米国アナハイムにあるディズニーランドの第2パークとして、「カリフォルニアアドベンチャー」建設計画が明らかとなった。家庭用ゲームソフトメーカー協会のCESAが社団法人に移行することになった。エイコムを元にSNKとタカラが出資し、夢工房(奥出信行社長)が発足した。カラオケのJHCが和議申請した。(1996年9月15日号)
コナミ工業「ジャイラス」などを無断コピーしたTWT社の河西秀孝社長ら2社6名が、映画著作権侵害により略式で有罪罰金刑を受けた。JAMMAは緊急理事会を開き、社会問題化しつつある「ラッキーエイトライン」のAMショー出品禁止を決めた。セガ社は米国で家庭用「マスターシステム」の展開を開始した。(1986年9月15日号)
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【ニユースダイジェスト】
1.韓国で2年前に政府が認可した「海物語」(パダイヤギ)など、TVスロットマシンを使用した賭博営業が全国に広がり、それに伴って換金用の商品券発行を含めた利権が渦巻くことになり、しかも政官界汚職へと発展しつつある。ソウル中央地検は8月20日までに「海物語」のメーカー社長らを逮捕、起訴したのに続き、23日にはTVゲーミング機の審査機関である映像物等級委員会と、商品券発行会社の指定機関である韓国遊技産業開発院を捜査し、証拠品などを押収した。また29日には、商品券発行会社のアンダミロを摘発、キム・ヨンファン代表を取り調べ、9月1日には遊技場経営者団体である韓国コンピューターゲーム産業協会のキム・ミンソク会長を逮捕した。
2.韓国で問題となっているTVゲーミング機は「海物語」のほか「黄金城」(ファングムソン)などいくつか種類があるが、スキルを使用しないTVスロットマシンで、これまで少なくとも6万台以上が販売されている。これらは法定配当倍率を大幅に超えるように改造されたうえで、1万5千ヵ所もの賭博営業店で使用されてきたと見られている。制度上大きな欠陥があったことを政府と議会は認めており、捜査当局は全容を解明するとともに、使用されてきたゲーミング機をすべて処分する方針だ。韓国の報道各社によると、これらは明らかな政策上の誤りによるもので、社会問題化するのは必至だったと見ている。
3.経済産業省・メディアコンテンツ課は8月24日、ゲーム産業戦略研究会(委員長は馬場章東大教授)によるとりまとめを発表。ゲームクリエイターの国家的表彰制度創設、人材確保のための就職ポータルサイト創設、海外市場での海賊版撲滅への取り組みなどを盛り込む「戦略」を明らかにした。これはTVゲーム産業を幅広く捉え、長期的かつ総合的な政策を提言するものだが、結果的に議論は家庭用に収斂しており、ゲーミングやコピー対策などの具体的な問題点を避けるものとなっている。同委員会には和田洋一氏や石川祝男氏を含む9名が参加し、今年4月以来5回の会合を経て、とりまとめた。
4.年間560万人の入園を目標として昨年9月12日に開業した香港ディズニーランドの入園客について、同園のビル・アーネスト社長は9月4日、「すでに5百万人を越えているが、目標に達するのは9月末−10月」と述べ、計画を下回っていることを認めた。米国ウォルトディズニー社との合弁事業で、香港政府が57%所有する香港ディズニーランドは、「狭い小さい」などのハンディにもかかわらず開業し、旧正月には入園客が殺到して混乱するなど多難な一年となった。なお夏季限定パスポートは6万枚販売し、7−8月の入園者は毎日2−3万人、その半数以上が中国大陸からだったとしている。
5.セガ社は8月24日、米国ウォルトディズニー社のキャラクター管理部門であるディズニーコンシューマープロダクツ社と契約し、業務用AMゲーム機の景品として、北米市場でディズニーキャラクターを製造販売できることになった、と発表した。セガ社はこれまでも日本国内向けに93年9月に許諾を取得し、04年4月にはアジア地区での許諾を取得している。北米での許諾はこれらの実績に基づくもので、クレーンゲーム機の景品やリデムプションゲームの景品として、セガ社の業務用子会社であるセガ・アミューズメンツUSA社が展開していくことになる。
6.SCEは9月6日、「プレイステーション3」(PS3)の欧州発売を今年11月から来年3月に延期すると発表した。「PS3」の発売はブルーレイディスク(BD)規格決定の遅れにより今春から11月へと延期しており、今回はBDの主要部品「青紫レーザーダイオード」の量産が間に合わず、そのため出荷計画の見直しが必死となったと説明している。SCEは日本と米国で計画通り11月に出荷開始する(年内出荷目標は4百万台から2百万台に下げ)予定だが、07年3月までに日米欧を含め6百万台出荷の予定は変えないとしている。マイクロソフト社は「Xbox360」を昨年末に出荷しているが、主導権を奪ったとは言えない。これらに対し、任天堂はずっと低価格で有利な「Wii」(ウィー)の年内発売を計画している。
7.ハウステンボスは9月6日、愛知万博の三井・東芝館に出品された参加型映像シアター「グランオデッセイ」の改良版を導入することに決めた。これはあらかじめ観客の顔を3Dスキャンし、観客のCG画像を映画「グランオデッセイ」でそれぞれ出演者として登場させるもので、電通テックとビノアズール、シリコンスタジオが共同開発した。愛知万博では240人用だったが、ハウステンボスでは3分の1の80人用アトラクションとして、07年3月25日から開業するが、料金や正式名称などは未定。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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