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米国任天堂がテンゲンに対し「テトリス」独占権で逆提訴した。AOU理事会では警察関係社団法人化に関し賛否両論が出た。大阪AMショーの出展申し込みが締め切られ、44社が195小間に出展することが判明した。米国でカプコンとデータイーストが今年も合同DB会合を開いた。(1989年6月15日号)
空前の「スペースインベーダー」ブームに対し全日本遊園協会(JAA)が「自粛宣言」を発表、15歳未満は保護者同伴、18歳未満は夜11時までとした。スペインでは娯楽機械を法律で3つに分類した。米国ニューヨークで初のICM展が開かれた。7月からアイピーエムはアイレムに社名変更する。(1979年6月15日号) Copyright Amusement Press Inc. 2009 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.比較的収益力のあることで知られるセガ社の有力ゲーム場12店が5月31日限りで分離され、6月1日に設立された新会社の鰍dS1(本社東京都渋谷区代々木3丁目22番7号、菊地保代表)の下に移行したうえで、ES1がスクウェア・エニックスホールディングスに譲渡され、6月2日以後はES1による運営となった。具体的には、「セガワールド」千歳、オリエントパーク、和光、パルテノス、豊橋、パピヨンプラザ、「クラブセガ」新道、柏、成増、浜松、キャナルシティ、広島「ギーゴ」の12店(14店の予定だったが2店は外れた)で、これらはそれぞれ「タイトーステーション」になった。セガサミーHD、スクウェア・エニックスHDからの公式発表はまだないが、該当する店舗ではウェッブサイトや店頭で経営変更を知らせている(このニュースは新事実が判明したため、修正した=6月3日)。 2.スクウェア・エニックスHDは5月19日、09年3月期決算を発表、売上高は8%減の1,356億円、経常利益は40%減の112億円、最終利益は31%減の63億円と減収で大幅減益だった。8日に業績予想を上方修正していた。部門別では、家庭用ゲームの売上高が13%減の363億円で、営業利益は53%減の41億円、オンライン用の売上高は12%減の106億円で、営業利益は47%減の30億円など。子会社のタイトーに関わるAM事業の売上高は16%減の582億円で、営業損失は9億円(前年は31億円の利益)と赤字だった(今回家庭用などはAM事業から分離した)。「その他事業」にも(LOVなど)業務用機器が含まれており、その売上高は37%増の123億円で、営業利益は2%減の32億円となっている。 3.サンリオは5月14日、子会社のサンリオピューロランド(東京都多摩市)とハーモニーランド(大分県日出町)のテーマパーク事業を7月1日付で会社分割し、新会社のサンリオエンターテイメント(東京都多摩市)に継承、旧子会社を解散することを決めた。サンリオの09年3月期決算で、テーマパーク事業の売上高は18%減の50億円、営業損失は13億円と連続赤字で、当然ながら上記子会社自体の業績も振るわない。しかし同社は、キャラクター事業を育てていくためテーマパーク事業は不可欠と見ており、4年ぶりに(約15億円の)最終赤字となったのを機に、テーマパーク事業の再編・事業効率の改善、事業採算の明確化に乗り出し、収益力・競争力の向上を図ることにした。 4.スガイ・エンタテインメントは5月29日、7月1日から社名を「潟Qオディノス」に変更する、と発表した。社内公募を経て決めた。05年9月以来「ゲオ」の子会社となっており、「ゲオ」グループであることを明確にし、自社の複合AM施設のブランド名「ディノス」につなげた。同社は1918年(大正7年)演劇など各種興行を手がけて創業、戦後の54年に須貝興行として設立、68年大型レジャービルを開設して、映画館、ボウリング場の運営開始、78年にゲーム場経営を開始した。96年4月にスガイ・エンタテインメントに改称、同9月に株式を公開した。今回の社名変更はかねてより計画されていたもので、6月22日の定時株主総会で正式決定される。 5.AQインタラクティブは5月12日の決算発表に続き、28日に社長交代を発表した。09年3月期決算で、AM事業はタカラトミーとの共同事業としての、子ども用「ポケモンバトリオ」の売上高が15億円、マイクロキャビンを通じてのメーカー開発受託が6億円の、計12億円(全体の35%)だった。代表取締役執行役員の武市智行氏は6月23日付で退任、顧問にとどまり、新社長に小松清志顧問が就任する。小松清志氏は80年早大法卒、丸山製作所入社。89年光栄(後にコーエー)入社、96年同取締役を経て、01年社長。02年コーエーキャピタル社長。09年4月からAQインタラクティブ顧問。53歳。 6.台湾の業務用AM/ゲーミング機器展、GTI台北09で出品された新作TVゲームは、前号既報のほか、バンダイナムコゲームスは「タンク!タンク!タンク!」を紹介(ただしチラシのみで、実機は6月初めの国内新作展で披露予定)した。台湾と中国・広東省のメーカーは複雑に提携しており、開発元が分からないものが多いが、IGSはドライブゲームの「スピードライダー」、「スピードドライバー2」、SNKプレイモア「KOF‘02アルティメットマツチ」(表示は98)、ガンゲームの「潜艇大戦」(サブマリンクライシス)、「オーシャンフォース」、アイデアファクトリー「ジグソーパズル」、「お茶犬パズル」など。インジョイ社は陸上戦の「スペースファイター」、テックウェイ社は空中戦「ターゲットゼロ」、奇王電子は「天龍星」など紹介した。 7.米国業務用のメーカー協会、AAMA(事務局シカゴ、デイブ・クーリングトン議長)は5月26日、専従会長のマイク・ルドウィッツ氏が15日付で退任、後任にアップル・インダストリーズ社のジョン・シュルツ氏が就任した、と発表した。ルドウィック氏はウィコ社や米国コナミを経て、2000年5月以来9年以上在籍し、04年には外科手術を受けるなどの危機を乗り越えてきた。シュルツ氏は1998年から08年までロッコーラ社の社長を勤め、現在アップル・インダストリーズ社の新規事業開発担当役員などについている。AAMAでは(IAAPAなどと同様)99年から専従の事務職を会長、会員が選挙で選ぶトップを議長と呼ぶことにしている。 8.米国業務用大手のメリット・エンタテインメイト社とロウ・インターナショナル社の合併計画は今年2月に発表されていたが、「AMIエンタテイメント・ネットワーク」を新社名にすることで実施された。両社のマイク・マース社長兼CEOが5月28日に発表した。AMI/ロウ社は百年の歴史を持つジュークボックスメーカー、メリット社はメガタッチなどタッチスクリーン式TVゲームを展開する世界的メーカー。両社はインターネットを利用したコンテンツ供給を進めており、08年9月以来提携している。合併後はひとつの会社としてそれぞれのブランドを展開するが、旧AMI/ロウ社の工場だけは09年末までに、ミシガン州グランドラピッドからメキシコ国境のリノサに移転する予定。 9.米国シカゴ地区で最も古くからある伝統的遊園地、キディーランド(イリノイ州メルローズパーク)が今シーズンを最後に、9月28日に閉鎖されることが決まった。同遊園地は世界恐慌のまっただなか、創設者のアーサー・フリッツ氏が1929年、手元に残ったお金で6頭の子馬を用意し、小銭を受け取って子どもたちに乗せたところ、不況にあえいでいる人びとの人気を集めたので、遊園地作りを決心したという。子どもと親たちのために、たとえ一時的であろうと不安を取り除くことの意義を確信して、遊園施設を次々と追加し、戦争で拡張を中断した40年代前半を除いて、本格的なものにしていった。創業者は1967年に他界しており、その後は子孫など家族で運営してきた。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |