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データイーストとの格闘TVゲーム著作権訴訟で、カプコンは日本での判決直前に訴訟を取り下げ和解した。英国バーチャリティーグループ社は米国の家庭用アタリ社とVRゲーム開発で提携した。ナムコは米国でフライトシミュレーター施設「マジックエッジセンター」を開設した。SCEは家庭用「PS」の価格と発売日を発表した。(1994年12月1日号)
新風営法施行令が公布された。都道府県単位のオペレーター協会が発足してきたので、全国連合会の設立が課題になってきた。米国のAMゲーム機メーカー協会AGMAは、ディストリビューター協会を吸収合併してAAMAとなった。テーカンは「ポーカー」などTVゲーミング機の新作展を開いた。宝化学が倒産した。(1984年12月1日号) Copyright ©Amusement Press Inc. 2004 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 1.セガサミーホールディングスは11月10日、セガ社の9月中間期業績予想の上方修正に続き、その中間期連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.4%減の93,129百万円、経常利益は9.2%減の5,598百万円だったが、特別損失が大きく中間利益は82.7%減の1,025百万円と減収で大幅減益だった。部門別では、業務用販売の売上高が5.2%減の28,549百万円で、営業利益が6.7%減の5,709百万円、ゲーム場運営は売上高が9.5%増の38,035百万円で、営業利益が11.7%増の4,380百万円だったが、家庭用ゲームソフトは売上高が7.2%減の26,544百万円で、営業損失が約二倍増の4,027百万円だった。業務用販売、ゲーム場は計画を下回ったが、家庭用は計画を上回ったものの赤字だったことになる。なおゲーム場は11店増26店減で9月末現在463店。1,074百万円の特別利益があったが、転換社債繰上げ償還損1,260百万円や米国での訴訟和解金1,451百万円など計4,921百万円の特別損失を計上した。 2.ナムコは11月18日、9月中間連結決算を発表したが、9日に発表した上方修正の内容どおり、売上高は前年同期比2.0%減の81,980百万円、経常利益は48.3%減の4,200百万円、中間利益は28.2%減の2,679百万円と減収で大幅減益だった。部門別では、業務用販売の売上高が27.0%増の16,541百万円で、営業利益が62.5%増の4,589百万円、家庭用は売上高が32.5%減の13,887百万円で、営業損失が1,324百万円(前年同期は4,132百万円の利益)、ゲーム場運営は売上高が3.3%増の41,075百万円で、営業利益が7.4%減の3,962百万円。飲食は売上高が21.1%増の2,553百万円だったが、不採算店を閉鎖して営業利益が72.0%減の26百万円。映画・映像は売上高が8.4%減の4,793百万円で、営業損失が157百万円(119百万円の利益)、その他は売上高が6.7%増の3,128百万円で、営業損失が185百万円(448百万円)。業務用では国内で「太鼓の達人6」や写真シール機「雪月花」が好調な上、プライズ機が引き続き堅調で、米欧でも伸ばし、パチスロ「鉄拳R」用液晶表示ユニットも良かったとしている。家庭用は国内、海外ともリピートは好調だが、大型の新作がなかったため大きく後退した。ただし携帯電話向けなどコンテンツは好調としている。 3.カプコンは11月19日、9月中間連結決算を発表、売上高は前年同期比27.1%増の28,537百万円、経常利益は5.4%減の1,486百万円、中間利益は40.9%減の543百万円と増収減益だった。部門別では、業務用販売の売上高が8.7%増の2,990百万円で営業利益が20.5%減の843百万円、家庭用は売上高が29.7%増の17,387百万円で営業利益が33.3%減の321百万円、ゲーム場運営は売上高が19.3%増の5,582百万円で営業利益が14.1%増の1,272百万円、ロイヤリティーなどその他は売上高が56.7%増の2,594百万円で営業利益が33.7%増の495百万円だった。主力の家庭用は大幅増収だったが大幅減益で、業務用も「機動戦士ZガンダムエゥーゴVSティターンズDX」など伸ばしたが大幅減益で、ゲーム場は静岡の志都呂店を開設、不採算1店を閉鎖して32店となり、大幅な増収増益だった。 4.コナミは11月9日、米国基準の9月中間連結決算を発表、売上高は前年同期比12.3%減の114,009百万円、営業利益は45.4%減の11,851百万円、中間利益は85.0%減の1,626百万円と大幅な減収減益になった。部門別では家庭用ゲームソフトの売上高が15.3%減の32,665百万円で、営業利益が47.6%減の4,161百万円、「遊戯王」などトイ&ホビーの売上高が42.8%減の17,997百万円で、営業利益が69.9パーセント減の3,600百万円、業務用ゲーム機とパチンコ用液晶表示板の売上高が19.0%増の18,992百万円で、営業利益機が7.9%増の5,298百万円、海外向けゲーミング機の売上高が14.2%増の5,898百万円で、営業利益が121.9%増の757百万円、フィットネス事業の売上高が0.2%増の39,778百万円で、営業利益が73.2%増の1,739百万円となっている。うち業務用について同社は、「バトルクライマックス」、「麻雀格闘倶楽部」が好評だったとしている。なおコナミは11月5日付で、中間期と通期の連結業績を下方修正している。 5.フランスのテーマパーク「ディズニーランド・パリ」と隣接する「ウォルトディズニースタジオ」を経営するユーロディズニー社は11月9日に9月期決算を発表し、年間入園者数は1,240万人、売上高は1,048百万ユーロと横ばいだったが、営業損益は前年の利益132.4百万ユーロから23.9百万ユーロの赤字に転落、純損失は56百万ユーロから145百万ユーロと大幅に増やした。テーマパーク自体の売り上げは上向いているが、直営の周辺ホテルの稼働率は下がっている。赤字幅拡大の最大の原因は、39%所有する筆頭株主の米国ウォルトディズニー社がロイヤリティ支払いの猶予を取りやめたためで、一時的費用としてこれに12.6百万ユーロ支出し、またアトラクション導入のための「ビジョナリウム」解体費用9.2百万ユーロを計上した。同社は9月に米国ディズークルーズライン者の社長だったカール・ホルツ氏を社長兼COOとして迎えるとともに、ウォルトディズニー社との間で経営再構築のための合意を交わしている。 6.米国ラスベガスにある高さ350メートルのストラトスフィアタワーの最上階には現在スリルライドが3つあるが、4つ目のスリルライドとして「インサニティ・ザ・ライド」が05年春に加わることになった。ストラトスフィアカジノホテル&タワー社が11月17日に発表したもので、「インサニティ」は10人分の座席を複数のワイヤーで吊り下げたアームをタワーの外側に移動した上で、ワイヤーから下の部分を高速回転させることにより、座席に固定された客が空中を振り回されるというもの。その速度は時速64km、最大重力は3Gに達するという。機種名は「狂気の沙汰」という意味で、ユタ州ローガンにあるインタラクティブライド社が建設を担当する。同タワーは96年4月にオープンし、当初設けられた「ビッグショット」(スペースショット)、ローラーコースター「ハイローラー」に続き、03年10月に「エクスクリーム」が設けられ、いずれも人気を集めている。ストラトスフィア社では「4つもの本格的なスリルライドを揃えることができたので、世界一高い場所にある遊園地と言えることになった」と説明している。 7.テクモは11月16日、書籍出版のインフォレスト(本社東京、藤堂裕隆社長)を相手取って東京地裁に著作権訴訟を起こしたことを明らかにした。訴えによると、インフォレストが04年6月に発売した書籍「PC・GIGA特別集中講座54」(家庭用ゲーム機激裏活用マニュアル)において、テクモのXbox用ゲームソフト「デッドオアアライブ・エクストリーム・ビーチバレー」(03年1月発売)の画像を無断で掲載し、また著作者の意図に反する改変画像とその改変方法についての解説を掲載しており、テクモの持つ著作権を侵害したので、損害賠償を求めるとしている。テクモでは、インターネット上での改変画像の掲載やネットオークション上での改変画像の販売など、さらなる権利侵害行為を誘発するおそれがあるため提訴したとしている。 8.SNKプレイモア(本社大阪府吹田市、外山公一社長)は11月15日、グループ会社のSNKネオジオを吸収合併したことを明らかにした。SNKネオジオは00年5月設立のサンアミューズメントを03年6月に改称したもので、主に業務用と家庭用「ネオジオ」ゲームソフトとパチスロ遊技機の販売、「ネオジオボウル」の運営を担当してきた。SNKプレイモアはグループの中心的存在で、「ネオジオ」用や家庭用などゲームソフトの開発販売と、「メタルスラッグ」などパチスロ遊技機の開発製造などを進めてきており、04年7月期の売上高は7,666百万円に達している。11月下旬には7号営業用パチスロ機の2作目「ドラゴンギャル」が出荷される予定で、これを機に経営強化を図るため統合したもの。 9.オリエンタルランドは11月5日に9月中間連結決算を発表、売上高は前年同期比3.8%減の157,197百万円、経常利益は24.5%減の13,503百万円、中間利益は28.3%減の7,187百万円と減収大幅減益を示した。主力の二つのテーマパークの入園者数が、猛暑の影響により2.3%減の12,029千人に後退したのと、前年の20周年関連商品の反動によるもの。部門別ではテーマパークの売上高が4.9%減の131,352百万円で、営業利益が30.4%減の11,247百万円、複合商業施設の売上高が1.5%増の10,792百万円で、営業利益が4.1%減の1,153百万円、ディズニーストアの売上高が1.1%増の11,246百万円で、営業利益が20.3%減の1,423百万円、その他の売上高が12.1%増の3,806百万円で、営業利益が48.5%減の292百万円。同社はこれに伴い通期業績予想を下方修正した。 10.ラウンドワンは11月10日、9月中間単独決算を発表、2日発表の業績予想修正どおり、売上高は前年同期比6.8%増の16,542百万円、経常利益は17.0%減の3,909百万円、中間利益は19.5%減の2,286百万円と増収で大幅減益だった。部門別売上高は、ボウリング場が6.2%減の6,202百万円、ゲーム場が猛暑にもかかわらず15.1%増の7,863百万円、カラオケその他が20.9%増の2,476百万円。7月に町田店と時間制の「スポッチャ」京都店を開設し、9月現在44店となった。主力だったボウリング場が後退しているが、ゲーム場はメダルゲームなど堅調としている。同社は2年間出店を控えてきたが、増収効果を得るために今期から大型店を中心に積極的に出店していく方針に転換している。しかし有利子負債の削減と投資活動により利益面で大きく後退することになった。なお通期の業績予想も下方修正している。 11.アルゼは11月9日、9月中間連結決算を発表、売上高は前年同期比54.6%減の36,023百万円、経常損失は1,309百万円(前年同期は26,530百万円の利益)、中間損失は6,724百万円(前年同期は12,492百万円の利益)と大幅減収で赤字に転落した。部門別ではパチスロ・パチンコ遊技機の売上高が65.9%減の23,154百万円で、営業利益が87.1%減の3,939百万円、ゲーム場経営の売上高が1.8%減の8,223百万円で、営業利益が44.6%減の1,103百万円、業務用ゲームと家庭用ゲームソフトの売上高が35.5%増の2,420百万円で、営業損失が1,394百万円(前年同期は747百万円)、不動産事業の売上高が13.6%増の668百万円で、営業利益は141.4%増の396百万円、その他の売上高が84.1%増の1,556百万円で、営業損失が144百万円となっている。10月28日の下方修正の理由どおり主力の遊技機が不振で、ウィンリゾートに関わる特別利益15,516百万円にもかかわらず、棚卸資産評価損など特別損失15,516百万円を計上して、赤字幅を広げた。 12.アルゼの子会社であるアドアーズとセタは10月29日の業績下方修正に続いて、11月10日に9月中間期決算を発表。アドアーズは単独売上高が前年同期比9.4%減の9,844百万円、経常利益が60.5%減の680百万円、中間利益が87.9%減の107百万円と減収で大幅減益だった。亀戸、相模大野、高円寺、天王寺の4店を開設、2店を閉鎖したが、新店のオープンが遅れたのと猛暑の影響を受け、ゲーム場の売り上げは1.6%減の8,238百万円にとどまり、パチスロ・周辺機器のレンタルは40.5%減の657百万円、店舗設計施工は21.7%減の810百万円などとなった。一方、企画デザイン工房などを吸収合併したセタの連結売上高は11.9%増の899百万円になったが、経常損失は132百万円、中間損失は176百万円と赤字になった。部門別のうち「アレック64」を扱う「ゲーム機器」の売上高は48百万円、営業損失は27百万円だった。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。
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