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英国ATE88にタイトー、セガ社、コナミが出展、英国DBによる紹介を含め、日本のTVゲームが多数披露された。SG懇話会などがセガ社の取引先を招いて、新春賀詞交歓会を開催した。AOUエキスポ88には43社が出展することになった。ナムコの株式が東証二部に上場された。(1988年2月15日号)
英国ATE78では関西精機製作所の「大列車襲撃」に人気が集まった。本紙調査で77年中最もよく稼いだのはアーケードゲームで「F1」、TVゲームで「スピードレース」、メダルゲームで「EVRレース」となった。ノイズによるゲーム機の誤作動問題をNHK640が取り上げた。(1978年2月15日号) Copyright ©Amusement Press Inc. 2008 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.ゲーミング機を主に紹介する英国ATEI/ICE08(1月22−24日、ロンドン)には、最初の二日間でATEIに前年比6%減の1万1千人が、カジノ関係のICE/ICEiに12%増の1万2千人の業者が登録入場し、全体の来場者は増加したが、ATEIはより活発なICEに利用されているだけ、との批判も出ている。ATEIのうち純粋のAM機関係では、欧州セガ社と欧州ナムコ社、英国コナミ・デジタル社が主な出展社となった。欧州セガ社はTV恐竜退治の「プライミーバルハント」、「セガレースTV」などを、「UFOストムパー」などカナダのトリオテック社製品とともに紹介した。欧州ナムコ社は「鉄拳6」、「マキシマムチューン3」など幅広く出品、英国コナミ・デジタル社は「サイレントヒル・アーケード」、「ギターフリークスV4」などを紹介した。後述の「シーウルフ」は欧州セガ社と英国ハリーレビー社が出品した。 2.米国IAAPA07(11月)で初めて披露され、人気を博した米国コースタル・アミューズメント社(ニュージャージー州レイクウッド、レニー・ディーン社長)のアーケードゲーム機「シーウルフ」が英国ATEI08でも人気を集め、世界的ヒット作になるもようである。これはプレイヤーが座席に腰かけ、発射ボタンを備えた潜望鏡のハンドルを手に、液晶画面で示される前方の海上の光景を見ながら、魚雷を発射して敵艦隊を全滅するという潜水艦ゲーム。魚雷の軌跡はLEDで示され、敵艦に当たった際の音響なども備えている。TV画面だけに終始するTVゲームでもなく、LEDを組み合わせたことや、すぐに分かるゲーム内容、見栄えの良さなど、本格的なアーケードゲームの要素を持っている。リデムプションゲームとして開発されたが、その必要は感じられない。 3.スクウェア・エニックスは1月25日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は前年同期比7%減の約1,143億円、経常利益は14%減の173億円で、純利益は変わらずの91億円だった。主力の家庭用ゲームソフトで14%と大幅な減収で減益(37%)となったためで、オンラインゲームも10%の減収で6%減益とさえなかった。しかしながら、完全子会社のタイトーが担当するAM事業は、売上高が9%減の513億円だったが、営業利益は16億円4千万円(前年同期は7億5千万円の赤字)と黒字に転換した。スクウェア・エニックスでは、AM事業は前期にゲーム場のリストラを進めた結果、「既存店売上高が増加傾向にあり、堅調に推移した」としている。 4.東京とその近郊でゲーム場とレンタルビデオ店を展開しているシチエは1月28日、07年12月期単独決算を発表、売上高は前年比9.4%増の約128億円、経常利益は11.7%増の20億8千万円、当期利益は12.1%増の11億円と、減益だった前年から回復した。年度中は新規出店も閉鎖もなく、ゲーム場は11店。部門別売上高はゲーム場が15.3%増の77億円、ボウリング場が11.2%減の1億円で、これらを含むAM部門は15.6%増の79億円。レンタル(音楽と映像)部門は0.8%増の49億円だった。08年12月期は減収減益の売上高126億円、経常利益17億円、当期利益9億円を予想している。 5.エスケイジャパンは1月23日、08年2月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、一転して赤字見通しになった。11日の第3・四半期業績発表(前号既報)に続き、完全子会社のナカヌキヤが家電商品の販売から2月末までに撤退すると21日に発表。この撤退により従業員の早期退職措置など特別損失が3億1千万円発生するため、予想を修正することにしたもの。通期の売上高は前回予想(07年10月)を6億円下回る146億円、経常損益は2億6千万円下回る1億1千9百万円の赤字、当期損益は4億6千万円の赤字(前期は8千3百万円の利益)が見込まれることになった。 6.任天堂の業績は快調だが、ソニーのゲーム機部門は年間で赤字のまま――1月23日から31日にかけて両社の四半期決算で示された。任天堂の07年4−12月期は「Wii」を1,429台、「DS」を2,450台販売して大幅な増収増益になり、通期予想を売上高1兆6300億円、営業利益4,600億円に上方修正した。ソニーのゲーム部門は10−12月期に「PS3」と「PSP」の販売が増えて、売上高が31%増の5,812億円になり、営業利益は129億円(前年同期は542億円の赤字)と2年ぶりに黒字転換したが、4−12月期では売上高1兆211億円、営業損失1,129億円で、通期の赤字は免れないもよう。 7.ラグーナ蒲郡(愛知県蒲郡市)内のテーマパーク「ラグナシア」に3月、日本初の本格的なRPG型アトラクション「マジクエスト」がオープンすることになった。「マジクエスト」は利用客がRPGのプレイヤー兼主人公となって、魔法の杖を使いながら目的地までの旅を続けていくもの。99年設立の米国クリエイティブキングダム社が開発し、子どもと大人がともに楽しめることから、米国ですでに十ヵ所近く設けられており、権威のあるTHEA賞なども受賞している。ラグナシアでの利用料は1人800円だが、RPGを進行するための魔法の杖(ワンズ=1,300円)が必要となる。 8.ロシア・サンクトペテルブルクの有力紙、「サンクトペテルブルクタイムス」(1月11日付)によると、条例で営業が禁止されているスロットマシンホールが1月1日以来、300ヵ所以上も摘発を受けて、次々と閉鎖された。24時間営業を続けるなど問題化し、市内に600ヵ所あると報告された賭博遊技場に対して、同市議会が07年6月に条例を制定したもので、許可を受ければ09年6月まで営業できるとし、今年1月1日に施行すると決めていた。市当局は税務署、警察と連携して施行前の12月に一斉調査し、1月1日から取り締まりを進めていたとしている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |