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米国春のASI(3月中旬、ラスベガス)にはセガ、ナムコ、SNK、カプコン、コナミの米国子会社が出展した。東映太秦映画村の「パディオス」がオープンした。コナミ製品を専門に扱う販売会社が全国に12社設立された。セタの株式公開が決まった。ケイ・アミューズメントリースが倒産した。(1997年4月15日号)
「8号」営業許可業者による遊技機賭博が氾濫したため、警視庁はクレジットの1桁制限などの検討を開始した。セガ社とタイトーは直営店でカードシステムの試験的導入を進めている。ナムコは「妖怪道中記」とともに、8ビットの「システム87」(後のシステムI)を出荷した。(1987年4月15日号) Copyright ©Amusement Press Inc. 2007 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.アルゼが大阪高裁で1月末、SNKプレイモアの著作権を侵害したと指摘された製品の製造販売を中止して破棄し、解決金4億円をSNKプレイモアに支払って、法廷和解したことがこのほど判明した。SNKプレイモアは01年10月に破産した旧SNKの知的所有権を買い取り、ゲームソフト開発を継続しているが、アルゼがパチスロ機やPS用ソフトでこれらの著作権や商標権を大量に侵害したとして02年2月に民事訴訟を起こし、大阪地裁は04年1月の中間判決を経て、同12月に侵害を認定する判決を出していた。双方が控訴した大阪高裁では早期結審となったが、判決はなんども延期され、結局裁判長の勧告で双方が和解に応じたもの。実質和解金の4億円(請求は96億円)は決して少ない額ではない。 2.米国の硬貨処理機メーカー、カミンズ・アリソン社は紙幣計算機に関する同社特許をグローリーが侵害しているとしてイリノイ州にある連邦地裁に訴訟を起こしていたが、グローリーが約7億円を支払うことでこのほど和解したことが分かった。両社間の特許訴訟はイリノイ州(02年提訴)とテキサス州(03年提訴)の2件あり、テキサス州の訴訟では約23億6千万円を支払うことで06年3月すでに和解が成立していた。イリノイ州ではグローリーが特許無効の略式判決を申請していたが、今年2月にそれが却下され、ここでもグローリーの敗訴が確定的になっていた。なおグローリー工業とグローリー商事は06年10月に合併、「グローリー」となっている。 3.オリエンタルランド(OLC)が経営する東京ディズニーリゾートの06年度(4月−翌3月)入園者数は4.2%増の2,581万6千人、またUSJが経営するユニバーサル・スタジオ・ジャパンは4.6%増の869万8千人となり、暖冬などが追い風となってそれぞれ好調だった。東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)を擁する東京ディズニーリゾートでは、昨年9月の「タワー・オブ・テラー」オープンを含む、TDSの5周年記念事業などが入園者数を押し上げたし、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは3月9日オープンの音楽付きローラーコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」が人気を集めている。いずれも入園パスポート代を値上げしたにもかかわらず、入園者数を伸ばしている点が注目される。 4.イオンファンタジーは4月4日、07年2月期連結決算を発表、売上高約489億円、経常利益49億2千万円、最終利益26億3千万円と一段と規模を大きくした。マイカルクリエイトを06年4月に買収し、8月に合併したことによるもので、新規21出店と旧マイカルクリエイトの77店を加え、3店閉鎖とフランチャイズ1店解約を引くと、期末は直営308店、フランチャイズ12店の計320店となった(なお直営店のうち94店は風営法8号対象店)。同社は「モーリーファンタジー」、「ファンタジーアイランド」などの室内遊園地と、「ポップンパーク」、「ダイナレックス」の3業態を年間50店のペースで、当面500店まで増やしていく、としている。 5.セガ社と任天堂は3月28日、家庭用「Wii」と「DS」用ソフトとして「マリオ&ソニックin北京オリンピック」(仮称)を協力して制作・販売することで合意したと発表した。07年末発売の予定で、価格は未定。セガ社が国際オリンピック委員会のライセンシー(ISM社)から独占的許諾を受けて開発するもので、「マリオ」シリーズのキャラクターと「ソニック」シリーズのキャラクターが登場して、初めて競演する。ゲーム自体は陸上百メートル、水泳競技、卓球などのオリンピック競技を競うものとなる。販売は欧米でセガ社が、日本国内では任天堂が担当する。 6.3月29日の早朝、ビル・クレイバン氏が宿泊先の米国ラスベガスのサーカスサーカスホテルで、糖尿病からの合併症により死去した。64歳だった。同氏はワーリッツアー社を振り出しに、シネマトロニクス社、ユニバーサルUSA社、米国任天堂、カプコンUSA社、uWink社、インクレディブルテクノロジーズ社などで販売を担当したことがあり、業界歴約40年のベテランであるほか、自らもブルドッグアミューズメント社を持っていた。ユニークなその性格から業界の人気者だったかれの死亡の知らせは、米国AAMAが主催する春の展示会、ASI2007(ラスベガス、3月28−30日)の会場にもたらされ、多くの来場者に衝撃を与えた。 7.木製ローラーコースターの大手メーカー、米国のフィラデルフィア・トボガン・コースター社(PTC、トム・レビー社長)のオーナーが3月22日、これまでのサム・ハイ氏からレビー社長に切り替わった。すでに30年勤務しているレビー氏が、同僚のビル・ドフィニー上級副社長とともに、MBO(経営陣による買収)を進めてきたもの。PTC社は1904年の設立で、当初はメリーゴーラウンドや「スキーボール」などのゲーム機を作っていたが、最近ではこれまで140ヵ所の木製ローラーコースターを製造してきたのが大きな特徴となっている。大恐慌と二つの大戦を経て生き延び、103周年を迎える同社は、IAAPAショーの最も古くからの出展社としても知られている。 8.家庭用の中古ゲームソフト訴訟で当事者となり勝訴した上昇(東京都千代田区外神田、金岡勇均社長)が3月29日、東京地裁に民事再生手続き開始を申請した。負債は約51億6千万円。81年6月創業、86年6月に法人として設立され、家庭用TVゲームとゲームソフトの販売店「カメレオンクラブ」を中心に、中古パソコン販売「ぼっくり屋」、ビデオレンタル「ビデオ1」など、直営およびFC店を約170ヵ所展開してきた。06年8月からゲーム場「ライズワン船橋」も経営している。ピーク時の02年10月期に売上高は148億円だったが、その後は赤字が続き、07年2月期は142億円に回復したものの、やはり赤字で債務超過となった。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |