TVゲームソフトウェア1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」、完成品タイプではセガ社の「ダービーオーナーズクラブ U」。
警察庁調べによると、ゲーミング機を使用した賭博事犯は91年1‐10月で507件検挙したが、88年以降減少傾向にあるとしている。米国AAMAが南米を実地調査したところ、TVゲーム機の9割が韓国製の偽物であることが分かった。香港のボンディール社はコピー基板を扱っていることが判明した。カワクスはユウビスに改称した。加茂桂氏ら3名の長寿を祝う会が修善寺温泉で開かれた(1992年2月1日号)。
英国ATEは、欧州市場がここ数年AMゲーム機ブームに沸いてきたがそれも落ち着き、ゲーミング機主流に舞い戻ったことを示した。NAOは理事会で、違法な賭博機追放のためJAMMAと合同で「Gマシン特別委員会」を設けることを決めた。ミッドウェー社はナムコの許諾品「パックマン」の1周年感謝デーを催した。英国クロムプトン社が倒産した。(1982年2月1日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1.警察庁・生活環境課の吉田英法課長は12月12日に開かれたAOUとの会合で、AM業界が導入を要望しているリデムプションは現行法の下では無理であるとの考えを明らかにしたことが分かった。リデムプションは遊技の結果当たれば払い出されるクーポン券を集めて景品と交換できるというシステムで、法規制のない米国のAMゲーム場などで採用されている。この会合は警察庁の吉田課長ら2名を招き、AOUの正副会長と運営委員らが懇談したもので、報道関係には公開されていないが、AOUからは違法カジノ営業との差別化などを求めたとされている。しかしJAMMAが昨年10月リデムプション導入を求めて促進協議会を作ったのに対応して、AOUが委員会を設けていることから、AOU側から質問したところ警察庁側は改めてその可能性を明確に否定したものとなった。
2.SNKの「ネオジオ」ビジネスは知的所有権を含め、潟vレイモア(本社大阪府吹田市、外山公一社長)が買い取ったことが分かった。またSNKが運営していたゲーム場「ネオジオランド」など3店は潟Tンアミューズメントが買い取った。SNKは親会社のアルゼとの対立から民事再生計画案提出を断念したため、01年10月に民事再生手続き廃止となり、破産宣告を受けた。このため破産管財人がSNK資産の現金化を進めており、2月27日開催予定の債権者集会を経て債権者に分配することになっている。プレイモアが買い取ったのは業務用/家庭用「ネオジオ」についての事業とSNKが手がけていたパチンコ用液晶画面製作業務など。「ネオジオ」については他社に対する許諾関係も引き継いだ。プレイモアは01年8月に設立された新会社で目下態勢作りに追われているとしている。
3.韓国・ソウルのCODXセンターで12月7‐10日、「コリア・アミユーズワールド・ゲームエキスポ」(KAMEX、韓国遊戯機製作協会主催)が開かれ、業務用53社、PCゲームソフト50社の計103社が538小間に出展した。99年69社、00年77社だったので、日本の業界と反対に急成長している。この展示会はPC用ネットゲームと業務用AM機を合わせたもので、前者ではグラニティ社、ファンタグラム社、ソフトマックス社などが新作を紹介した。後者ではウニアナ社、EMテック社、GCテック社、イオリス社、アミューズワールド社などが新作を出品した。韓国では日本の家庭用がなく、そのため「PC房」と呼ばれるインターネットカフェでプレイヤーがネットゲームに熱中するという傾向がここ数年続いている。
4.米国任天堂(ニンテンドウ・オブ・アメリカ社、本社シアトル郊外)の荒川実社長が1月7日、引退のため退任した。後任には任天堂の関連会社、潟|ケモン代表取締役管理本部長だった君島達己氏(51歳)が直ちに就任した。荒川氏は任天堂山内溥社長(74歳)の娘婿。1971年に京大工大学院卒。73年丸紅入社。80年11月に米国任天堂を設立し社長。米国任天堂は92年まで業務用を展開したが、84年以降家庭用で成功し、任天堂の売上高の半分以上を稼ぐほどの重要子会社となっている。55歳になる荒川氏は、米国任天堂がかつてないほど好調で態勢もしっかりしているので、以前から考えていた引退を決意することができたと語っている。
5.AOUエキスポ02(2月22‐23日、幕張メッセ)には44社が697小間に出展することになった。1月15日に展示小間の位置も決まった。今回はセガ社とタイトーが通常小間と別に、エイコー、システムサービスとともに共同小間(90小間)を設けるが、従来方式で比較した場合は出展社は10社(18.5%)と大幅減、小間数では32小間(4.4%)減となる。大きなブースを構えるのはセガ社、ナムコ、タイトー、コナミ、バンプレスト、サミーなど。これまで出展していて今回出展しないのはアルゼ、テクモ、ママトップなど。カプコンは前回と同様出展しない。景品展示は800円以上のものは禁じられ、会場での販売も禁じられている。
6.JAMMAは12月19日の理事会で、ビジョン策定特別委員会(橘正裕委員長)がまとめて報告した答申を検討、02年度の事業計画を作るための会員アンケートにこれを添付することにした。特別委員会は故矢野徳蔵理事が協会のあり方を根本から見直すべきと指摘したのを受けて昨年春に発足したもので、計7回の会合を経て答申をまとめた。それによると、業者団体の存在意義は個々の業者では対応できない問題に対応することにあるが、JAMMAはからなずしも期待に応えていないし、AMショーについても会員や出展社の要望に応えていないなどとし、「会費を払っても良いから実施して欲しい事業」に特化すべきであるなどと提言している。
7.福岡市西部の臨海地域にある複合施設「エバーグリーンマリノア」内に、日本最大の観覧車「ジャイアントホイール」(仮称)が建設され、12月15日に営業運転を開始した。この複合施設は台湾の大手海運業、エバーグリーン社が設けたもので、大観覧車は米国インタミン社製でインタミンジャパンを通じて導入、エバーランドが運営するもの。高さ120m、回転部分の直径112mでいずれも日本最大。世界でも高さ135mの英国「ロンドンアイ」に次ぐ2位となる。日本ではこれまで東京・葛西臨海公園にある泉陽興業製「ダイヤと花の観覧車」(高さ117m)が1位だった。エバーランドでは名称を公募中で、2月上旬には決まるとしている。
8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」(8回目)、2位はカプコン/バンプレストの「機動戦士ガンダム 連邦vsジオン DX」。 TVゲーム完成品部門……1位はセガ社の競走馬育成ゲーム機「ダービーオーナーズクラブ U」(3回目)、2位はセガ社の「ルパン三世・ザ・シューティング」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位は日立ソフトウェア/セガ社の写真シール機「衝撃美写」(2回目)、2位はアトラスの「やまとなでしこ」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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