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米国連邦地裁は並行輸入基板を合法とする判決を下し、タイトーは控訴することになった。AMショーに伴うJAMMA/AAMA国際会議ではこの問題で議論が白熱した。AMショーは国内外の業者を集め、盛況だった。タイトーは欧州子会社を設立した。セガ社は家庭用「メガドライブ」を発売する。ジャレコの株式が公開された。(1988年11月1日号)
セガ社はタイコー物産など得意先のオペレーター14社を箱根の小湧園に招待した。デンユーなど5社が9月に、熊本でTVブロックゲーム大会を開いた。AMショーに伴うセガ社、ナムコの各レセプション、JAA例会などが予定されている。フジコロムなど2社も会場近くで招待会を予定しており、JAAは自粛するよう申し入れた。(1978年11月1日号) Copyright cAmusement Press Inc. 2008 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.イオンファンタジーは10月8日、8月中間決算を発表、売上高は242.2億円(前年同期比1.6%増)、経常利益は12.9億円(29.9%減)、中間利益は6.3億円(35.1%減)と大幅減益になった。上半期で14店増3店減の計355店(直営340、FC15)になった。なお海外FCはマレーシア13店と香港2店。利益率が高く、売上高の81%を占める遊戯機械部門の、既存店売り上げが7.5%減となり、売上総利益が大幅に落ち込んだのが影響している。下半期には、これまで既存店投資が手薄だった中小型店に、セガ社の大型キッズメダルゲーム機「屋台村」200台を投入し、てこ入れを行なう。 2.オリエンタルランド(OLC)は10月7日、関東圏以外の大都市に開設することで検討してきた「都市型エンターテイメント施設」の事業化検討を終え、見送ることにしたと発表した。これは07年5月に明らかにした中期経営計画の中で、新規事業としてディズニーならではの有料入場型屋内施設を、2010年以降に開設するかどうかを検討していたものだが、一施設あたり数百億円もする投資に見合う収益が得られないことが大きく、事業化は困難との結論を得た。別の形での開設可能性は引き続き模索する、としている。なお、東京ディズニーリゾートでは10月1日、シルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場「シアター東京」がオープン、最初の「ZED」(ゼッド)上演を開始した。 3.アルゼは10月1日、4−9月の2・四半期(中間期)と09年3月期(通期)の業績予想を大幅下方修正した。関連会社である米国のウィンリゾート社の業績が好調なので、営業外収益67.5億円が見込まれるものの、主力のパチンコ・パチスロ事業が第1・四半期に続き、第2・四半期でも計画を大きく下回っているため。第2・四半期までの6ヵ月間の売上高は103億円(5月の前回予想は255億円)、経常損失は14億円(43億円の利益)、純損失は14億円(25億円の利益)と赤字に下方修正し、また通期についても売上高620億円(750億円)、経常利益180億円(259億円)、最終利益110億円(150億円)と予想を修正した。 4.エスケイジャパンは10月1日、8月中間期と09年2月期の業績予想を下方修正し、連続赤字の見通しとしたうえで、10日に中間決算を発表した。同社によると、好調な家庭用ゲームやガソリン価格の高騰でゲーム場への客足が遠のき、大手ゲーム場で既存店売上高が2桁台の落ち込みになるのも珍しくないため。中間決算で売上高は前年同期比39%減の45.4億円(4月の前回予想では58億円)、中間損失は2.4億円(2千2百万円の利益)を、また修正後の通期の売上高は96億円(120億円)、最終損失は1.9億円(1.3億円の利益)を予想しており、連続赤字見通しとなっている。また同社は、9月に時価総額が20億円を割ったため、東証・大証の一部から二部へ格下げ(正式には指定替え)になる可能性が出てきた。 5.潟xターウェーブ(東京都港区白金台、林恒治社長)が9月24日、東京地裁に破産手続き開始を申請、手続き開始決定を受けた。負債は約23億6千万円。96年11月設立のミニアトラクション施設企画・運営会社で、全国各地の遊園地イベントや都市型テーマパークの施設を担当したほか、3D/4D映像シアターを展開してきている。08年3月期の売上高は過去最高の約17億円。だが投資負担が大きい上に、アトラクション部門の売り上げの低迷、得意先の遊園地閉鎖などが重なり、資金繰りが逼迫していた。最大の債権者は三菱東京UFJ銀行で約10億円。 6.且O和電気製作所(新潟市中央区関谷、関本孝一代表)が9月9日、新潟地裁に破産手続き開始を申請した。負債は7億4千万円。73年7月に家電メーカーの下請けとして設立、92年ごろから家庭用・業務用ゲーム機組み立てを下請け、94年5月期に売上高28.7億を計上していた。しかしその後、受注が激減したため、液晶画面などを手がけていたが、07年5月期に売上高は9.3億円まで落ち込んでいた。関連会社に電子部品卸の且O和電子(新潟県岩船郡)があるが、業務用ゲーム機部品販売の三和電子梶i東京都板橋区)とは無関係。 7.米国AMOAエキスポ08では、ロースリルズ社開発のTVドライブゲーム機「ニックトーンズ・ニトロ」(キャビネットはシカゴゲーミング社製)がベトソン・エンタープライゼスの小間で、披露されたが、これはスポンジボブと6つのニックトーンズのキャラクターを使用したシットダウン式ドライブゲーム機。スマートインダストリーズ社はTVもぐら叩きゲームの「ナイトメア・バスター」を紹介したが、これは「パンプキン」、「ファラオ」など5つのゲームを内蔵、まずいずれかを選択してから、柔らかいハンマーでTV画面を叩いていくもので、基本的にリデムプション使用になっている。インクレディブル・テクノロジーズ社は定評のあるゴルフゲームの新作、「パワーパット」と「ゴールデンティー・ライブ2009」を出品した。 8.今年4月にオープンしたばかりの米国のテーマパーク「ハードロックパーク」が9月25日、チャプターイレブン(破産法11条)を申請して、営業を停止したことが分かった。同園はハードロックインターナショナル社の許諾を得て、サウスカロナイナ州マートルビーチという東海岸の都市に建設され、オープン直後は大勢の人が訪れた。しかしその後、米国経済に暗い影を落とす金融危機のために、入園者が一向に増えず、経営再建を迫られることになったと同園は説明している。同園は当面閉鎖されているが、経営再建の見通しが立てば2009年にも再オープンする予定となっている。年間入場券(パス)などの取り扱いは、裁判所の決定により決まるとのこと。 9.インドネシアの新聞社「ジャカルタポスト」によると、9月末これまでのスタント長官から権限を引き継いだ、バンバン・ヘンダルソ・ダヌリ氏が国家警察の長官に就任し、インドネシアからギャンブルを根絶することを約束した。ダヌリ長官は、地方警察および高官を招集し、ギャンブルに対して厳しい取締りを実行するとともに、国家警察内部のカルチャー(文化)も改革していく、と10月初めの記者会見で述べ、特に後者を強調したとのこと。インドネシアの事情はほとんど分からないが、国際的なゲーミング業界からこのニュースは注目されている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |