AMショーはセガ社など各社のCGゲームが出揃い、スプライトを含めTVゲーム分野が充実したほか、写真シール機も各社から一斉に新機種が披露された。SNKは米国ファルコナー社製映像シミュレーターを日本に導入した。CESA初の家庭用ゲームソフト展「東京ゲームショウ」が8月に東京ビッグサイトで開かれた。(1996年10月1日号)
警察庁・防犯課は8号営業でのプリペイドカード使用を条件付きで容認したが、業界側でまったく検討していなかったことを、AOUの中西昭雄会長が会員に釈明、謝罪した。コナミ工業は神戸ポートアイランドに本社ビルを完成、披露した。米国任天堂はユニバーサル映画社に対する巨額の訴訟費用支払い命令を勝ち取った。(1986年10月1日号)
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【ニユースダイジェスト】
1.AMショー(9月14−16日)で新作TVゲームは、セガ社以外は全体に低調だった。セガ社はリンドバーグ基板の「頭文字Dアーケードステージ4」(来年2月出荷予定)、「アウトラン2スペシャルツアーズSDX」(12月、DXは2月)、ナオミ基板のエコールソフトウェア「メルティブラッドアクトカデンツァVer.B」(11月)、アークシステムワークス「ギルティギアイグゼクスアクセントコア」(12月)、マイルストーン「カラス」(同)を出品し、盛り上げた。バンダイナムコゲームスは「みんなで鍛える全脳トレーディング」と「太鼓の達人9」を初めて披露。バンプレストは「スピリッツオブ
ジオン」など先の新作展で紹介した新作にとどまった。ケイブ/AMIは「虫姫さまふたり」(10月)を披露した。
2.タイトーは9月14日、AMショーの小間でシステム基板「タイプX2」を発表した。これは04年にスタートさせた「タイプX」を進化させたもので、ハードウェアのアーキテクチャーにウィンドウズPCを採用、OSに「XPエンベッデッド」を使用している点などは同じ。インテル社最先端の「Q965チップセット」を採用し、CPUはインテル社コア2デュオなど選択制にした。「タイプX2」を使用するゲームソフトとして、ブロッコリーのキャラクターを使用したオンライン対戦型カードゲーム「アクエリアンエイジ・オルタナティブ」(来春発売)と、SNKプレイモアによる「KOFマキシマムインパクト・レギュレーションA」、「サムライスピリッツ閃」(以上3D)、「KOF XII」などが予定されている。タイトーはまた、童「兎-野性の闘牌-オンライン〜DDの血統」、モス「雷電4」など新作を披露した。
3.警視庁生活経済課と練馬署は9月14日、「ニンテンドーDS」用ゲームソフトの無断コピー品を販売目的で所持していた練馬区の会社員、清水誠司(45)容疑者宅を、著作権法違反の疑いで家宅捜査し、容疑者を逮捕した。押収されたのは25−37タイトル収納したCD−R2枚で、ウェッブサイトを通じて1枚3,800円で販売。また211タイトル入ったDVD−Rを1万6800円で販売していたことも分かっている。通報を得て、任天堂がACCSに相談、告訴した。「ニンテンドーDS」用ゲームソフトの無断コピー摘発はこれが初めてという。なお「ニンテンドーDS」は04年12月の発売以来今年7月まで、国内で1千万台、世界では2,172万台を出荷するヒット商品となっている。
4.業績改善に取り組んでいるネクストジャパンは9月15日、06年7月期単独決算を発表、売上高は前年比約19%減の5,728百万円、経常損失は999百万円、当期損失は4,393百万円とした。06年12月以降の業績悪化に伴う減損処理約27億円と事業整理損4億円を計上した。主力の「JJクラブ100」事業は類似店舗による競争が激化したため、期末店舗は直営14、フランチャイズ34(前年48)の計48店(62店)とフランチャイズ店が大きく後退し、売上高が5,630百万円となった。同社では07年7月期の売上高30億円、経常損失6億2千万円、当期損失15億円と連続赤字を見込んでいる。
5.任天堂は9月14日、家庭用「Wii」(ウィー)の国内販売を12月2日、税込み価格2万5千円と発表した。米国では11月19日に約250ドルで、欧州では12月8日に249ユーロ(ゲームソフト1本付き)でそれぞれ発売する。これに先立ち、マイクロソフトは「Xbox360」のHDなど省いた廉価版「Xbox360コアシステム」を11月2日に税込み約3万円で国内販売する、と9月8日に発表した。「Xbox360」用の注目ソフト「ブルードラゴン」(12月7日発売予定)と「コアシステム」のセット価格は期間限定ながら同じく3万円となる。メディアにブルーレイディスク(BD)を採用する「PS3」は税込み約6万3千円で11月11日に国内発売するとしてきたが、SCEは9月22日に、対抗上価格を約5万円に下げると発表した。
6.ジュークボックス産業を変革することになるかもしれないデジタルビデオジュークボックス、「テン・オー・シックス」がこのほど製品化され、07年2月にも出荷される見通しになった。これは米国デトロイトにあるバーデン・エンタテイメント社が音楽出版社のライセンスを得ながら手がけているもので、千曲以上のプロモーション用音楽ビデオと2千曲以上の曲目を内蔵し、バーやパブ、レストランなど人が大勢集まる営業所に設置された大画面で映像を流すことができる(コンテンツはネットを通じて追加できる)。バーデン社はすでに二年以上このシステムのロケテストを行なっており、画面付きなら一曲1ドル、画面なしなら50セントで十分営業できるとして、AMOA06で紹介する予定。
7.伝説の空手スターであるブルース・リーは米国サンフランシスコ生まれだが、幼年期を過ごした中国広東省広州市近くの順徳(シュントー)に、千8百万ドルを投じてテーマパーク「ブルース・リーパーク」を建設するという計画が持ち上がっており、9月中旬までに中国政府が計画を承認したと伝えられている。香港からも近い順徳には、すでにブルース・リーの名前のついた通りがあるほか、手紙や写真など遺品を集めて名所となっているブルース・リー博物館がある。計画ではブルース・リーの形をした巨大なロボットやかれにちなんだローラーコースターなどが作られる予定。
8.経営破たんしたエイブルコーポレーション(東京都豊島区池袋、再生債務者代理人多比羅誠弁護士)の業務用機器販売業務は8月28日から、加賀電子・特機事業本部が引き継いでいることが分かった。エイブルは5月10日に民事再生手続きを申請、再建のための手続きを進めているが、主な債権者のひとつである加賀電子がエイブルの営業権を7千万円で買い取りたいと申し出て、再生債務者側がその許可を申請したところ、東京地裁が8月中旬までに許可したので、営業引継ぎを進めているとのこと。営業権移転に伴い旧エイブルの販売スタッフ数名が加賀電子に採用されている。なおエイブル自体は、今後清算されたうえ、解散すると見られている。
9.セガ社は9月13日、子ども向けカードゲーム機「古代王者−恐竜キング」を原作とするテレビアニメ番組が07年春に放映されることになった、と発表した。「恐竜キング」は、「甲虫王者ムシキング」(03年2月)や「オシャレ魔女ラブ&ベリー」(04年10月)に続いて05年9月に登場したカードゲームで、7千台の本体と4千5百万枚のカードが出荷され、人気を集めている。セガ社は「恐竜キング」のテレビアニメ化を機に、カード市場での地位とコンテンツ価値をさらに高めたいとしている。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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