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米国でジュークボックスの音楽演奏に伴う許諾料支払いの新システムが決まった。ナムコは中村雅哉会長、真鍋正社長の新経営体制を決めた。新日鉄が北九州市に遊園地「スペースワールド」を開園した。SC遊園は風営法の「店舗」解釈の是正を求めた。セガ社は積極的に大型店を開設している。(1990年6月1日号)
全日本遊園協会(JAA)は理事会で水野商会の退会を議論した。マイコンショーでサン電子「スピーク&レスキュー」が注目された。テクノン工業とカワクスが共同で新作展を開いた。セガ社は「モナコGP」ゲーム大会を全国25ヵ所で実施した。TVゲーム改造のGGIが倒産した。(1980年6月1日号) Copyright Amusement Press Inc. 2010 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.東南アジア市場を対象とする業務用AM/ゲーミング機器展、台湾GTI10(5月2−4日、台北世貿中心)には前回同様、約100社が700小間に出展し、日本からバンダイナムコゲームス、現地のセガアミューズメンツ台湾が出展、最新機種を紹介した。バンダイナムコゲームスなど大手メーカーは近年、中台メーカーとの製販提携を進めており、昨年セガ社が「三国志大戦」について台湾IGS社、中国の華立電子科技とのタイアップを発表したのに続き、今年はタイトーが「超・ちゃぶ台返し」(アンガー・エクスプロージョン)、「ミュージックガンガン」について、同様に会場で提携を発表し、注目された。GTIはゲーミング機との区分や扱いが曖昧だが、AMゲーム機が市場でかなり活発に展開されているのが特徴だ。(続報の予定) 2.セガサミーグループの米国ゲーム場運営子会社で「ゲームワークス」チェーンを運営してきた、セガ・エンタテインメントUSA社(カリフォルニア州グレンデール、コーリー・ハイネス社長)が事業を停止し、清算手続きを進めていることが、債権者あて4月22日付け通知で明らかになった、と4月27日付けロイターが報じた。ゲームワークス社は96年にユニバーサルスタジオズ社など3社の共同出資で設立、ゲーム場をチェーン展開したが、01年にドリームワークス社が手を引き、04年には連邦破産法のチャプターイレブンを申請した。それを05年にセガサミーグループが単独で買い取り、セガ・エンタテインメントUSA社が10数店運営してきたが、今年3月末にほぼ半数に当たる7店を閉鎖していた。 3.セガ・エンタテインメントUSA社は2005年、「ゲームワークス」経営を立て直し、米国でのセガ社勢力を拡大させるため設立された。だが4月22日付の債権者あて通知によると、同社は3月30日に事業を停止、「債権者への一括譲渡」というカリフォルニア州法による会社清算を開始した。この州法による清算方法は連邦法のチャプターセブン(破産)の代わりによく用いられるものとされている。現在残っているゲームワークスは7店。手続きを担当する専門会社、コーポレート・マネジメント社のリチャード・キッパーマン社長は、「売却される店もあれば、閉鎖される店もある」と語った、とロイターは伝えている。なお、コーリー・ハイネス社長は5月7日、今後は「セガ・ゲームワークスUSA社」の名前で再建を進めていく、と説明している。 4.警察庁・保安課は4月下旬に09年中の風俗関係事犯についての概略を発表、遊技機を使用した賭博犯は93件(前年120件)検挙し、742人(711人)を検挙、賭金約1億4百万円(1億5千万円)を押収した。うち暴力団が関与していたのは67%に当たる62件、54%に当たる400人だった。広島県で09年1月、パチスロ遊技機を使用し1点20円で換金可能な点数を賭けさせていた経営者らを、常習賭博か賭博で検挙、遊技機22台を押収した、などの事例を掲げた。なお、風営法で規制している「8号営業」(ゲームセンター等)の営業所数は昨年12月現在、6%減の7,662店(8,137店)、遊技設備の設置台数は0.4%減の484,804台(486,582台)で、一店当たりの台数は63.3台(59.8台)と大型化が進んでいる。 5.オリエンタルランドは5月6日、10年3月期連結決算を発表、売上高は前年比5%減の3,714億円、経常利益は5%増の407億円、最終利益は41%増の254億円と減収増益だった。東京ディズニーリゾートの二つのテーマパークの入場者数は5%減の2,582万人だった。テーマパークの売上高は5%減の2,873億円で営業利益は4%減の332億円、ホテルの売上高は2%減の452億円で営業利益は35%増の84億円、年度末に売却したリテイルの売上高は9%減の147億円で営業利益は2千万円、その他の売上高は2%増の241億円で営業損失は9千万円だった。11年3月期は売上高3,565億円、経常利益426億円、最終利益258億円と減収増益を見込んでいる。 6.バンダイナムコHDは5月7日、11年3月期決算を発表、売上高は11%減の3,785億円、経常利益は92%減の19億円、最終損失は290億円(前年は118億円の利益)と大幅な減収赤字だった。部門別では、トイホビーは売上高が10%減の1,488億円で営業利益は7%減の107億円、ゲームコンテンツ(業務用と家庭用)は売上高が8%減の1,375億円で営業損失が68億円(116億円の利益)、ゲーム場(期末直営289店)は売上高が15%減の653億円で営業利益は27%減の2億円、映像音楽は売上高が15%減の292億円で営業損失が8億円などとなっている。特別損失はのれん代128億円を含む220億円計上した。11年3月期は売上高4千億円、経常利益105億円、最終利益45億円を見込んでいる。 7.コナミは5月13日、10年3月期決算(米国基準)を発表、売上高は15%減の2,621億円、営業利益は32%減の186億円、純利益は31%減の171億円と大幅な減収減益だった。部門別でデジタルエンタテインメント(家庭用と業務用)の売上高は24%減の1,426億円で営業利益は48%減の214億円、ゲーミングの売上高は9%増の199億円で営業利益は36%増の46億円、健康サービスの売上高は5%減の857億円で営業損失は19億円(前年は82億円)だった。11年3月期は売上高2,850億円、営業利益245億円、純利益225億円の増収増益を見込んでいる。 8.カプコンは5月7日、10年3月期決算を発表、売上高は27%減の668億円、経常利益は60%減の55億円、最終利益は73%減の21億円と大幅な減収減益だった。家庭用は売上高が30%減の440億円で営業利益が52%減の78億円、ゲーム場(2店減の期末38店)は売上高が11%減の119億円で営業利益が162%増の5億円、業務用は売上高が72%減の22億円で営業損失が2億円(前年は17億円の利益)、コンテンツエキスパンションは売上高が25%増の58億円で営業利益が5億円(2億円の損失)、その他は売上高が3%減の27億円で営業利益が4%増の10億円だった。11年3月期は売上高950億円、経常利益140億円、最終利益80億円と業績回復を見込んでいる。 9.アドアーズは5月12日、10年3月期(単独)決算を発表、売上高は5%減の260億円、経常利益は1%減の6億3千万円、当期利益は24%減の2億7千万円と減収減益だった。ゲーム場(2店減の81店)は売上高が6%減の195億円で、営業利益が19%増の5億5千万円、設計・施工は売上高が8%減の51億9千万円で、営業利益が38%減の7億7千万円、パチスロ機などレンタルは売上高が16%減の3億円で、営業利益が5%減の5千6百万円、不動産は売上高が35%増の10億円で、営業利益が49%減の1億7千万円だった。ガイアは08年10月以来「その他の関係会社」となっている。11年3月期は売上高270億円、経常利益12億円、当期利益4億円を見込んでいる。 10.ウェアハウス(旧・シチエ)は4月28日に第1・四半期(1−3月期)業績を発表、売上高は前年同期比16%減の24億千3百万円で、純損益は赤字だった。売上高のうちゲーム場は19%減の14億2千万円、DVDなどレンタルは14%減の9億円、その他AM施設(ボウリング、カラオケ、ネットカフェなど)は10%増の8千万円で、ゲーム場の落ち込みが目立つ。5月6日には、4月売上高が15%減の7億5千万円だった、とする月報を発表した。ゲーム場を含むAM施設は12店で、1−4月の対前年売上高は82.7%、レンタル部門は25店(前年は26店)で86.0%、合わせると83.9%で、厳しい状況が続いている。 11.任天堂は5月6日、10年3月期決算を発表、売上高は22%減の1兆4,343億円、経常利益は19%減の3,643億円、最終利益は18%減の2,286億円と大幅な減収減益だった。最終減益は6年ぶり。ハードウェアは「DS」が13%減の2,711万台売れて、累計1億2,889万台に達し、「Wii」は21%減の2,053万台売れて、累計7,093万台になった。海外売上高比率は84%で、円高の影響を受けた。6月の米国「E3」には立体映像が楽しめる「3DS」(仮称)を発表予定で、11年3月期は売上高1兆4千億円、経常利益3千2百億円、最終利益2千億円を見込んでいる。 12.米国デイブ&バスターズ社(D&B、本社ダラス、スティーブ・キングCEO)は5月3日、これまでのオーナーである資本管理会社のウェルスプリング・キャピタル社から、約5億7千万ドルで、非公開投資会社のオークヒル・キャピタルパートナーズ社に買い取られることになった、と発表した。1982年に設立されたD&B社は、最新ゲーム機を揃えた成人向けゲーム場とレストランの複合店「D&B」チェーンを展開して、成功を収め、今では米国24州とカナダで56店を運営する最大手チェーンとなっている。06年から4年間所有してきたウェルスプリング・キャピタル社はこれまでの業績に満足を示しており、米国では「ゲームワークス」とまったく逆のケースとして注目されている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |