TVゲームソフトウェア1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」、完成品タイプではセガ社のCGドライブゲーム機「頭文字Dアーケードステージ」。
ナムコの真鍋正社長は体調が優れないことから副会長となり、中村雅哉会長が社長を兼任することになった。第3セクター方式の遊園地「呉ポートピアランド」がオープンした。長崎オランダ村はテーマパーク「ハウステンボス」をオープンした。カプコン「ストリートファイターU」がチャートトップで登場した。ユウビスが新社屋を披露した。警察庁・保安課は生活経済課と統合、生活保安課となった。(1992年5月1日号)。
米国ヒットチャートでTVゲームを元にしたレコード「パックマンフィーバー」が上位に入った。新500円硬貨が発行された。米国アタリ社の家庭用を展開するためアタリ・ファーイースト・ジャパンが設立された。NAOは元日本自動販売機役員の宮原久氏を常務に採用した。ボナンザは新社屋を関係者に披露した。(1982年5月1日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1.ナムコは3月29日、トップ人事異動と大幅な機構改革を5月1日付けで行うと発表した。改革を主導する高木九四郎副社長が社長に、猿川昭義常務が副社長にそれぞれ昇格し、中村雅哉会長兼社長は会長にとどまり、兼務する日活の社長業に力を入れる。橘正裕常務は経営戦略本部長を兼務する。機構改革では事業分野ごとにコンテンツ&テクノロジー(CT)、アミューズロントマシン(AM)、エンターテインメント(ET)など5つのカンパニー制に再編、経営戦略本部は6つの専門グループを擁して全体を管理することになリ、別にインキュベーションセンターを設ける。このため従来の事業本部、本部は廃止される。社長になる高木氏は66年拓殖短大卒、69年中村製作所(ナムコ)入社、92年取締役営業統括室長、92年常務営業部門担当、98年専務を経て、01年4月から副社長兼経営戦略本部長。長野県出身。58歳。
2.ホープ(小野良文社長)がこの4月に設立50周年を迎え、社史をまとめた冊子を作成、関係者に配布した。同社は前社長の小野定良氏が1951年、台東区上野に自動車販売修理のホープ商会を創業、52年4月潟zープ商会としたもので、同年12月に日本初の自動三輪車「ホープスターON型」を製造販売し自動車メーカーになった。58年月産900台を生産したが、3000台以下のメーカーを大手に統合するとの行政指導のため、65年に自動車事業を止めた。しかし遊園地からの受注で始めた遊園施設や子ども用乗物機は残り、63年レジャー事業を本格的に開始した。このため国内最大のキディライドメーカーとして発展することとなった。同社は設立50周年記念事業として、新たに設けた川崎工場への移転を進めている。
3.ドイツの遊園施設メーカー、ジーラー社が1月14日に民事再生手続きを申請、事実上倒産したが、このほど取引先のストライヘル社グループが支援に乗りだし、再建されることになった。ジーラー社は1930年設立で、「ウェーブシンガー」、「ベルクウントタルバーン」などで知られる有力遊園施設メーカーのひとつ。特に「ウェーブシンガー」は500台以上出荷し、うち170台以上がなお遊園地で使用されているという。しかしメーカー間の競走激化と輸出先の東南アジアなどの景気悪化のため、経営破綻したもの。支援に乗り出したストライヘル社は機械建設などを展開しているが、支援額などは分からない。ジーラー社にいた社員は100人から30人ほどに削減されるもよう。欧州では昨年8月、オランダのベコマ社が倒産し、ハウスマン社の傘下で再建を目指しており、既存のメーカーにとって厳しい状況が続いている。
4.風営法施行規則と風営法関連の内閣府令が改正され、3月25日に公布された。それによるとゲーム場を含むすべての風俗営業で、営業許可申請時に添付する書類として新たに「営業の方法」という書類が加わることになった。「営業の方法」はこれまで必要とされなかったものであるが、7月1日以降は添付することが義務付けられ、2枚にわたり営業時間、18歳未満者の雇用の有無などを記載することになった。また風俗営業所の管理者の顔写真2枚も許可申請書に添付することになった。2枚のうち1枚の写真を貼った「管理者証」は営業所に交付される。7月1日現在すでに風俗営業の許可を得ている場合は3ヶ月以内に管理者の写真を提出しなければならない、などの経過処置もある。管理者写真が必要となった理由などについて警察庁は特に説明していない。
5.セガ社と任天堂は3月28日、業務用CG基板「トライフォース」と家庭用「ゲームキューブ」向けにゲームソフト「F−Zero」(仮称)を共同開発することになったと発表した。セガ社開発子会社アミューズメントビジョンが企画したもので、ゲームデータを保存する「メモリーカード59」を利用することで、業務用と家庭用との間でデータを利用できるというメリットがある。ゲームソフトはアミューズメントビジョンが今年中に完成させる予定で、業務用は「F−ZeroAC」としてセガ社から、家庭用は「F−ZeroGC」として任天堂から出荷されることになる。ゲームソフト「F−Zero」の内容などについてはまだ明らかにされていない。
6.山崎屋(本社金沢、山崎健造社長)は3月12日、東京臨海副都心のパレットタウン内に大型ゲーム場「東京レジャーランド・パレットタウン」をオープンした。昨年3月閉鎖したSNK「ネオジオワールド東京ベイサイド」に代わるもので、3‐4階部分の約13,000uもある超大型ロケーション。山崎屋は関東地区の6店を含め全国に大型ゲーム場を23店展開しているが、24店目の「東京レジャーランド・パレットタウン」はこれまでの最大規模となる。「ネオジオワールド東京ベイサイド」は99年3月にオープンしたが、SNKがアルゼの子会社となって2年で閉鎖し、4階のボウリング施設を除きアトラクション類はすべてSNKが撤去した。山崎屋はゲーム機460台、バッティングマシン5台、カラオケルーム30室などを設置し、内装費150百万円を含む300百万円を投資したという。
7.昨年業務用から撤退した米国ミッドウェー社は2月25日、第2・四半期(01年10‐12月)決算を発表したが、さらに業績を悪化させていることが判明した。同社は昨年決算期を6月末から12月末に変更しており、変則決算となっている。7‐12月の変則決算では売上高が42%減の7502万ドル、純損失が55%減の585万ドルだった。家庭用ゲームソフトはPS2用などを出荷したが全体に不調だった。業務用については、撤退しているがなお知的所有権に伴うロイヤリティ収入や部品関係で売上高があるとされている。02年12月期については、家庭用で40タイトル以上を出荷し増収増益を予想しているが、画像処理のための開発コストが大きな負担になるもようで、必ずしも楽観できない状況となっている。
8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」(14回目)、2位は韓国メガ/サンAMの「メタルスラッグ 4」。 TVゲーム完成品部門……1位はセガ社のCGドライブゲーム機「頭文字Dアーケードステージ」(2回目)、2位はナムコの「太鼓の達人 2」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位は日立ソフトウェア/セガ社の写真シール機「衝撃美写」(7回目)、2位はオムロンの「らくパラショット」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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