11月のニコグラフ95に伴い「アミューズメントCGシンポジウム」が開催された。任天堂系の第7回初心会展が開かれ、64ビット機の「ニンテンドウ64」に関心が集中した。家庭用ゲームソフトメーカーが新協会、CESAを設立した。セガ社とSNKがそれぞれ新作展を開催した。(1996年1月1−15日号)
JAMMAは国際市場における韓国製コピー品の氾濫を問題にし、通産省に相談の上、韓国大使館に抗議した。業務用TVゲーム基板に関するJAMMA規格が制定された。米国バリー社はMGMグランドホテルを買収することで合意した。コナミが新作展を開いた。(1986年1月1日号)
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【ニユースダイジェスト】
1.立命館大学の衣笠総合研究機構が12月2日に開催した国際シンポジウム、「インタラクティブ・エンタテインメントの歴史と展望」に、元アタリ社会長で現在ユーウィンク社CEOであるノーラン・ブッシュネル氏が講師として招かれ、「ビデオゲーム初期の歴史」と題する講演をした。同氏は業務用「ポン」までのTVゲーム開発の経緯や、家庭用アタリ2600(VCS)のマーケティングなどについて語るとともに、TVゲーム開発の現状にも触れ、あまりにリアルな画像表現を追うあまり、製品差別化の余地を減らし、本来のゲームの進歩性を失っていると指摘し、ライトユーザーや女性プレイヤーを取り込むために、かれらが何を望んでいるかを掘り下げて考える必要があると述べ、そのためにインターフェイスを工夫してきた任天堂を評価した。
2.立命館大学の国際シンポジウム「インタラクティブ・エンタテインメントの歴史と展望」では、基調講演を立命館大学の武邑光裕チェアプロフェッサーが担当、第1部「ゲームデザイン・テクノロジー」でノーラン・ブッシュネル氏、「パックマン」などの開発で知られるナムコの岩谷徹インキュベーションセンターコンダクター、「新・電子立国」などを制作したNHKの大墻敦チーフプロデューサー、立命館大学の上村雅之教授が講演した。第2部「ゲームデザイン・テクノロジーの今と未来」では、コナミの小島秀夫執行役員、バルブ社のロビン・ウォーカー氏、任天堂の宮本茂専務の講演などに続き、エンターブレインの浜村弘一社長がコーディネーターとなっての討論が行なわれた。
3.AOUエキスポ06(2月17−18日、幕張メッセ)には実質45社が788小間に出展することが判明した(前回は44社で795小間)。前回まではそれぞれ2年連続で明らかな回復を示したが、今回は小間数で減少となった。プライズコラボレーションへの参加(116小間)を別にして、15小間増のセガ社(165小間)、10小間増のタイトー(55小間)、コナミ(80小間)などがあるが、前回50小間だったアルゼや、15小間だったリバーサービスがまたもや不出展となった。変わらないのはナムコ(60小間)などで、カプコンは5小間増の35小間。プライズコラボレーションには前回同様エイコー、オムロンエンタテイメント、システムサービス、セガ社、タイトーの5社が参加する。
4.バンダイナムコグループの北米での経営態勢が確定し、06年初めに移行することになった。北米地域でそれぞれの事業を担当する6子会社には新設のモバイル事業担当子会社(ナムコネットワークアメリカ社)、ナムコとバンダイの北米家庭用を統合する家庭用子会社(ナムコバンダイゲームズアメリカ社)が含まれており、これらを統括するバンダイナムコホールディングスUSA社は、既存のナムコホールディング社を社名変更して発足することになった。なおバンダイナムコホールディングスの9月中間連結決算によると、北米での売上高は200億円、営業損失32億円だったが、下半期は売上高264億円、経常利益40億円、通期で売上高465億円、営業利益8億円を見込んでいる。
5.米国デイブ&バスターズ社(D&B、本社ダラス)は12月8日、投資グループのウェルスプリング・キャピタル・マネジメント社に、6ヵ月以内に負債ごと375百万ドルで買い取られることで合意した。D&B社は1982年設立のレストラン/ゲーム場複合店経営会社で、ニューヨーク証券取引所上場会社。米国内の46店を展開しているほか、メキシコ、中近東でもフランチャイズ店がある。05年1月期の売上高は約390百万ドル(うち飲食54%、ゲーム46%)、純利益は13百万ドル。02年5月にも別の投資会社に買収される動きがあったが、それは結局5ヵ月後に中止となった。今回の買収手続きで一般株主は1株当たり18ドルを受け取ることになる。
6.米国の業務用TVゲームメーカー、グローバルVR社(ジム・デローズ社長)は12月13日、ウルトラケード・テクノロジー社(デビッド・フォリー社長)を3ヵ月以内に買収、経営統合することで合意したことを明らかにした。両社はともにカリフォルニア州サンノゼにある新興メーカーで、97年以降、グローバルVR社は既存の家庭用ゲームソフトを利用した業務用を、ウルトラケード社はウィンドウズPC技術に基づくマルチゲームシステムの「ウルトラアーケード」(メーカーから許諾を受けた複数のレトロゲームをPC技術により1台で再現する業務用システム)などを展開してきた。このM&AはグローバルVR社の大株主である投資会社の手で進められている。
7.テクモのゲーム場運営子会社、テクモウェーブは12月12日、三井不動産が06年秋に開業する「アーバンドックららぽーと豊洲」(東京都江東区豊洲、約5.8ha)にテナントとして出店、大人向けと子ども向けの2ヵ所のゲーム場を開設し、運営することになったと発表した。うち子ども向け施設では、サンリオからライセンスを得て、「ハローキティー」などのキャラクターを採用し、利用料は時間制とする予定。これはサンリオにとっても初の商業施設進出となる。また大人向け施設では、電子マネー決済や携帯電話との連動など最先端技術を導入するとのこと。5億円投資し、初年度10億円の売り上げを見込んでいる。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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