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AMショー89(東京流通センター)では、TVゲーム機を中心に意欲作が多数披露された。ダイエー店舗内のロケを運営するオペレーター9社が協同組合を設立した。旭精工が米国ラスベガスに子会社を設立した。エレメカアーケードゲーム機のこまや製作所は改組、こまやに社名変更した。 (1989年10月15日号)
スペインは、硬貨作動式ゲーム機を偶然性と払い出しの有無などを基準に区分する法律を施行した。自治省はゲーム機設置店への娯楽施設利用税適用を見送った。ユニバーサルはタイトーと和解、「ギャラクシーウォーズ」を許諾した。AMショーは入場券を持つ業者だけに入場を制限した。(1979年10月15日号) Copyright Amusement Press Inc. 2009 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.米国の業務用AM機器展、秋のAMOAエキスポと春のASI(AAMA主催)が統合、AMOAとAAMAが共催する新たな春の展示会(名称未定)として、一回目は10年3月ラスベガスで開催されることになった。今年のAMOAエキスポの初日(9月24日)、両協会が共同発表した。AMOA(76年まではMOA)は1948年設立のオペレーター協会で、50年以後毎年展示会を開催、これは長年世界の業務用AM機市場の指標となってきたが、近年は先細っており、今年が最後となった。AAMAは81年設立のADMAが84年に改称したメーカー協会で、80年からASI(86−96年はACMA)を催してきたが同様に先細っている。来春の展示会にはIALEIのファンエキスポも参加する予定。 2.今年のAMショー(9月17−19日)は出展規模が2年前の3分の2まで縮小、主催者が数えた出品台数は半分近くになり、来場者も目立って減少した。うち来場者数は主催者の発表によると、トータルで前年比30%減の30,192人だった。ただしこれには、数は少ないが、通常来場者にカウントしない報道関係者(プレス)も含まれている。初日は22.0%減の10,744人、2日目は28.0%減の8,129人、一般に公開した3日目は37.3%減の11,318人で、日を追うごとに前年と比べた減少率の数字が目立って大きくなっているのが今回の特徴。(景品やメダルなどの払い出しのない純粋のアミューズメントの)新作TVゲームは、前回増やしたが今回は大きく減らし、業務用AM機市場の大幅後退を示した。出品機は次のとおりで、新作も披露された。 3.〔AMショー09出品機の続き〕最大小間のセガ社は「シャイニングフォース・クロス」(12月出荷)、「Tetrisデカリス」(今冬)のほか、「ネットワーク対戦クイズ・アンサーvsアンサー2プレミアムプラス」、「バーチャファイター5RバージョンB」、「ハマー・エキストリームエディション」、マイルストーン「プロジェクトケルベルス」、アリカ「テトリス・ザ・グランドマスター4」、トリオテックAM社のシミュレーター「タイフーン」(いずれも未定)を紹介した。バンダイナムコゲームスは「タンク!タンク!タンク!」(10月)、「太鼓の達人13」(12月)のほか、2人用可動キャビネットでシューティングの「デッドストームパイレーツ」、ロースリルズ社「H2オーバードライブ」(いずれも未定)を披露した。 4.〔AMショー09出品機の続き〕タイトーは「エレベーターアクション・デスパレード」(11月)、FPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームの「サイバーダイバー」(12月)のほか、ストレス発散ゲームとして注目された「超・ちゃぶ台返し!」(来春)、省スペース4人用ミニゲーム3種「みんなでワッと!」(未定)、シューティングゲームのSNKプレイモア「KOFスカイステージ」(今冬)、IGS/アルタ「スピードライダー」(未定)を紹介。ケイブは「デススマイルズU」の最終版「ver.4」を紹介した。アールエスは既出のMega/エクサム「空舞魔導陣パラセロルンペ」などを出品した。 5.台湾初のカジノ(公認賭博場)開設を認めるかどうか、を問う住民投票が9月26日、台湾海峡に浮かぶ澎湖(ポンフー)諸島を含む澎湖県で実施され、開票の結果賛成43.56%、反対56.44%(投票率42.16%)で否決され、カジノ建設は見送られた。台湾立法院(国会)は今年1月、住民投票を前提に離島に限ってカジノ開設を認める法律を可決しており、カジノ導入の是非をめぐる意見対立は一段と激しくなっていた。結果として、離島の産業振興と雇用創出を目的とする政府に対し、自然破壊と風紀の乱れを懸念する住民が、待ったをかけたことになる。カジノ導入の是非を住民投票で決めるのは、米国の各州など多数実施例があり、民主的で世界的に見て珍しいこととは言えない。 6.米国のユニバーサル・オーランド・リゾート社は9月15日、世界的ベストセラー小説とそれに基づく劇場映画で有名な「ハリー・ポッター」の、魔法の国を再現するテーマパークの開園は2010年春になる、と発表した。07年7月に発表された当初の計画からすると、半年ほど遅れていることになる。フロリダ州オーランドのユニバーサル「アイランド・オブ・アドベンチャー」内に建設するこのテーマパークには、小説の原作者であるJ・K・ローリングさんや、映画製作のワーナーブラザーズ社のスタッフも協力しており、魔法学校のある「ホグワーツ城」や魔法使いが暮らす「ホグズミード村」などを再現し、空飛ぶ魔法使いの気分を味わえるローラーコースターなども建設中という。 7.イオンファンタジーは9月29日、第2・四半期までの6ヵ月間(8月中間期)の決算を発表、売上高は5%減の229億円、経常利益は8%増の14億円、純利益は6%増の6億7千万円、と14日発表した業績予想どおりだった。国内の直営店は半期中、5増5減の340店舗、フランチャイズは増減なしの16店。このほか海外(マレーシア、香港、中国)が十数店ある。業界全体では06年をピークに売上高は減少しているが、同社はSC内シェア(08年で約20%)で伸ばしているとしている。なお中間期のゲーム機による収入は全売上高の80%を占める183億円で、その機種別の内訳はファミリーメダル34%、プライズ42%(うちクレーン25%、スウィート17%)、ファミリー16%、シールプリント7%となっている。 8.アトラスは9月18日、09年7月期決算を発表、売上高は前年比17%減の192億円、経常損失は68%減の5億1千6百万円、最終損失は23億9千7百万円(前年は約6億円の黒字)と大幅減収で赤字転落した。家庭用ゲームソフトは売上高が8%増の87億円で営業利益は25%減の14億円、業務用の売上高は67%減の17億円で営業損失は2億円(前年は約6千万円の利益)、ゲーム場の売上高は12%減の87億円で、営業利益は43%減の1億円。業務用は3月末に撤退しているが、カードゲームのカード販売など一部は継続している。ゲーム場については、12月1日付で分社化し、86%を約44億円で売却する予定(次項参照)。 9.アトラスは3月末の業務用撤退に続き、オペレーション部門も12月1日付で手放すことになった。同社は9月17日、ゲーム場運営部門を新設する子会社NEWS(猪狩茂社長)に分割した上で、NEWSの株式の86%を44億7千2百万円で中小企業レジャー機構(東京都中央区日本橋小伝馬町、松島宏樹代表)に売却することを決めた、と発表した。10月29日の臨時株主総会で承認を受ける。中小企業レジャー機構は今年7月7日、中小企業サービス機構などが設立した経営コンサルタント会社。アトラスはAM関連資産を圧縮し、家庭用ゲームソフト関連事業に経営資源を集中するとしている。またアトラスは10月29日付で役員を異動し、親会社のインデックスHDから多数の役員を迎える予定。 10.遊園地「エキスポランド」(大阪府吹田市)で07年5月、ローラーコースターが脱線、乗客1人を死亡させ、19人に重軽傷を負わせたとして、業務上過失致傷と建築基準法違反(虚偽報告)の罪に問われた、エキスポランドの伊藤正則・元取締役(61歳)と建部淳・元施設営業部長(67歳)に対して、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)は9月28日、それぞれ禁固2年執行猶予4年と罰金40万円(求刑禁固2年、罰金50万円)の有罪判決を言い渡した。法人としてのエキスポランドには建築基準法違反で罰金40万円(50万円)、松田博・元技術課長(60)には罰金20万円(30万円)とした。遊園地としてのエキスポランドは閉園しており、運営会社は破産手続きを進めている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |