NES用ゲーム条件変更装置「ゲームジーニー」が著作権侵害に当たるとして任天堂が予備的禁止命令を求めていた事件で、米国連邦控訴裁判所は任天堂の抗告を却下した。米国任天堂は業務用から撤退を決めた。AMショーは52社が1190小間に出展する予定で、3日目を一般公開とするため変則的な招待券方式が採用された。HAL研究所が和議申請した。(1992年8月1日号)。
JAMMAは書面理事会で子ども用などを適用除外とする、「賭博機械排除基準」の改定を行なった。AMショーには80社が出展する予定で、申し込み小間は多すぎるため削減することになった。セガ社とエスコ貿易は「サブロック3D」出荷記念で新作展を開いた。JAPEAは総会・理事会を通じて、山田俊夫会長を理事に、山田三郎副会長を会長に選任した。(1982年8月1日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. 今年の「レジャー白書」が7月24日発表されたが、01年の余暇市場は全体で前年比2.3%減と5年連続で縮小した。市場別のうちゲーム場は5,370億円で2.7%減、カラオケボックスは4,500億円で10.2%減とともに4年連続縮小、家庭用ゲームソフトは6,130億円で1.6%減と減少に転じたが、遊園地はUSJとTDSのオープンで32.6%増の6,270億円と5年ぶりに増加に転じた。ゲーム場の参加人口は3.2%減の21.6百万人だったとしている。ゲーム場オペレーター151事業所から得た景気判断では9年連続してマイナスが続いており、01年実績では利用客、売上高、利益ともに悪化したと答えたほうが多くマイナス25%だった。02年予測ではマイナス20%と見込んでおり、いぜん景気悪化が続くもようだ。
2.
ナムコは7月18日、これまでにない業務用ゲーム機「アフレコ」をプレス向けに披露した。これはプレイヤーが声優となってアニメや洋画の吹き替えをするというゲームで、完成度70%の試作機では「あしたのジョー」、「アルプスの少女ハイジ」、「ハクション大魔王」など8タイトルが用意されており、本体から突き出したマイクに向かってセリフを吹き込むことになっている。「おためし」、「おこのみ」、「チャレンジ」の3モードが用意されており、サンプルの映像でテストしてから吹き替えに挑戦すると、約30秒間のセリフが映像とともに再生される。開発中で、価格や出荷時期などは未定だが、9月のAMショーに出品される可能性は大きい。
3.
ソニーは7月25日、第1・四半期(4−6月期)連結決算を発表し、ソニーコンピュータエンタテインメント(SCE)が担当するゲーム部門は売上高が1.1%減の1,532億円、営業利益が26億円(前年同期は31億円の損失)と全体に好調だった。本体は四半期中「PS2」459万台、「PS」67万台を、ゲームソフトは「PS2」用27百万枚、「PS」用13百万枚を出荷した。期間中各市場で価格を引き下げたことから、やや減収となった。しかし「PS2」本体のコストダウン、ゲームソフトの拡販に伴う利益増で、損益を改善したとしている。SCEは同日、「PS2」の国内出荷台数が00年3月以来累計で1千万台に達したと発表した。しかし今年4月から同社が開始するはずだったBBでのゲームソフト配信サービスなどはまだ始まっていない。
4.
米国の業界筋によると、シカゴにあるコナミの業務用販売事務所が9月末で閉鎖されるもようだ。西海岸にある米国子会社のコナミ・オブ・アメリカ社は、家庭用ゲームソフトが主業務だが、業務用も担当しており、シカゴ事務所が業務用の拠点になっていた(2000年9月にコナミ・オブ・アメリカ社が業務用のコナミ・アミューズメント・オブ・アメリカ社を吸収合併したため)。コナミによる正式発表はまだないが、米国業務用市場については米国にあるいずれかの指定代理店に任せる方向で進めているもようで、事実上の撤退だと見られている。なおコナミの米国子会社には他に、ゲーミング機を担当するコナミ・ゲーミング社がネバダ州ラスベガスにあるが、米国でゲーミング機とAMゲーム機の市場は異なる。
5.
セガ社の米国業務用子会社、セガUSA社は7月下旬シカゴでディストリビューター会合を開き、今後の同社新作などを披露した。最も注目されたのはデイブ&バスターズ社のシカゴのロケですでに使用され大成功を収めている「ダービーオーナーズクラブ」海外版で、ASIでも出品されたが、ここではプロモーション用CDが配布され、特徴などの説明がなされた。このほか「バーチャファイター4・エボリューション」、「バーチャストライカー2002」、「ソウルサーファー」、「頭文字D」などのTVゲーム機とリデムプションゲーム機「ソニック・スピナー」などが紹介された。9月の米国AMOAエキスポにはさらに新作が披露される予定で、セガ社は米国市場に力を入れることを示した。
6.
ナムコは7月19日、ナンジャタウンに「池袋餃子スタジアム」をオープンしたほか、大阪「天保山マーケットプレース」に7月20日オープンした「なにわ食いしんぼ横丁」も開発、運営していることを明らかにした。いずれも同社の企画設計集団「チームナンジャ」が担当するもので、「池袋餃子スタジアム」は全国各地の23店の餃子専門店を集めたフードテーマパークで、ナンジャタウンでは昭和30年代の餃子ブームに沸く「福袋自慢商店街」として演出され、人気を集めいている。「なにわ食いしんぼ横丁」では大阪万博を目前にした昭和40年前後の〈元気な大阪〉をテーマに、関西の食文化を代表するカレーの「自由軒」、イカ焼きの「桃谷いかやき店」など約20店を集めた。チームナンジャはこれまで横浜カレーミュージアム、ラーメンスタジアム(福岡)などを手がけそれぞれ成功させている。
7.
富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)に7月21日、「リカちゃんタウン」(約500u、高さ7m)がオープンした。タカラのキャラクター「リカちゃん」の世界を等身大で楽しむもので、リカちゃんが暮らしている可愛らしいおうち「リカちゃんハウス」の居間、キッチン、リカちゃんの部屋などの中で暮らしぶりを体験したり、リカちゃんになりきって記念写真の撮影ができる「リカちゃんのマジカルスタジオ」、リカちゃん好みのメニューを揃えた「リカちゃんのスウィートカフェ」などを楽しむことができる。これを機に同園に隣接するホテルハイランドリゾートに「リカちゃんルーム」ができ、また新宿からの直行高速バスに「リカちゃんバス」も登場した。
8.
家庭用ゲームソフトのメーカー団体、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA、辻本憲三会長)は7月22日、「CESAゲーム白書2002」と「ネットユーザー調査報告書第4集」を発表した。ゲーム白書によると2001年中の国内出荷額は家庭用TVゲーム機本体が16.8%増の2,211億円と増えたものの、ゲームソフトは9.9%減の2,642億円と減少した。推定国内市場規模は本体が16.5%増の2,449億円、ゲームソフトが10.8%減の3,685億円だった。40社からの回答を得たコンソール別の平均ゲーム開発費では、「PS2」が123百万円で最も高くかかっており「GB」が4百万円で最も安かった。ネットユーザー調査では、インターネット接続方法はこれまでのISDNに代わりADSLがトップになったとしている。
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