阪神大震災で被災した神戸の子どもたちを励ますため、アスモが兵庫駅前のゲーム場で無料プレイを実施した。セガ社は家庭用「サターン」に基づく業務用基板「ST−V」を発表した。任天堂は「スーパーNES」用に、コピーROMを製造した韓国の三星電子を提訴した。セガ社は中国・北京にセガ・ファーハンを設立した。コンパイルなど5社が「ぷよ協」を設立した。(1995年3月1日号)
ナムコはアタリゲームズ社の経営権を取得し、ナムコアメリカ社の中島英行氏がアタリゲームズ社社長になった。わずかな適用例外を示して、施行直前に新風営法の「解釈基準」が示された。地方協会の代表らが全国連合会設立に向けて論議した。「クラウンズゴルフ」コピー事件でマイクロデバイスなどが摘発された。ユニエンタープライズが倒産した。(1985年3月1日号)
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【ニユースダイジェスト】
1.米国マイクロソフト社は2月17日、世界中に1,410万台普及しているとされる家庭用TVゲーム機「Xbox」の、専用電源コードを無料交換すると発表した。ユーザーがやけどを負った7件と、煙を出したりカーペットを焼き焦がしたりした23件の、計30件の発火事故があったためで、03年10月23日以前に製造された「Xbox」について、ネットを通じて電源コードを交換するので、交換するまでは使用しないようお願いする、としている。マイクロソフト社は1月27日に第2・四半期(04年10−12月期)の業績を発表、「家庭およびエンターテインメント部門が初めて黒字になった」、「ホリデー・シーズンにおける本体の米国販売は競合製品を上回った」としていたが、「消費者の安全を何よりも大事に考えた予防的な措置として」リコール(欠陥商品回収)に踏み切ったとしている。
2.ナムコは2月18日、任天堂と提携して業務用CGドライブゲーム機「マリオカート・アーケードグランプリ」を開発中で、今秋出荷予定だと発表した。これは任天堂の家庭用ゲームソフト「マリオカート」シリーズに基づいて、ナムコが業務用として開発した「ナムカム2」(「レースオン!」で採用されたプレイヤーの顔写真映像を、レース中のカート上に表示する装置)や「ラバーバンドシステム」などの技術を加え、さらにグループで楽しめるようにするもので、「トライフォース」基板を使用する。初心者でも楽しめるのが特徴で、最大4台(4人分)までリンクすることができる。このゲームはAOUエキスポ05でも参考出品の形で披露され、人気を集めた。
3.ナムコは2月14日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表。売上高は前年同期比1.9%減の132,024百万円、経常利益は25.2%減の10,371百万円、純利益は0.2%減の6,603百万円と減収減益だった。第3・四半期(10−12月期)だけでは、売上高が1.9%減の50,044百万円、経常利益が7.5%増の6,171百万円、純利益が35.9%増の3,923百万円。部門別では、業務用の9ヵ月の売上高は10.0%増の24,558百万円、営業利益は5.7%増の6,838百万円と伸ばしたが、3ヵ月では売上高が13.9%減の8,017百万円、営業利益が38.3%減の2,248百万円と後退した。ゲーム場運営は9ヵ月間で売上高が1.8%増の60,513百万円だったが、営業利益が22.3%減の4,264百万円と減益になり、3ヵ月では売上高が1.3%減の19,438百万円、営業利益が75.0%減の301百万円と大きく後退した。なお家庭用は9ヵ月間で売上高が16.5%減の31,342百万円で、営業利益が38.0%減の4,147百万円だったが、3ヵ月では売上高が3.0%増の17,455百万円で、営業利益は114.0%増の5,471百万円と大きく盛り返した。
4.オリエンタルランドは2月8日、第3・四半期までの9ヵ月業績を発表するとともに、通期業績予想を下方修正した。記録的な猛暑と相次いだ台風の影響によるもので、9ヵ月(4−12月)の売上高は前年同期比3.0%減の256,297百万円、経常利益は14.9%減の32,327百万円、純利益は18,189百万円となった。部門別売上高はテーマパークが3.6%減の215,210百万円、商業施設が0.5%増の17,033百万円、リテイルが2.3%減の18,119百万円、モノレールその他が11.6%増の5,933百万円だった。このため05年3月期業績予想は、売上高3,298億円(11月の前回予想では3,356億円)、経常利益310億円(349億円)、当期利益161億円(192億円)に下方修正した。>
5.カプコンは2月9日、第3・四半期までの9ヵ月業績を発表。売上高は前年同期比8.6%増の42,499百万円、経常利益は14.1%増の3,200百万円、純利益は2.7%減の1,433百万円だった。部門別では家庭用の売上高が1.8%減の25,219百万円で、営業利益が13.5%増の1,400百万円、業務用は売上高が29.0%増の5,140百万円で、営業利益が10.8%増の1,624百万円、ゲーム場運営は売上高が14.6%増の8,199百万円で、営業利益が3.6%増の1,734百万円、パチスロ向け液晶装置などその他は売上高が67.4%増の3,968百万円で、営業利益が58.3%増の803百万円。業務用は「カプコンファイティングジャム」とメダルゲーム機が好調で、ゲーム場も昨年の出店効果により増収となった。
6.アルゼ子会社のアドアーズは2月17日、第3・四半期までの9ヵ月業績を発表するとともに、通期業績予想を下方修正した。9ヵ月(4−12月)の売上高は前年同期比12.9%減の14,731百万円、経常利益は74.7%減の582百万円、純利益は96.5%減の40百万円。部門別売上高はゲーム場運営が3.1%減の12,271百万円、パチスロ機レンタルが47.4%減の809百万円、施設設計施工が37.0%減の1,439百万円、不動産が50.7%減の210百万円。ゲーム場運営での減収は大型店間の競合激化による、と説明している。パチスロ機レンタルで中間期に続き、さらに評価減を進めることになり、通期で1,888百万円の特別損失を計上するため、通期業績予想は売上高190億円(10月の前回予想では250億円)、経常利益5億円(32.7億円)、当期損失7億円(14.7億円の利益)と大幅減収赤字に修正した。
7.ラウンドワンは2月10日、第3・四半期までの9ヵ月業績を発表。売上高は前年同期比7.1%増の24,609百万円だったが、経常利益は18.3%減の5,217百万円、純利益は19.4%減の3,049百万円と大幅減益になったため、通期(05年3月期)の業績見通しを売上高345億円(11月の前回予想では358億円)、経常利益80億1千万円(90億円)、当期利益46億6千万円(51億円)と増収減益に下方修正した。同社によると、第3・四半期に3店新設したが、過去2年間好調だった反動と、昨年末発売の家庭用「ドラクエ[」ならびに携帯用本体が主要な客層に影響を与えたため、計画を達成できなかった。06年3月期は約11店新設するとしている。
8.中国広東(カントン)省番禹(パンユー)市はコピーヤーを含めゲーム機メーカーと販売業者が多く集まる地域として世界的に有名だが、そこから英文の季刊業界誌「チャイナ・ゲーム・インフォ」(CGI)が1月に創刊された。これは中国語の月刊「神州電玩」から派生したものらしく、創刊号を見る限り、パンユーや広州、香港などを拠点にする業者に支えられており、中国と世界のゲーム機(アミューズメントゲームとゲーミングの両方)および遊園地関係の情報を扱い、華立(ワーラップ)娯楽機械など広東省パンユーのメーカーを紹介している。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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