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初めて幕張メッセで開かれたAOUエキスポ90に41社が、小間装飾なしに出展した。ショー初日、警察関係の社団法人としてAOUの設立総会が開かれた。JAMMAは、規定違反の機械を製造しないとの日本物産の確約を得て、AV麻雀問題にけりをつけた。新潟アミューズが倒産した。(1990年3月15日号)
全日本遊園協会(JAA)は2月11日熱海で定時総会を開催、インベーダー自粛規制などを報告、承認された。JAAのAM部会は、電気用品取締法を守らないゲーム機追放のためにスポーツ紙に新聞広告を出した。タイトーはインベーダーをコピーしたINGなど4社を訴えた。(1980年3月15日号) Copyright Amusement Press Inc. 2010 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.AOUエキスポ10(2月19−20日、幕張メッセ)は、前回の2.5ホールから2ホールに会場を縮小したため、やや混雑する部分もあったが、来場者数は減少した。出品内容ではTVガンゲームが出揃った感じで、バンダイナムコゲームスはハリウッド映画に基づく米国ロースリルズ社「ターミネーター・サルベーション」(7月予定)を、コナミは家庭用のヒット作を元に業務用化した3D方式ステルスゲーム「メタルギアアーケード」を、タイトーはゲームワックス開発「ガイアアタック4」(4人用、TX2、7月)をそれぞれ披露した。セガ社は画面に応じて席が動く「レッツゴージャングル!」に続く、新作「レッツゴーアイランド!」のデモ画面をステージで紹介したほか、家庭用ヒット作から派生したリズムゲーム「プロジェクトDIVAアーケード」(6月)の展開に最も力を入れた。 2.このほかTVゲームでは、バンダイナムコゲームスが「湾岸ミッドナイト・マキシマムチューン3DX+」、コンパクト版「レイジングストームSD」を出品、今秋予定の「機動戦士ガンダム・エクストリームバーサス」のタイトルを発表した。セガ社は「ボーダーブレイクv1.5」、エコールソフトウェア「メルティブラッドアクトレスアゲイン・カレントコード」などを出品、「三国志大戦」に続く「戦国大戦」や、「バーチャファイター5ファイナルショーダウン」のタイトルを紹介した。タイトーは「ホッピングロード・キッズ」、「ミュージックガンガン!曲がいっぱい☆超増加版」、IGS/アルタ「スピードライダー」などを、コナミは「ドラムマニアXG」など音楽ゲームを出品した。アールエスはIGS/アルタ/アネックス「お茶犬パズル」、アイディアファクトリー「ジグソーワールドアリーナ」を紹介した。 3.イオンファンタジーは2月26日、10年2月期業績予想を売上高436億9千万円(昨年6月の前回予想では467億8千万円)、経常利益は24億4千万円(37億5千万円)、当期利益は11億9千万円(19億5千万円)と大幅下方修正した。97年にイオンから分離設立して以来、右肩上がりで成長を続けてきたが、2年前から減収減益に転じるようになっており、今回の予想修正で売上高は前年比9%減、経常利益は34%減、当期利益は39%減と後退する見通しになった。第3・四半期(9−11月)以来キッズ部門の集客が大きく落ち込み、かきいれどきの正月も振るわなかったため、としている。決算発表は4月の予定。 4.ユニバーサルエンターテインメント(旧・アルゼ)は2月15日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は2.5倍の370億円、経常利益は70億円(前年同期は46億円の損失)、純利益は299億円(50億円の損失)と黒字転換を確実にした。部門別売上高などは明らかにしていないが、パチスロ機が順調に伸ばした。期間中8万台を販売、1万4千台分のソフト交換をして、16.5%のシェアをものにした。また同社が19.9%所有する米国ウィンリゾーツ社の子会社、ウィンマカオ社が昨年10月に香港証券取引所に上場したのに伴い、ウィンリゾーツ社が12月に1株4ドルの特別配当をしたため、248億円の特別利益が発生したとしている。 5.シンガポールで旧正月の2月14日、同国初のカジノが開業した。マレーシアの複合企業ゲンティングループが約3−4千億円投資して、南部のセントーサ島に建設中の「リゾート・ワールド・セントーサ」(RWS)内のカジノで、カジノ開業許可は6日に下りていた(同国民の入場料は1日百シンガポールドル=約6,300円)。同リゾート内では1月に4つのホテルが先に開業しており、3月初めには「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」(USS)もオープン、巨大リゾートになる予定だ。またシンガポール中心地でも米国ラスベガス・サンズ社がリゾート「マリーナ・ベイ・サンズ」を建設中で、計画が遅れているものの、4月にもシンガポールで2つ目のカジノを開業する予定になっている。 6.米国ディズニーランド(カリフォルニア州アナハイム)で2月23日、故マイケル・ジャクソン主演の3D音楽映画「キャプテンEO」が、再び楽しめるようになった。フランシス・コッポラが監督した、上映時間17分のこのアトラクションは、86年の開設以来大変人気を集めた(東京ディズニーランド=TDLでは87−96年)が、97年に次作3D映画「ミクロ・オーディエンス」(TDLでは「ミクロアドベンチャー!」)に交代した。しかしマイケル・ジャクソン死後、再演を望む声が非常に多く寄せられたため、「ミクロ・オーディエンス」を1月初めに打ち切り、音響技術を一段と改善した上で「キャプテンEO」を、13年ぶりに再開したもの。アトラクションのリバイバルはこれまで例がない。人気が続く限り無期限で続けるという。 7.バンダイナムコゲームスは2月19日、東南アジア市場に業務用ゲーム機を売り込むため、シンガポールで3月初めに初のプライベートショーを開催することを明らかにした。3月2−3日、サンテック・シンガポール国際会議展示場で開催し、TVゲーム機「タンク!タンク!タンク!」、「デッドストームパイレーツ」、「湾岸ミッドナイト・マキシマムチューン3DX+」など約10機種をシンガポールと周辺諸国のオペレーターに紹介、売り込むとのこと。この市場に日本から単独で展示会を開くのは、90年代に「KOF」販促イベントを展開した旧SNKやジェトロ事業消化のためJAMMAが開いたイベントを除いて、まったく初めての試みとなる。 8.ゲーミング機世界大手の米国インターナショナル・ゲーム・テクノロジー社(IGT、本社ネバダ州リノ、パティ・ハート社長兼CEO)は2月10日、日本子会社であるアイジーティージャパン梶iIGTジャパン、本社東京都台東区松が谷、若林忠志社長)の事業閉鎖を発表した。IGTジャパンは日本市場でIGT社製のパチスロ機を販売するため、1990年7月に設立された。当初SANKYOと提携したほか、サミーと2004年以来業務提携している。しかしパチスロ市場はこのところ困難な状況のままなので、米国本社が日本からの事業撤退を決めたもので、6月ごろ(第3・四半期初め)にもIGTジャパンを閉鎖する見通しになっている。 9.ソニーは2月24日、完全子会社であるソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のネットワークサービス(コンテンツ配信)事業を、4月1日付でソニーに吸収するというグループ内での再編を発表した。このため現SCEはSNEプラットフォーム(SNEP)に改称した上で、ネットワークサービス事業を除くすべての家庭用ゲーム事業を新会社のSCEに継承し、ネットワークサービス事業だけになったSNEPをソニーが吸収合併する、という手順をとる。形式上、93年設立の現SCEはなくなるが、家庭用ゲーム事業は新会社に継承されるので、実質的に存続する。ソニーは、SCEのネットワークサービス事業を集約し、効率化と強化を図るのが狙い、と説明している。 10.アトラスは2月12日、62%の株式を所有する親会社のインデックス・ホールディングスが、残りのアトラス株を1対0.072の割合でインデックス株式に交換する方式で、100%所有することになったと発表した。2月28日の両社臨時株主総会などを経て、5月10日に株式交換を完了する。これに伴いアトラスの株式は4月末で上場廃止となる予定。アトラスは86年4月に設立、97年10月に株式を公開、03年10月タカラ(現タカラトミー)の子会社になり、06年11月からインデックスの子会社になった。業務用の「プリント倶楽部」(95年)でヒットを飛ばし基礎を固めたが、09年3月には業務用から撤退を開始、12月にゲーム場部門も分割売却し、家庭用ソフト事業だけになっている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |