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新宿NSビルで開かれたAOUエキスポ88にはTVゲームなど新機種が多数出品されたが、一般入場者が入り込み、狭い会場は人であふれかえった。タイトーの末角要次郎社長の退任に伴い、京セラ専務だった長谷川桂祐氏が社長に、CSK専務だった大植正道氏が専務に就任した。(1988年3月15日号)
全日本遊園協会(JAA)第5回総会が大津で開催され、その直前にオペレーター部会の総会も開かれた。全国シングルロケ協議会の第一回総会が熱海で開催された。電気用品取締法一部改正に伴う経過措置の説明など、JAAはメーカーを対象とした説明会をタイトー本社で開催した。(1978年3月15日号) Copyright ©Amusement Press Inc. 2008 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.AOUエキスポ08(2月15−16日)では、主にタイトー、ナムコのシステム基板を使った人気格闘ゲームの新作が出揃い、関心を集めた。シリーズ10年目のカプコン「ストリートファイターW」(TX2、7月出荷予定)を筆頭に、カプコン/バンプレスト「機動戦士ガンダム・ガンダムvsガンダム」(256、3月)、エイティング/カプコン「フェイト/アンリミテッドコード」(246、6月)、SNKプレイモア/タイトー「KOF98アルチメットマッチ」(TX、3月)、同「サムライスピリッツ閃」(TX2、4月)、アークシステム/AMI「ブレイブルー」(TX2、11月)が紹介されたほか、セガ社「バーチャファイター5R」(リンドバーグ)とSNKプレイモア「KOF ]U」(TX2)の画像が披露された。 2.このほか、エクサム「アルカナハート2」(3月)、ケイブ/AMI「怒首領蜂大復活」(4月)、マイルストーン/セガ社「イルベロ」、グレフ/セガ社「まもるくんは‥‥」、日本システム「トラブル☆ウィッチーズAC」などもあり、久しぶりに基板タイプは充実した。完成品タイプではバンダイナムコゲームス「ファイナルチューン」(海外向け)、「ワッキーレース」、タイトー「D1GP」(1人用)、セガ社「WCCF06−07」が紹介されたほか、コナミデジタルエンタテインメントが、音楽ゲームの「ユービート」を初め、クイズマジックアカデミー5」(2月)、「アクション刑事」(4月)、「ホースライダー」(同)など披露した。注目のスクウェア・エニックス「ロード・オブ・ヴァーミリオン」(TX2)はカード式RGBゲームで、タイトーから6月出荷予定。 3.バンダイナムコホールディングスは2月20日、ゲーム場運営子会社ナムコのトップを4月1日付で異動、東純社長は取締役に降格、橘正裕バンダイナムコHD取締役がナムコ社長に就任すると発表した。新体制でナムコの経営立て直しを図るのが目的。橘正裕氏は78年阪大基礎工卒、旧ナムコ入社。88年取締役営業部長、05年専務を経て、05年9月からバンダイナムコHD取締役。兵庫県出身。56歳。東純氏はナムコ取締役、バンダイナムコHD取締役にとどまるとともに、バンダイネットワークスとバンダイビジュアルの取締役になる予定。なお仲田隆司バンプレスト社長兼バンダイナムコゲームス取締役は、バンプレスト統合に伴い、バンダイナムコゲームスの専務に就任することになった。 4.テクモは2月20日、07年12月期連結決算を発表、売上高は前年比4%増の約120億円、経常利益は45%増の19億円、当期利益は22%増の9億9千万円と好調だった。部門別では家庭用の売上高が1%増の44億円で、営業利益は186%増の8億4千万円、ゲーム場運営の売上高が微減の45億円で、営業利益は11%増の3億1千万円、業務用機器・ソフト(もっぱら7号遊技機用画面ソフトの受託開発)の売上高が微増の13億7千万円で、営業利益は25%減の7億3千万円など。同社は「業務用」の区分を残しているが、グレフ「どきどきアイドル・スターシーカー」(01年7月)以後8号関係のAM機はまったく販売していない。ただし、ゲーム場運営の一環として中古のAM機を販売することはありうる。 5.アルゼは2月25日、第3・四半期までの9ヵ月(4‐12月)業績を発表、売上高約630億円(前年同期306億円)、経常利益212億円(35億円の赤字)、純利益216億円(134億円)とした。パチスロ遊技機の販売(17万8千台)、ウィンカジノの運営(投資利益55億円)がいずれも順調だったためとしている。これらに加えアルゼマーケティングの固定資産売却益36億円、ウィンリゾート持株比率の低下に伴うみなし売却益140億円、アルゼの資産処分損失39億円が発生するので、通期業績予想は売上高734億円(11月の前回予想では650億円)、経常利益207億円(100億円)、当期利益270億円(60億円)と大幅に上方修正した。 6.信用調査機関調べによると、潟vレイランド(東京都港区赤坂、吉浦誠社長)が2月12日、自己破産を申請、東京地裁は13日に破産手続きの開始を決定した。負債は約11億円。04年1月設立のオペレーター会社で、「ドン・キホーテ」店舗に付随するゲーム場「プレイランド」を長野・川中島店など16店まで急速に増やし、07年3月期の売上高は14億5千2百万円に達していた。しかし借入金も急増、昨年末には資金繰りが厳しくなっていた。2月4日に各ゲーム場の営業を停止、破産手続きの準備を進めていた。 7.大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エス・ジェイ(グレン・ガンペル社長)は2月12日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は3%増の577億円、経常利益は35%増の80億5千万円、純利益は64%増の79億9千万円と順調だった。06年7月に実施した入園パスポートの値上げにもかかわらず、増収を続けており、同社では「個人消費も順調に推移しており、景気は回復基調を維持している」と見ている。 8.貨幣処理大手の米国MEI社(旧社名マース・エレクトロニクス・インターナショナル社、ペンシルバニア州ウェストチェスター)は2月21日、「コンラックス」ブランドの紙幣・貨幣識別機を北米で本格的に展開するため、メキシコにあるケレタロ工場を拡張したと発表した。北米では今後MEI社が、「コンラックス」製品を生産するとともに、直接販売することになる。北米以外の地域については従来どおり、埼玉県坂戸にある日本コンラックスの本社工場が担当する。日本コンラックスは03年3月に世界的なコングロマリット企業であるマース社のユニットのひとつ、MEI社の資本傘下に入り、06年6月以降は米国、メキシコ、欧州、日本を拠点に、「MEI/コンラックス」グループとして展開している。 9.現在世界最大の観覧車「シンガポールフライヤー」が2月11日に完成、3月1日に営業運転を開始した。直径165mと、これまで世界最大だった中国江西省南昌の「南昌之星」(160m、06年5月完成)を上回るもので、日本最大の「ジャイアントホイール」(112m、福岡)とはかなりの差がある。英国ロンドンの「ロンドンアイ」と同様の構造で、28人の客が乗れるエアコン付きのカプセルは28個あり、それぞれ直径4m、長さ7mで、30分かけて一周する。料金は大人29・3シンガポールドル(約2,200円)。営業時間は午前8時半から午後10時半まで。三菱商事と竹中工務店が受注、三菱重工業などが施工したことでも知られる。「ロンドンアイ」型観覧車は来年にかけて、世界各地で次々と完成する予定。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |