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10月のAMショーには47社が出展することになった。ナムコは「ファミコン」ゲームソフト製造で他社並みの契約更改をした。任天堂は「スーパーファミコン」の基本仕様を発表した。90年花博のAMゾーン計画が明らかになった。米国西海岸にあるディズニーランドで「スプラッシュマウンテン」が完成した。(1989年9月1日号)
TVゲーム機は28万台、うちインベーダーは23万台で81%を占める、と警察庁は7月までの調査結果を発表した。ナムコは任天堂レジャーシステムなどに「ボムビー」を許諾した。JOUは松本から高山にかけての8月例会を開催した。アイレムは万博記念公園での大阪夏祭りを開催、TVゲーム機も設置した。(1979年9月1日号) Copyright Amusement Press Inc. 2009 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.任天堂のハンドヘルド「DS」用の無断コピーソフトを複製、配信などしたとして、大阪府寝屋川市の会社員朝霧由章被告(38)に対し、京都地裁(栩木=とちぎ=純一裁判官)は8月3日、著作権法違反(公衆放送権侵害)と商標法違反により懲役2年6ヵ月、罰金200万円、追徴金約713万円(求刑懲役4年6ヵ月、罰金200万円、追徴金713万円)の実刑判決を言い渡した。朝霧被告は08年7−8月、コピーソフトをDSで使えるようにするいわゆる「マジコン」用に、コピーソフトをネットでダウンロードできるようにしたとして、京都府警が摘発、京都地検が12月に起訴していた。またシャネルやルイ・ヴィトンの偽バッグも販売していた。被告は2月の初公判で起訴事実を認めていた。 2.スクウェア・エニックスは8月5日、韓国の芸能プロダクションのファントム・エンタテインメント・グループとホン・ジョンホ監督を相手取って、韓国で進めてきた著作権侵害訴訟が勝訴終結したと発表した。事件の概要は、ファントムらがスクウェア・エニックスのCG映像作品「ファイナルファンタジーZ・アドベントチルドレン」の一場面を無断で、ファントム所属の歌手の宣伝用音楽ビデオに使用するため改変、07年3月から有償配信したもの。このため同ビデオの公開・販売を禁止する仮処分命令が4月に出され、08年3月にはソウル中央地裁が訴えを認めて、総額3億ウォンの損害賠償をファントムらに命じた。ファントムらは控訴したが、ソウル高等法院は今年7月3日、賠償額を4億ウォンに増やす決定を出し、このほど確定した。 3.米国ウルトラケイド社はグローバルVR社(GVR)に買収された(05年12月合意、06年6月取引き完了)が、そのウルトラケイド社のデビッド・フォリー元社長と取引業者のマイク・ダドンナ氏が7月10日、35件の事実を元に(カリフォルニア州北部の)連邦大審問により起訴された。二人は無実を主張している。ウルトラケイド社はフォリー元社長が02年に設立、アーケードエミュレーターのMAMEを利用して、懐かしいTVゲームを一台で数種類ゲームプレイできるシステムを展開していた。買収後このシステムはGVR社により現在も「グローバル・アーケード・クラシック」として展開されているが、フォリー被告はGVR社に無断で、そのシステムを自宅で無断製造販売したとされている。 4.東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは8月4日、第1・四半期(4−6月)業績を発表、売上高は4%減の771億円、経常利益は78%減の8億8千万円、純利益は78%減の4億6千万円と減収で大幅減益だった。部門別では、テーマパークの売上高が9%減の588億円、営業利益は82%減の8億5千万円、ホテルの売上高は20%増の95億円、営業利益は118%増の6億6千万円、リテイル(小売)の売上高は4%減の33億円、営業損失は1億8千万円(3億4千万円)、その他の売上高は22%増の54億円、営業損失は2億円(3億円)。前年の25周年記念の反動と、新型インフルエンザの影響が大きかったとしている。 5.バンダイナムコHDは8月4日、第1・四半期(4−6月)業績を発表、売上高は16%減の757億円、経常損失は21億円(前年同期は24億円の利益)、純損失は28億円(10億円の利益)と大幅な減収赤字だった。部門別ではトイホビーの売上高が10%減の317億円、営業利益は6%減の18億円、ゲームコンテンツ(家庭用と業務用)の売上高は28%減の202億円、営業損失は41億円(4千万円)、映像音楽の売上高は10%増の79億円、営業損失は千3百万円(2億円)、ゲーム場(直営308店など)の売上高は19%減の158億円、営業損失は4千5百万円(6千9百万円の利益)、その他の売上高は7%減の44億円、営業利益は82%減の3千6百万円。9月中間期と通期の業績予想を大幅に下方修正した。 6.バンダイナムコHDは8月4日、9月中間期(4−9月)業績予想を売上高1,650億円(5月の前回予想では1,950億円)、経常損失32億円(30億円の利益)、純損失47億円(10億円の利益)と修正し、また通期(10年3月期)についても売上高4,000億円(4,300億円)、経常利益160億円(235億円)、最終利益は85億円(125億円)と修正した。これは特に家庭用ゲームソフトについて修正したためで、部門別で通期売上高は、前回予想値との差の大きい順に、ゲームコンテンツが180億円減、トイホビーが70億円減、ゲーム場が20億円減、映像音楽が10億円減、その他10億円減の見通しとなっている。 7.セガサミーHDは7月31日、第1・四半期(4−6月)業績を発表、売上高は19%減の604億円、経常損失は80億円(前年同期98億円)、純損失は102億円(105億円)と減収で連続赤字だった。部門別では、遊技機の売上高が61%増の197億円だが、営業損失は10億円(43億円)、業務用の売上高は42%減の84億円、営業損失は10億円(7億円の利益)、ゲーム場の売上高は19%減の141億円、営業損失は1億円(15億円)、家庭用の売上高は41%減の180億円、営業損失は45億円(41億円)と4事業すべてで赤字だった。(トムスを含む)ゲーム場は6月末で298店だが、9月末に249店、10年3月末には246店に減らす計画。 8.コナミは8月6日、第1・四半期(4−6月)決算(米国基準)を発表、売上高は21%減の559億円、営業利益は91%減の10億円、純利益は92%減の9億円と大幅な減収減益だった。部門別ではデジタルエンタテインメント(家庭用と業務用など)の売上高が45%減の246億円で、営業利益は89%減の15億円だったが、その売上高の内訳は家庭用が50%減の98億円、業務用が74%減の35億円、カードゲームが21%増の69億円、オンラインが27%減の47億円となっている。なお健康サービスの売上高は3%減の214億円、営業利益はゼロ(前年同期は6億円)、ゲーミングの売上高は6%増の39億円、営業利益は40%増の7億円だった。 9.スクウェア・エニックスHDは8月7日、第1・四半期(4−6月)業績を発表、売上高は1%減の293億円、経常利益は66%減の15億円、純損失は16億円(前年同期は28億円の利益)と減収赤字だった。7月発売の「ドラクエ9」は含まれていない。部門別については今回大幅に再編したうえで、家庭用ゲームは売上高が7%増の85億円、営業損失は9億9千万円(16億円の利益)、アミューズメント(業務用とゲーム場)は売上高が22%減の120億円、営業利益は94%減の7千6百万円、出版は売上高が28%増の38億円、営業利益は29%増の11億円などとなっている。なおアミューズメントには今回からスクウェア・エニックスによる業績も含まれている。 10.ラウンドワンは8月7日、第1・四半期(4−6月)業績を発表、売上高は4%増の194億円、経常利益は55%減の11億円、純利益は53%減の6億1千万円と、増収で大幅減益だった。店舗は3店増え97店となった。細かい業種別売上高はアミューズメントが1%増の78億円、ボウリングが8%増の71億円、スポッチャが3%減の22億円、カラオケが6%増の14億円、その他が34%増の7千万円。同社はさらに8店増やし、09年3月末までに105店になる予定。 11.アドアーズは8月11日、第1・四半期(4−6月)業績を発表、売上高は28%増の68億9千万円、経常利益は345%増の3億2千8百万円、純利益は975%増の1億5千万円と増収で減益から増益に転じた。うちゲーム場運営は売上高が0.7%増の48億3千万円、営業利益が0.9%増の2億3千4百万円。既存店の売上高は86〜88%と低調だが、昨年度18店を新規オープンしたことになり、ゲーム場全体で見るとごくわずか増収増益になった。他の部門の売上高は、施設設計・施工が394%増の1億7千万円、パチスロ機レンタルが21%減の7千9百万円、不動産その他が111%増の2億4千万円。 12.セガ社の子会社、英国のセガ・アミューズメンツ・ヨーロッパ社(SAE)が欧州市場で、米国イノベイティブ・コンセプツ・イン・エンタテインメント社(ICE)の製品を独占的に販売することになった。SAEのポール・ウィリアムズ社長とICEのジョー・コッポラ販売担当副社長が8月12日に発表した。対象となる市場はフランス、スペイン、ドイツ、ギリシャ、トルコ、ロシアと東欧、スカンジナビア諸国など。これらの市場でICE製品を扱ってきた地元販売業者へは基本的に、ICE社に代わってSAE社が対応していくことになる。ICE社の国際販売担当、ジーン・プロゴウスキー氏はSAE社の協力の下、これまでどおり製品販売を促進していく。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |