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米国バリー社はゲーム場チェーンの「アラジンズキャッスル」を売却した。米国セガ社は家庭用「ジェネシス」(米国版メガドライブ)の9月発売を発表した。AOU健娯委は賭博機対策のためのアンケート調査項目をまとめた。セガ社は新作「モナコGP」発表会を開き、カプコンは松原事業所ビル竣工を披露した。(1989年7月1日号
JAAの「自粛宣言」に伴い、警察庁は全国に「インベーダー」通達を出した。参議院文教委の扇千景議員らは歌舞伎町を視察、「インベーダーゲームは悪くない」と印象を語った。JOUは「管理者心得」を発表した。米国AMOAはジュークボックスの設置データ提出を拒否した。ナムコは6月に25周年を迎えた。(1979年7月1日号) Copyright Amusement Press Inc. 2009 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.米国AMIエンタテインメント・ネットワーク社は6月9日、ロッコーラ・マニュファクチュアリング社の業務用ジュークボックス資産を取得した、と発表した。ロッコーラ社は1927年シカゴでデビッド・ロッコーラ氏(1897−1993)により設立され、35年以来ジュークボックスを手がけ、大手4大メーカーのひとつとなったが、77年設立で家庭用ノスタルジックジュークボックスを手がけていたアンティーク・アパラタス社(AACO)により、92年に買収(95年に統合)されていた。今回の買収によりAACOは再び家庭用だけとなる。AMIネットワーク社はメリット社との統合を完了、新会社として5月に発足したばかり。 2.米国の遊園地経営大手、シックスフラッグス社が6月13日、連邦破産法11条(チャプターイレブン)の手続きを申請した。負債24億ドル。1961年テキサスの遊園地、シックスフラッグスを振り出しに、チェーン展開してきており、現在全米で20ヵ所経営している。90年代には一時バリー社やタイムワーナー社の傘下に入ったことがあるが、98年以来新興勢力のプリミア社グループとなっている。最新鋭の大型遊園施設と「ルーニーチューン」などのキャラクターが特徴。だが経営は苦しく、巨大債務を抱えており、このほど18億ドルの負債、3億ドルの優先債務の削減を内容とする再建案を、債権者委員会の支持を得て申請したもの。各遊園地の運営には変化がない。 3.バンダイナムコゲームスは6月2日、福岡(続いて4日に東京、8日に大阪)で新作展を開き、操縦+攻撃TVゲーム機「タンク!タンク!タンク!」を披露した。ペダル(前進後退)、ハンドルで自分のタンクを操作しながら、ハンドル付属の左右発射ボタンで敵を攻撃する、という基本ルールで、最初に協力戦や対戦など3モードから選択する。武器アイテムは6種。32インチ縦液晶画面を採用、プレイヤーの顔写真撮り込み機能つき、強力な反動・振動なども特徴(オフに選択可能)。10月出荷予定で、1台(2シート)OP価格268万円。他に「太鼓の達人12ドーン!と増量版」キットなど紹介した。 4.バンダイナムコゲームスとカプコンは6月1日、カプコンの業務用ゲーム機をバンダイナムコゲームスが販売することで提携した、と発表した。両社は、開発から販売まで互いの持つ資源を最大限有効に活用する、としている。これに基づく第一弾として、カプコンの多人数用メダルゲーム機「マリオパーティー・ふしぎのコロコロキャッチャー」が今秋、バンダイナムコゲームスから発売される。同製品はバンダイナムコゲームスが6月上旬に開いた新作展でも紹介された。 5.サミーネットワークスは6月11日、同社が運営しているPC(パソコン)向けパチスロ・パチンコのオンラインゲーム「777タウン.net」(スリーセブンタウン・ドットネット)サイト上で、26日からテスト版として懐かしいTVゲームをプレイできる「ゲームセンター」を開設することになった、と発表した。SNKプレイモア、セガ社、タイトーが協力、当面はテスト版として、「コラムス」、「ゴールデンアックス」、「ザ・キング・オブ・ファイターズ98」、「タントアール」、「パズルホブル2」を提供する。プレイするにはPCで会員登録する必要がある。 6.アトラスは6月9日、第3・四半期までの9ヵ月(8−4月)業績を発表、売上高は3%増の約151億円、経常利益は37%減の4億4千3百万円、純損失は24億8千3百万円だった。家庭用ゲームソフトは売上高が60%増の71億円で、営業利益は26%増の12億8千万円と好調だった。3月末までに廃止した業務用は(カード販売など一部は継続しており)売上高が52%減の14億円で、営業損失は2億円、市場が低迷しているゲーム場の売上高は11%減の67億円で、営業利益は71%減の8千6百万円。ゲーム場の「のれん」減損処理、閉鎖店舗(ゲームパニック佐野ほか)の損失引当金などで4億7千万円の特別損失が発生した。 7.アルゼは6月2日、09年3月期決算を発表、売上高は72%減の199億9千万円、経常損失は132億円(前年233億円)、最終損失は146億円(380億円の利益)と大幅な減益赤字だった。パチスロなど7号遊技機の売上高が75%減の164億円で、営業損失が33億8千万円(前年は257億円の利益)、海外カジノ用機器の売上高が53%減の21億円で、営業損失は17億円など振るわなかった。米国ウィンリゾートによる投資利益、持分変動利益があった反面、フィリピンカジノ計画で為替差損が発生、棚卸資産の評価損も計上した。10年3月期は7号遊技機事業を盛り返し、大幅増収により黒字回復すると予想している。 8.潟Zタ(東京都江東区有明、若槻哲太郎代表精算人)が5月25日、東京地裁から特別清算開始決定を受けたことが判明した。負債は08年3月現在で31億円。82年設立の巨「田企画を85年10月に改組したTVゲーム開発メーカーで、97年5月に株式を公開したが、99年2月アルゼの子会社になり、パチンコ店用カードシステム事業に転換、代表役員らによる不正が発覚し、08年1月に株式公開廃止、09年2月の株主総会で解散手続き開始を決めていた(事業は旧アルゼマーケティングジャパンを経てアルゼに引継ぎ)。アルゼでは、特別清算手続きの目的は清算手続きに透明性を持たせため、としている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |