1,282トンのCO2排出量と経費6千万円を削減する。バンダイナムコゲームスでも、環境保全対策キットを提供することを検討中。 4.バンダイナムコゲームスの米国子会社、ナムコアメリカ社は7月28日、シカゴ郊外の本社で、「パックマン」30周年を記念するオープンハウス(プライベートショー)を開催、約百人の業者が集まった。紹介された新作TVゲーム機は、ニューヨークなど4つの都市を舞台に、実際にある車種を使ってレースを繰り広げるシットダウン型「デッドヒート」(2シート)、パックえさを食べると競争相手も食べることができる、という生き残りをゲームにした4人用カクテルタイプの「パックマン・バトルロイアル」、今や古典となったパックマン、ギャラガ、マッピー、ゼビウスなど12種のヒット作を内蔵した「パックマン・アーケードパーティー」の3機種で、近日中に出荷される予定。 5.米国ジョージア州で7月1日施行された、アーケードゲームの再分類とそれに伴う営業税に関する法改正に基づき、オペレーターには8月中旬に納税通知が来ることになっている。米国では州によって異なるが、一般にゲーム機1台あたり年間何ドルかの営業許可税が課税されている。改正法の内容は、遊技の結果何も提供しないもの(スキルゲーム)を「A類」のゲームと呼び、営業許可税として1台年間25ドルを課し、遊技の結果賞品を提供するか賞品に交換できるチケットを払い出すもの(リデムプションゲーム)を「B類」のゲームとし125ドル課税する、というもの。零細業者への配慮が足りない点はあるものの、立案にも参加した同州の業者協会GAMOAは、法改正を支持している。だが遊園地のゲーム機オペレーターらは不満を示しているという。 6.フリッパーピンボールの歴史をたどる記録映画がこのほど完成し、米国では9月10日に開かれるシカゴ・ユナイテッド映画祭から公開されることになった。ロンドンを本拠とするオーストラリアのブレット・サリバン監督らが製作した、「スペシャル・ホェン・リット」という1時間半の映画(ビデオ版は52分)で、単行本「ピンボール!」のロジャー・シャープ氏、有名な開発者のスティーブ・コーデック氏、パット・ローアー氏、スターン社のゲアリー・スターン社長ら多数の業界人が登場する。題名はフリッパーの、点灯している間ターゲットに当てるなどした場合、例えばエキストラボールが出るなどスペシャルになる、というフィーチャーのこと。フリッパーは70年代中ほどまでアーケードゲーム機の主役だったが、TVゲームに取って代わられている。 7.大阪でパチンコ店「四海楼」を展開している光明興業(段正峰社長)は7月16日、道頓堀店の地下1階に「道頓堀パチンコ博物館」を開設、手打ち台からフィーバー機まで昭和40−60年代のレトロ遊技機で遊技体験することにより、昔のパチンコ遊技機の良さを再確認できる場を提供している。入場・遊技は無料だが、団体は予約が必要で、個人も簡単な入会手続きが必要。遊技機はパチンコ14台、パチスロ6台で、うち最も古いものは専門家によれば、パチンコ「銀座式単発機」(55)と「コミックゲーム」(57)。光明興業グループは終戦直後の45年に中華料理店を開業、53年からパチンコ店を経営しており、ゲーム場も、68年設立のアポロを通じて「リノ」チェーンを長年展開していたが、03年に撤退した。 8.タイトーは8月23−29日の1週間、直営店で「タイトー大感謝祭」を実施する、と23日に発表した。太東貿易(現タイトー)が設立された1953年8月23日を記念して、期間中の毎日、先着50−100名(店舗により異なる)にスクラッチカードを配布、当たり券1枚でクレーンゲーム1回無料プレイを進呈(または3枚で応募すると、全国で50名に5千円分の食事券を進呈)するというもの。1枚9ヶ所のスクラッチを3ヵ所削り、すべてインベーダーが出れば当たりとなる。同社は8月4日にも、「タイトーステーション」のテーマソング、「ウィ・ラブ・ゲーム・タイトーステーション」の制作と、直営店での使用を発表している。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |