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カプコンとデータイーストの米国子会社は、初の合同DB会合を東海岸で開催し、うちカプコンは「CPシステム」を日本より先に発表した。スイスの遊園施設メーカー、インタミン社が東京に子会社、インタミンジャパンを設立した。松田規義氏のコアランドが安田則雄氏のテクノスターを吸収した。(1988年6月15日号)
九州アミューズメント協会主催の「西日本娯楽機器産業展示会」(6月3−4日、小倉)には約40社が出展、任天堂レジャーシステム「コンピューター・オセロ」などアーケードゲーム機と乗物機の新作が披露された。電取法違反が相次いだことから、全日本遊園協会(JAA)は独自の登録制発足を決めた。(1978年6月15日号) Copyright ©Amusement Press Inc. 2008 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.アリサカ(宮崎氏本郷、有坂順三社長)が5月28日、会社更生手続きを宮崎地裁に申請、保全命令を受けた。負債は135億3千2百万円(別にリース債務約77億円があり、計213億円3千万円以上)。1976年10月設立のゲーム場運営会社で、04年2月ジャスダック市場に上場した。「アーバンスクウェア」、「ジョイプラザ」などの店名で九州、関西、関東に42店展開、07年3月期の売上高は99億円だが、借入金がそれを上回る110億円だったので、純利益1億9百万円(08年3月期は未発表)。ところが同社の決算では少なくとも3年前から、棚卸資産の過大計上や店舗改装費の架空計上など粉飾が行なわれており、事実上数十億円の債務超過になっていることが判明、27日に決算発表延期などが明らかとなった。ジャスダックは6月26日付の上場廃止を決めた。 2.アドアーズは5月15日、08年3月期単独決算を発表、売上高が11%増の227億19百万円、経常利益は51%増の19億17百万円、当期利益は138%増の8億27百万円と大幅増益だった。ゲーム場の売上高は15%増の193億58百万円で、営業利益は44%増の24億7千万円だった。7店増1店減の70店で、一部の郊外店が不調だが、駅前型既存店が好調だったとしている。ただし長期借入金は47億円増えて80億円となった。09年3月期は、ゲーム場で14%増の221億円の売り上げを見込み、全体で売上高250億円、経常利益16億25百万円、当期利益8億3千万円を見込んでいる。 3.米国テキサス州で株式公開企業による遊技機ビジネスが当局に摘発され、注目されている。これはダラスに本社を置くエースワイアード社(ケネス・グリフィスCEO)がTVスロットマシンを景品払い出し付き遊技機(AWP)機としてビンゴホールなどに設置し運営、客が勝った場合にリデムプション用として商品券を提供していたもので、これらの機器や専用消耗品なども販売していた。これに対しテキサス州当局は5月21日、違法営業だとして州内全域にわたる摘発を実施、6ヵ所の遊技場を閉鎖に追いやった。エースワイアード社は同州における判例を引用し、合法的な遊技機営業を不当に取り締まったとして、捜査当局を非難する声明を出している。 4.アルゼは5月19日、委員会設置会社への移行方針を決めるとともに、トップを含む役員異動を内定。アルゼの余語邦彦社長は提示株主総会が開かれる6月27日付けで退任し、アルゼマーケティングジャパンの徳田一社長が(兼任していたアルゼ取締役も退任し)アルゼ代表執行役社長に就任することになった。徳田一(とくだ・はじめ)氏は81年中央大商卒、住友銀行入行。04年新銀行東京執行役。07年6月からアルゼ取締役、同10月からアルゼマーケティングジャパン社長兼任。東京都出身。49歳。なお、委員会設置後も岡田和生氏が取締役会長にとどまり、長男の岡田知裕氏が取締役になるが、他の取締役はすべて社外から任命される予定。 5.カプコンは5月20日、08年3月期決算を発表、売上高は11%増の830億円、経常利益は16%増の122億円、最終利益は33%増の78億円と増収増益だった。家庭用はヒット作が続き、売上高が18%増の516億79百万円で、営業利益は44%増の116億9百万円と伸ばしたが、業務用の売上高は18%減の65億74百万円で、営業利益は14%減の11億82百万円、ゲーム場(9店増の42店)の売上高は3%増の134億6百万円で、営業利益は63%減の7億53百万円とさえなかった。携帯電話向けやパチスロ機向けのゲームのコンテンツエキスパンションは売上高が20%増の85億25百万円で、営業利益は62%増の26億33百万円だった。「訴訟関係費用」2億25百万円を計上した。 6.スクウェア・エニックスは5月23日、08年3月期連結決算を発表、売上高は10%減の1,475億円、経常利益は28%減の188億円、最終利益は21%減の91億円だった。子会社のタイトーが担当する「AM事業」は、売上高が8.7%減の691億4百万円、営業利益は31億29百万円(前年は3億51百万円の損失)で、2年連続赤字から黒字転換した。また「その他事業」では子ども用カードゲーム機「ドラゴンクエスト・モンスターバトルロード」が好調で、売上高が126%増の90億円、営業利益が153%増の33億円となった。なお同社は10月1日付で持ち株会社制に移行する手続きを進めている。 7.セガ社は5月8日東京で(大阪は20日、福岡は23日)新作展を開催、映画の実写映像とCG画像を駆使したTVガンゲーム「ランボー」などを披露した。「ランボー」はリンドバーグ基板を使用、「怒りシステム」を採用しており、9月出荷予定。既発売ゲームのバージョンアップ版は「バーチャファイター5R」、「アンサー×アンサーDX」(6月)、「ダービーオーナーズクラブ2008フィールザラッシュver1.1−2.0」など。ナオミ基板用のグレフ「まもるクンは呪われてしまった」とエコールソフトウェア「メルティブラッドアクトレスアゲイン」も紹介された。メダルゲーム機も数多く出品されたが、子ども向けメダルゲーム機の金魚すくいを再現する「屋台村」は、なぜアーケードゲーム機にしなかったか、という疑問がある。 8.韓国の大宇(デウ)自動車販売と米国パラマウント映画社のライセンスを管理するEGE社は5月20日、パラマウント映画に基づくテーマパーク「パラマウントムービーパーク」を建設するための合弁会社「PMPコリア社」を設立したと発表した。両者は07年5月、すでに基本合意しており、建設に向けての具体的な手続きに入ったことになる。大宇が所有する仁川(インチョン)・松島の約50万uの敷地に、大宇が1兆5千万ウォン(約千5百億円)かけて、テーマパークとウォーターパーク、ホテル、商業施設などを含む大型リゾートを建設する予定で今年末に着工し、2011年末にオープンするとのこと。 9.トムス・エンタテインメントは5月23日、24店あるゲーム場の運営事業を分割新会社の「AGスクウェア」(新宿区西新宿、山田克博社長)に移行した上で、10月1日付で新会社を34億5千万円でゲオに売却する内容で合意した、と発表した。ゲーム場運営事業の売却については両者が5月9日に基本合意しており、細部を詰めた上で、このほどその具体的な方法と金額などを明らかとしたもの。売却金額はゲーム場の事業評価額を元に決定され、現金取引される。新会社のAGスクウェアはゲオの完全子会社となる。なおトムスの09年3月期決算では特別利益が計上される予定。 10.梅雨時のサービス向上策として、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は6月1日−7月21日の間、午後3時までに園内の気象観測機で雨天が観測されると、来園者に次回分の一日券(レイニー・スタジオパス)を顔認証の上で進呈する、と発表した。再来期限は8月末で、その際に本人確認する。また、全国に175店も直営店のあるタイトーでは、直営ゲーム場で5月下旬から無料傘を用意して貸し出し、返却(どの店でも良い)時にクレーンゲーム一回分を進呈している。この傘にはスペースインベーダーがデザインされている。傘がなくなり次第このサービスは終わる。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |