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韓国ソウル地検は、日本のTVゲームを無断コピーしたフィルコ社と経営者を、罰金刑で略式起訴した。米国ACME(リノ)でアタリゲームズ社は「ハードドライビン」を、レーランド社は「スーパー・オフロード」を出品した。米国サン電子のジョー・ロビンズ社長が退任、本間詳訓副社長が社長に昇格した。(1989年4月15日号)
タイトーはワールド・ベンディングらを相手取り、「スペースインベーダー」類似品の製造販売を禁止する仮処分を申請した。パチンコの全遊協は北陸3県から出された「TVゲームの脅威」を取り上げた。関西精機製作所のエレメカ式「ザ・ドライバー」が発売された。サミー工業が日本橋に本社移転した。(1979年4月15日号) Copyright Amusement Press Inc. 2009 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.米国春の業務用AM機器展、ASI09(3月11−13日、ラスベガス)は前回より大幅に小規模になった。今年のASIでは96社(前回は134社)が250小間(431小間)に出展、1,982人(2,694人)が登録入場した。同じ場所で同時開催のファンエキスポ09は82社(前回は秋で83社)が140小間(142小間)に出展、1,015人(1183人)が登録入場した。昨年秋(AMOAと併催)から春に移ったファンエキスポはそんなに変化がないものの、昨年10%減程度にとどまっていたASIは今年出展社で28%、小間数で42%、来場者で26%も減少したことになる。普通これほど落ち込むと、何らかの方針転換なり根本的改善が議論されるはずだが、2010年は3月10−12日という予定で、なんらの改善も行なわれないもようだ。 2.米国の遊園地関係の業者団体であるIAAPAに、ファミリーエンタテイメントセンター(FEC)関係のIALEIが統合される見通しになった。春の展示会であるASI09(今回はファンエキスポと併催)の期間中に、IAAPAとIALEIの執行部が交渉、方針を固めたもので、5月にもIAAPA役員会、IALEI総会でそれぞれ承認を得る予定。IALEIはファンエキスポ(第一回は91年10月)開催を機に93年1月に発足し、一時は拡大したが、近年は低調のまま。99年以後ファンエキスポはAMOAエキスポと平行開催されていたが、今年はそれから離れAAMA主催のASIと平行開催した。IAAPAは約90年前に設立され、展示会も大規模化しているが、こちらもマンネリ化は否定できていない。 3.米国メリット・エンタテインメント社は3月17日、タイのバンコクとパタヤでこのほど、同社TVゲーム機「メガタッチ」の無断コピー品についての摘発が行なわれたことを明らかにした。タイにおけるTVゲームのコピー摘発は初めて。タイでメリット社「メガタッチ」を正式に扱っているギャラクシー・エデュハイテク社が手伝って準備を進め、タイ警察の経済・サイバー犯罪部門が担当し、バンコクとパタヤにあるコピー工場を摘発。パタヤにある4つのモール内の店舗を閉鎖に追い込むとともに、ディスクなど証拠品と証拠書類を押収し、工場責任者らを逮捕した。メリット社の法務担当、ボブ・フェイ部長が取り締まり全体の指揮をとった。 4.神奈川県議会は3月26日、全国初の受動喫煙防止条例を可決、制定し、同条例は10年4月1日から施行されることになった。同条例は学校・病院・銀行など公共的な施設で全面禁煙を義務付ける一方、大規模な飲食店や宿泊施設、ゲームセンター、カラオケボックスなどでは禁煙または分煙を選択することにし、そして喫煙区域への未成年者立ち入りを禁止するというもので、未成年者入場禁止の表示義務も定めている。しかし、当初規制対象に含めていたパチンコ店など1−7号の風俗営業と小規模な飲食店・宿泊施設は規制対象から外れた。同県では4年前から嫌煙条例成立に向けて準備を進めてきており、今回制定した条例は「罰則もある」と、その意義を強調している。 5.JAMMAはこのほど会員4社が担当する4つのゲーム場で、プリペイド式電子マネー「エディ」を使った実験運営を実施すると発表した。「エディ」の利用促進を目指すものとしており、実験に参加する店舗は、@ユーワールド豊明(愛知県豊明市、130台、エイテック運営、総商担当)、Aてくもぴあゆうらく工房店(宇都宮市、136台、テクモウェーブ、テクモ担当)、Bプレイシティキャロット巣鴨店(東京都豊島区、159台、ナムコ、バンダイナムコゲームス担当)、Cプラサカプコン土浦店(茨城県土浦市、112台、カプコン運営兼担当)。実施期間は4月1日から来年3月末までの予定。対象となる遊技の種類、具体的な料金などについては触れていない。 6.テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エス・ジェイ(USJ、本社大阪、グレン・ガンベル社長)は3月19日、筆頭株主のゴールドマン・サックス(GS)系ファンドによるTOB(株式公開買い付け)に賛同すると発表した。08年末現在USJの株式の41%を所有している、GSファンドのSGインベストメンツ梶i本社東京、アンクル・サフ社長)が、23日から660億円かけて残り全株式を取得、USJを非上場化した上で、テーマパーク事業を強化するため。一例として09年夏に大型アトラクションをオープンするとのこと。9%株主の大阪市もこのTOBに好意的と伝えられる。 7.オリエンタルランドは3月24日、4年ぶりのトップ異動を発表した。上西京一郎取締役兼執行役員(51)が4月1日付で社長兼COOに昇格し、福島祥郎社長(62)は代表権のない取締役に退いた上で、6月の株主総会を機に退任、顧問となる。社長になる上西京一郎(うえにし・きょういちろう)氏は80年中央大文卒で入社、03年総務部長、同年から取締役、06年から兼執行役員、08年4月から兼経営戦略本部長広報担当。東京都出身。4人目の代表取締役には、柴洋二郎専務(58)が副社長として就任する。なお東京ディズニーシー(TDS)で10月1日、新アトラクション「タートル・トーク」がオープンする予定。投資額約13億円。 8.スガイ・エンタテインメントは3月30日、10年ぶりの社長交代を発表、親会社ゲオの常務経理・経営企画部担当の清水松生氏(54歳)が、6月22日の株主総会を経て社長に就任し、藤直樹社長は役員定年により非常勤相談役に退くことになった。新社長となる清水松生(しみず・まつお)氏は73年磐田商業高校(元磐田西高校)卒。98年にゲオ取締役管理本部長、07年7月から常務。静岡県出身。ゲオはスガイ・エンタテインメントの72%を所有している。なおスガイ・エンタテインメントでは今年2月から取締役3名を執行役員にし、代表取締役2名制を採用するなど、スリム化を進めている。 9.ラウンドワンは3月26日、09年3月期業績予想を売上高780億円(修正なし)、経常利益101億円(2月の前回予想では105億円)、当期利益45億円(50億円)と下方修正した。好条件の出店案件が多く、出店を強化しているが、これまで採用してきたノンリコースローン(非遡及型融資)による資金調達が厳しい状況になってきたので、シンジケートローン(複数の金融機関によるシンジケート団の融資)から289億円を調達したところ、ローン手数料などが発生したことによる。また府中店の出店取り止めにより特別損失発生の可能性も出てきた、としている。 10.システム・プロ(福岡、後藤国男社長)開発の全周映像装置「メガ3D360」技術と、アークシステムワークス(横浜、木戸岡稔社長)開発のゲームソフトを組み合わせた「ドラゴンハンター」としてイオンファンタジーが自社ロケに設置、展開することになった。3社が3月13日に共同発表したもので、07年9月のAMショーで披露された「メガ3D360」は画角360度から180度に画面構成を変更し(縦2.7m×横7m)、ミニ劇場スタイルでやっと製品化されたことになる。3月中、モーリーファンタジー・イオンレイクタウン店(埼玉県越谷)で先行運営した後、夏ごろ本格的に設置していくとのこと。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |