阪神大震災で、神戸と阪神間にあった多くのゲーム場が大きな被害を受けた。AOUエキスポは73社が930小間に出展することになった。JAMMAはAAG活動継続を決めた。バンダイはアップル社64ビット機「ピピン」を、松下電器は3DO社64ビット機「リアル」を手がけると発表した。セガ社は「心斎橋GIGO」をオープンした。(1995年2月15日号)
ゲーミング機とAMゲーム機の混同など問題を残したまま、新風営法が施行されることになった。3協会は初めて合同新年会を開き、それぞれの会長が新風営法について語った。コナミ工業は「バブルシステム」を発表した。英国ATEIで「スパルタンX」が人気を集めた。米国センチュリー社が業務を閉鎖した。(1985年2月15日号)
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【ニユースダイジェスト】
1.1月25−27日に英国ロンドンで、射幸遊技機のAWP機を主役とする、欧州最大の遊技機総合展ATEIが開かれ、29ヵ国から306社が出展した。TVゲーム機も出品されており、主な日系の出展社では、セガAMヨーロッパ社とサミーヨーロッパ社が、セガブランドの下でネット対応の「WCCF」や「アウトラン2SP」、アトミスウェーブ用「KOFネオウェーブ」などを紹介した。ナムコヨーロッパ社は「鉄拳5」、ガエルコ社「チューニングレース」などを揃えた。タイトーは「ゾイド・インフィニティ」などを出品し、ナムコに現地販売を委託する。コナミ・オブ・ヨーロッパ社は「スリルドライブ3」などを展示した。米国のグローバルVR社、カナダのトリオテック社、スペインのガエルコ社なども出展した。米国スターン社は新作フリッパー「ソプラノズ」を紹介した。またPDPを利用したビデオフリッパーが昨年に続いていくつか紹介され、オーストリアのTAB社は大画面でのビデオゲーム「クレージーマーブルズ」を披露した。
2.英国ATEIと同時開催となっているカジノ用ゲーミング機器展ICEには、34ヵ国から187社が出展した(ATEIはアールズコートで、ICEはアールズコート2で開催された)。世界最大の米国IGT社、オーストリアのノボマティックス社などが主な出展社で、大きなスペースを使って、キャラクター付きスロットマシンなどゲーミング機を派手に展示しており、ATEIよりも活発である。最近の傾向としてインターネットを利用したオンラインカジノ関連が増えてきている。日系の出展社では、アルゼの子会社となった米国UDN社、コナミ子会社のコナミオーストラリア社がそれぞれスロットマシンなどを出品し、旭精工の子会社アサヒセイコーヨーロッパ社が硬貨処理システム、マツイゲーミングの子会社マツイヨーロッパ社がカジノ用品を展示した。
3.タイトーは1月26日、第3・四半期までの9ヵ月(04年4−12月)業績を発表し、05年4月期業績予想を下方修正した。9ヵ月間の売上高は前年同期比2.8%増の63,588百万円、経常利益は27.3%減の2,886百万円、当期利益は31.6%減の1,696百万円で、第3・四半期に入ってゲーム場運営の売り上げ低下傾向が目立っている。中間決算で前年同期比4.8%減だったゲーム場運営の売上高は、9ヵ月間で5.7%減の31,689百万円と減収幅を広げた。業務用機器販売では、景品提供機「カプリチオG−one」やメダルゲーム機「ダイノキング2」が好調だったが、12月に予定していた「ハリキリオンラインプロ野球」が発売延期となったため、売上高は83.1%増から35.6%増の14,301百万円と増収幅を狭めた。同社はこのため通期予想を売上高850億円(10月の前回予想では910億円)、経常利益30億円(70億円)、当期利益17億円(36億円)と修正した。
4.セガサミーホールディングスは2月3日、第3・四半期までの9ヵ月業績の概況を発表した。パチスロ関連のサミーの9ヵ月業績は「北斗の拳」のヒットにより大幅増収増益となっているが、アミューズメント関連のセガ社の9ヵ月業績は、売上高が前年同期比1.4%増の146,506百万円、経常利益が22.0%減の8,283百万円、純利益が54.9%減の3,453百万円だった。セガ社の部門別業績については明らかにしていないが、業務用販売は「クエストオブD」などにより堅調で、計画を上回ったものの、ゲーム場(期末468店)運営では計画外の閉店などにより、計画および前年実績を下回ることになった、としている。なおセガ・サミーを合わせた持株会社では、遊技機が885億円の営業利益、AM機器販売とゲーム場運営がそれぞれ64億円と50億円の営業利益となっているが、家庭用ゲームソフトは販売が堅調にもかかわらず50億円の営業赤字となっている。
5.セガサミーホールディングスは1月28日、セガ社が100%子会社のセガアミューズメントとサミー・アミューズメントサービスを、4月1日付で吸収合併すると発表した。セガアミューズメントは00年10月にセガ社から分離独立したゲーム場運営子会社。またサミー・アミューズメントサービスはサミーが98年7月に設立したゲーム機レンタルとゲーム場運営の子会社で、04年12月にセガ社が取得していた。セガサミーホールディングスは同様に、セガ社がセガ・ミュージック・ネットワークのEC事業を継承することなど、事業分野別の再編を明らかにした。なおセガ社は1月21日、家庭用を担当する米国子会社と欧州子会社の経営一元化し、米欧市場でのマーケティングを統合する、と発表した。セガ・ヨーロッパ社のCEO、鶴見尚也氏がセガ・オブ・アメリカ社のCEOを兼任する。1月25日には、米国家庭用開発会社のビジュアル・コンセプツ・エンタテインメント社を、米国のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア社に24百万ドルで売却するとともに、テイクツー社の家庭用ゲームソフトをセガ社が日本を含むアジア地区で販売することで合意している。
6.コナミは1月27日、米国基準の第3・四半期(04年10−12月)決算を発表、売上高は前年同期比1.0%減の81,494百万円、営業利益は20.4%増の16,037百万円、当期利益は4.3%増の8,389百万円だった。しかし4−12月の9ヵ月間では売上高が7.9%減、営業利益が20.4%減、当期利益は47.0%減と大幅な減益になっている。これはそれまで好調だった「遊戯王」などトイ&ホビー事業が大幅に後退しているためで、その他は前年並みとなっている。業務用のアミューズメント事業はTVゲーム、音楽ゲーム、メダルゲームともに好調で、第3・四半期の売上高は6,168百万円、営業利益は1,594百万円だった。
7.バンプレストは2月3日、第3・四半期までの9ヵ月(04年4−12月)業績を発表、増収増益としたが、6ヵ月間の中間決算と比べると収益幅がかなり低下した。うちアミューズメント事業(機器・景品の販売とゲーム場運営)は、中間決算で売上高が前年同期比10.1%増の8,812百万円で、営業利益が11.7%増の607百万円だったのに対し、9ヵ月の売上高は7.7%増の12,710百万円で、営業利益が1.5%増の889百万円となっている。同社では第3・四半期で、台風、地震などが集客に影響し、秋以降は市場全体が伸び悩んだため計画を達成できなかった、と説明している。
8.シチエは1月27日、04年12月期決算を発表。売上高は前年比3.0%増の10,959百万円、経常利益は23.0%増の2,159百万円、当期利益は24.4%増の1,131百万円とかなり好調だった。部門別売上高は、9店あるゲーム場が12.5%増の5,412百万円、26店あるビデオ・CDレンタルが4.1%減の5,357百万円、その他ボウリングなどが22.6%減の190百万円で、ゲーム場運営部門が主力となっている。05年12月期は前年並みの売上高109億7千万円、経常利益19億4千万円、当期利益10億3千万円を予想している。
9.ケイブは1月21日、11月中間決算を発表し、売上高775百万円、経常利益149百万円、中間利益83百万円とした。部門別売上高はコンテンツ供給が658百万円、ゲーム開発が62百万円、コマースが55百万円。うちゲーム開発では、業務用TVゲーム「虫姫さま」の発売により、計画を上回った。同社では引き続き、業務用シューティングゲームの開発を進めるとしている。なお、05年5月期については、売上高16億円、経常利益3億2千万円、当期利益1億7千9百万円を予想している。
10.オリエンタルランドは1月24日、東京ディズニーシー(TDS)に建設中の新アトラクション「レイジングスピリッツ」を7月21日にオープンすると発表した。これはロストリバーデルタに建設中のローラーコースタータイプのアトラクションで、利用客が乗り込んだホッパーカーが、古代神によって起こされる超常現象のため暴走する、という設定で、垂直に360度旋回する軌道なども設けられる。ホッパーカーの定員は12人。軌道は約600mで、最高時速60kmで走り抜ける。所要時間は約1分半。約80億円が投資されている。これはTDSで01年9月のオープン以来、初の追加アトラクションとなるが、さらに06年には大型アトラクション「タワーオブテラー」が完成する予定。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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