英国政府は1プレイ35ペンス以下のAM機について、遊技機に課税するAMLDを免除することを決めた。任天堂は英国レア社への25%投資を発表した。セガ社は新潟ジョイポリスへアイマックス社製シミュレーター「ライドフィルム」を導入することになった。「神戸レジャーワールド」は震災により計画中止になった。(1995年5月15日号)
米国バリー社は84年12月期決算で、AM部門の業績悪化により1億ドルの赤字に陥った。イタリア最大のメーカー、ザッカリア社が倒産した。東京と大阪のオペレーター協会は、協会連合会作りの検討を開始した。テーカンはラバタイプ意匠で訴訟を起こした。アイレムが販売子会社を作った。(1985年5月15日号)
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【ニユースダイジェスト】
1.ナムコとバンダイは5月2日、株主総会などでの必要な手続きを経て、株式移転方式で共同持株会社のバンダイナムコホールディクス(NBH)を9月29日に設立し、経営統合すると発表した。バンダイのキャラクター展開力とナムコの開発力を融合し、トイ、コンテンツ、アミューズメントの各事業を強化し、競争力を高めるのが狙いで、統合後NBHの子会社となる両社は傘下の事業会社となるが、事業部門ごとに再編を予定している。統合に伴う株式移転比率は、ナムコ1株に対しNBH1株、バンダイ1株に対しNBH1.5株となっている。発表に伴い、ナムコの中村雅哉会長(筆頭株主)とその資産運営会社のマル(第二位)が、ナムコの株式の6.4%をバンダイに売却したが、1−2位の順は変わらない。
2.バンダイでは6月23日の株主総会に伴い、高須武男社長が代表権のある会長に、上野和典常務が社長になる異動を発表。さらに今回発表のナムコとバンダイの経営統合後は、ナムコ木九四郎副会長がNBH会長に、バンダイ高須会長がNBH社長になり、NBH取締役にナムコの橘正裕専務、田中慶治常務、バンダイの早川正篤専務、仙田潤路取締役、非常勤取締役にナムコの石村繁一社長、バンダイの上野社長が就任予定となっている。ナムコの中村雅哉会長はNBHの最高顧問に就く予定。ナムコは発表と同時に05年3月期の連結業績予想を売上高1,785億円(11月の前回予想では1,880億円)、経常利益145億円(152億円)、最終利益94億円(85億円)と下方修正した。
3.オリエンタルランド(OLD)は5月9日、05年3月期連結決算を発表、売上高は前年比1.6%減の331,094百万円、経常利益は10.3%減の30,836百万円、最終利益は7.0%減の17,224百万円と減収減益になった。前年の反動に加え、記録的な猛暑、最多の台風上陸などにより、二つのテーマパークの入場者数が1.8%減の25,021千人になったため。テーマパーク部門の売上高は2.0%減の276,336百万円、営業利益は5.3%減の28,957百万円だった。それ以外の売上高は複合商業施設22,237百万円、リテイル23,949百万円、その他8,570百万円。TDSでインタミン社製ローラーコースターの「レイジングスピリッツ」を7月にオープンする予定。06年3月期は売上高3,466億円、経常利益326億円、最終利益192億円を見込んでいる。株主総会を経て、10年間社長を務めた加賀見俊夫氏(69歳)が会長兼CEOになり、福島祥郎専務(58歳)が社長兼COOになるとのトップ異動も発表された。
4.タイトーは4月26日、05年3月期決算を発表、売上高は前年比1.9%増の84,560百万円、経常利益は49.9%減の2,875百万円、当期利益は51.1%減の1,718百万円とわずか増収ながら大幅減益だった。部門別売上高は、ゲーム場運営が5.3%減の42,260百万円、業務用販売が22.8%増の18,288百万円、家庭用ゲームソフトが24.6%減の5,082百万円、業務用カラオケの販売とレンタルが5.6%増の6,126百万円、コンテンツ配信が1.0%増の9,216百万円。ゲーム場はSCロケなどを14店増やし、中小規模の22店を減らしたが、猛暑と台風などで入場客が減ったのが大きく影響した。このため業務用販売も後半低調だったが、メダルゲームとプライズゲームは伸ばした。06年3月期は売上高920億円、経常利益47億円、当期利益23億円を予想している。
5.ラウンドワンは5月10日、05年3月期単独決算を発表し、売上高が前年比9.8%増の34,494百万円、経常利益が7.2%減の8,095百万円、当期利益が7.3%減の4,705百万円と増収減益だった。年間6店増やしたためだが、猛暑と台風の影響は避けられなかった。売上高の内訳は、ゲーム場が12.3%増の15,992百万円、ボウリング場が1.9%増の13,184百万円、カラオケその他が25.5%増の537百万円となっている。06年3月期では12店増やす計画で、売上高467億円、経常利益121億円、当期利益70億8千万円を見込んでいる。
6.ソニーは4月27日、米国会計基準の05年3月期連結決算を発表した。うちTVゲーム部門は、売上高が前年比6.5%減の7,298億円で、営業利益は36.1%減の432億円だった。「PS2」本体は日米欧で価格を引き下げたが、数量が前年を下回って減収、ゲームソフトは販売数量が過去最高になり増収、「PSP」は好調な発売となった。しかし「PS2」本体の減収と、「PSP」立ち上げ費用の発生により、大幅な減益となった。本体の年間出荷台数は、「PS2」が393万台減の1,617万台、「PSone」が54万台減の277万台、「PSP」が297万台。ゲームソフトは「PS2」用が3千万枚減の25,200万枚、「PS」用が2千2百万枚減の1千万枚、「PSP」用が270万枚だった。
7.米国カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドは、1955年7月にオープンして以来50周年を迎えることから、18ヵ月に及ぶ記念行事を5月5日に開始した。金色に飾られたスリーピングビューティー城の前に、ウォルトディズニー社のマイケル・アイズナーCEO、ロバート・アイガー社長、50年前にニュースを報じたアート・リンクレター、映画「メリー・ポピンズ」で主演したジュリー・アンドリュースらが出席し、そして歌手のクリスティーナ・アギレラが、ディズニーのテーマソング「星に願いを」のポップ・バージョンを披露して、記念行事開始を盛り上げた。
8.アルゼの関連会社、米国ウィンリゾーツ社によるラスベガスカジノホテル「ウィンラスベガス」が4月28日、オープンした。ウィンリゾーツ社の完全子会社、ウィンラスベガス社が運営するもので、3月24日にカジノ運営のライセンスを得て準備を進め、スティーブ・ウィン会長夫人、イレーヌ・ウィンさんの誕生日である28日の午前0時を期してオープンした。場所はラスベガス大通りに面しており、べネシアンの北側で、かつてデザートインのあったところ。建設に要した費用は27億ドルで、それだけにかつてない豪華なカジノホテルとなっている。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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