AMショーではCGゲームの高度化が進んでいることが示され、メーカー間の格差も明らかになった。セガ社は「六社会」を通じた業務用機器販売の考えを示した。コナミはメダルゲーム機販売のため販売業者を那須研修所に招いた。鎌倉シネマワールド内の遊園施設運営のため、丸紅とトーゴによる新会社M&Tが設立された。(1995年10月1日号)
タイトーの中西昭雄社長が取締役相談役に退き、元ダイエー常務の末角要次郎氏が社長に就任した。オペレーター協会連合会設立準備委員会の第3回会合で、とりあえず最終案がまとまり、設立日程が決まった。フリッパーファンのための「ピンボールエキスポ」が初めて、米国シカゴ郊外で開かれることになった。(1985年10月1日号)
Copyright ©Amusement Press Inc. 2005 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。
【ニユースダイジェスト】
1.ナムコとバンダイにより9月29日に設立されるバンダイナムコホールディングスの経営戦略などが13日に発表された。それによると新会社の下に、トイコンテンツ、アミューズメント施設、ゲームコンテンツ、ネットワーク、映像音楽コンテンツという5つの事業ユニットを設置し、ユニットごとに自立的に戦略を策定するほか、その他の関連事業グループを擁する。アミューズメント施設事業ではキャラクター活用、新形態の店舗開発とともに、米欧での収益モデルの確立、低コスト運営の追求などが、またゲームコンテンツ事業では開発効率を重視した開発システムの導入などが掲げられている。バンダイナムコホールディングスの06年3月期の連結売上高は4750億円、営業利益は442億円を見込んでいる。
2.バンダイナムコホールディングスは経営戦略に基づき12月にまず、バンプレスト、ハピネット、ナムコホールディング社など内外の関連会社にある株式管理業務を新会社に移管、06年1月には北米に持株会社のナムコバンダイホールディングスUSA社を設立して北米子会社を再編する予定。また4月には国内ゲーム事業の統合として「バンダイナムコゲームス」を設立し、そこへナムコの開発担当者1,300人とバンダイの企画担当者60人を転籍させる予定。9月29日に設立される持株会社の経営陣の構成は役員まで発表されていたが、さらに部長クラスまで明らかになり、常勤役員は持株会社の業務に専念するため、バンダイ、ナムコそれぞれの役員を退任することも発表された。
3.時間制ゲーム場「JJクラブ100」を展開しているネクストジャパンは9月22日、セガサミーホールディングスがネクストジャパンの第三者割当増資(約10億円)に伴う新株を引き受けることにより、増資後の総株式の3.5%を取得し、セガ社と業務提携することになったと発表した。セガ社が時間制ゲーム場に進出し、ネクストジャパンと共同仕入れなど行なう。15日に発表されたネクストジャパンの7月期決算では、事業規模拡大に伴い売上高が前年比27.4%増の7,090百万円、経常利益が65.1%増の753百万円、当期利益が53.2%増の335百万円と大幅な増収増益になった。直営は6店増の14店に、フランチャイズは18店増の48店になり、売上げは直営店舗が40%増の3,130百万円、フランチャイズ(ロイヤリティと設備販売・レンタル収入)も40%増の3,861百万円と伸ばした。
4.香港のランタオ島で建設を進めてきた「香港ディズニーランド」が9月12日、正式オープンした。米国以外では東京、パリに次ぐ3ヵ所目のディズニーランドで、99年11月の計画発表、03年1月の本格着工以来、やっと完成した。開園記念式典には中国の曽慶紅国家副主席や、米国ウォルトディズニー社のマイケル・アイズナーCEO、ロバート・アイガー社長らが出席した。初日は予定した1万6千人分の入園券が売り切れた。香港、中国、東南アジアから初年度560万人の入園を見込んでおり、一日利用料金は平日で大人約4,100円と安く設定されているが、最大収容人数が3万人と少ないことを危惧する声は多い。そのため香港特別行政区政府とウォルトディズニー社は、規模を1.8倍に拡張する2期計画についても合意している。
5.マイクロソフト日本法人は9月15日、家庭用「Xbox360」を国内で12月10日に税別37,900円で発売すると発表した(米国では11月22日、約400ドル。欧州では12月2日、約400ユーロ)。同時発売のゲームソフトはナムコ「リッジレーサー6」など7タイトルで、06年1月までに20タイトルまで増やし、Xboxが振るわなかった日本市場での巻き返しを図るとしている。20GBのHDD、ワイヤレスコントローラーなどのセット価格。同社はまた、オンラインサービス「Xbox Live」についても明らかにした。翌日からの東京ゲームショウでは、360インチのスクリーンでこれらのハードウェア、ソフトウェア、サービスをアピールした。
6.東京ゲームショウ05(9月16−18日、幕張メッセ)には、過去最多の131社が出展・参加し、初日(ビジネスデー)に前年比9.7%増の36,068人の業者らが押しかけた。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は次世代機「PS3」をこの展示会で体験できると予告していたが、コンソール外観見本と、400インチ画面で最新映像を紹介したにとどまった。だが市場ではいぜん「PS2」がリードを続けている(ハンドヘルドでは任天堂「DS」)。展示会に伴う講演会では任天堂の岩田聡社長が基調講演しており、ゲーム離れした人を呼び戻し、だれもが楽しめるゲーム作りをすることをここでも強調した上で、片手で操作するという次世代機「レボリューション」用コントローラー(通称ゲームリモコン)を披露した。
7.三菱商事と竹中工務店は9月13日、シンガポールで世界最大の観覧車と商業施設ビルの建設を受注したと発表した。このプロジェクトはシンガポール政府の支援を得て、シンガポールフライヤー社(パトリック・マクマホン代表)が、ホテルやオフィスの集中するマリーナ地区に建設・運営するもので、海外からの観光客誘致に役立つと期待されている。観覧車は28人乗りのキャビンを直径150mのウィールの外側に配したもので、構造は現在世界最大の英国「ロンドンアイ」(直径135m)によく似ている。3階建ての商業ビルを含めた総工費は約100億円。08年2月完成の予定。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
|