TVゲームソフトウェア1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」、完成品タイプではセガ社の「ダービーオーナーズクラブ U」。
5年ぶりにオーランドに戻ってきたIAAPAショー91では英国ダブリューインダストリーズ社のVRゲーム機「バーチャリティー」が注目された。NSAは42名参加のIAAPA視察ツアーを実施した。本紙年間チャートのTVゲームのソフトウェア部門に91年2月発売のカプコン「ストリートファイターU」が1位になった。米国ラスベガスでMGMグランドの建設が始まり、トレジャーアイランド、ルクソールの建設計画が発表された(1992年1月1日・15日合併号)。
米国セガ社グループのDB会合でデビット・ローゼン会長は、TVゲームブームは一過性のものではなく技術開発とともに時代の象徴として発展していく、と語った。シグマの真鍋社長はメダルゲーム場開設10周年で、ギャンブルマシンをアングラ市場からなくすなどの意義があるとし、子ども用メダルゲーム機はオペレーターの思想がないと語った(1982年1月1日・15日合併号)。
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【ニユースダイジェスト】
1.SCEは12月11日、家庭用TVゲーム機(PS2)を高速接続サービスのブロードバンドに接続してゲームソフトなどのコンテンツ配信を02年4月から開始する、と発表した。このため40GBの専用外付けHDDなどもレンタルで出荷する予定。これを機にSCEでは基本認証システム「DNAS」を本格稼動するとしている。ゲームソフトのネット配信については、米国AMOAが業務用でプロジェクト「NANI」を設立し94年から研究を進めたが、不発に終わり99年に終了したことがある。SCEの場合は大量に普及している専用機と現在急速度で広がりつつあるブロードバンドを組み合わせるもので、条件はかなり整っているが、プレイヤーがPCでなく専用機でダウンロードするのに抵抗がないか注目される。
2.自立型ロボットの競技大会「マイクロマウス2001」がニューテクノロジー振興財団主催、ナムコの協力で11月23−24日、横浜市内で開催され、メインのマイクロマウス競技エキスパート部門でシンガポールのWong Kiong氏が製作した「NING 2」が優勝した。前回まで4年連続して優勝した韓国勢は2位、3位、5位となった。日本勢は6位だった。同大会は青少年の科学技術への理解を深めるため80年から毎年開かれているもので、22回目に当たる今回は単独開催ではなく、「ロボフェスタ神奈川2001」の一環として実施された。マイクロマウス競技エキスパート部門には55台が参加、うち23台が決勝に進出したが、決勝進出の過半数を占める13台が海外勢だった(前回は6台)。
3.岡本製作所は(岡本正明会長、典之社長)12月6日、大阪市内で設立50周年記念謝恩パーティーを開催した。同社は岡本之治氏(1897−1952)が小型娯楽機製造のため1924年に岡本娯楽機製作所を創業して以来78年になる。51年12月に渇ェ本製作所(長男の明三郎氏が社長)を設立、三男の昌明氏が55年に明昌特殊産業梶i90年、サノヤスに売却)を設立した。岡本会長は、「父が大正十三年に尼崎で創業したが、太平洋戦争中は自動車の点火コイル製造など細々としたものだった。戦後事業を再開、拡大したのに伴い会社を法人化した。00年に浅虫遊園地を手がけ、また東南アジアでも遊園施設販売など進めている」など語った。
4.朝日科学模型遊園(本社大阪府泉南郡、佐原茂雄社長)の製造部門だった朝日エンジニアリング梶i本社徳島市、佐原十郎社長)が11月30日に業務を停止した。朝日科学模型遊園は佐原茂氏(1889−1971)が1907年に朝日科学模型製作所として創業、70年に現社名で法人化したもので、豆汽車などの小型乗物機、遊園施設のメーカーだが現在はオペレーションが主となっている。79年に設立された朝日エンジニアリングは98年に徳島市総合動物公園内に遊園地「徳島ファミリーランド」をオープンしたが、経営困難となったもの。この遊園地は朝日科学模型遊園が継承し、製造部門は新会社の朝日テックが引き受けることになった。
5.タイトーはソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)のPCソフト「ポストペット」を使用したAM機コーナー「ポストペットファクトリー」(PPF)を全国の直営店約百ヶ所に展開することになり、12月上旬一斉に営業を開始した。「ポストペット」は97年11月以来百万枚出荷されているソフトウェアで、そのキャラクターを使ったクレーン機やクレーン用景品などをタイトーが開発して、さらに人気を盛り上げるとともにオペレーション推進力にするのが狙い。PPFでは専用装飾と機械2台を最小単位に直営店だけでなく、他社ロケなどにも展開していくとのこと。12月6日、渋谷の「タイトーステーション・スペイン坂店」でオープニングセレモニーが行われた。
6.米国「メディアと家族についての国立研究所」(NIMF)は12月下旬、2001年度の調査結果を発表したが、健全化に対する業務用ゲーム機業界の努力の実態は99年のDクラスから00年のCクラスに上昇したものの、またDクラスへと後退したことが判明した。この評価は5段階制でAが最も努力していることになる。NIMFによると6州にある17のゲーム場で実際に調べたところ、ゲーム業界が定めたレイティングシステムを実施していたのは00年の80%から71%に減少していた。暴力シーンを含むTVゲーム機には赤いステッカーで表示し未成年者に遊ばせないようにするようなっているが、4つのゲーム場ではそういう指示すらしていなかったとしている。
7.オランダの遊園施設メーカー、ベコマ社が01年8月に倒産、9月にハウスマン社の下で再建することになったが、それを機に退職した元スタッフらが新会社、カムバック・コースター社(ジッケ・ヘルショップ会長)を設立した。執行副社長(EVP)はベコマ社の副社長だったデビット・バッチャー氏で、「ベコマ社は製品のオプションを増やしすぎ、多様化させたのが間違いだった」と語っており、「利益を生まないライドは作らない」という原則を打ち建てたと言う。このためカムバック・コースター社はローラーコースターの設計・施工に特化するとのこと。もっぱら北米市場をターゲットにしている。
8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」(7回目)、2位はイオリス/サンアミューズメントの「ザ・キング・オブ・ファイター2001」。 TVゲーム完成品部門……1位はセガ社の競走馬育成ゲーム機「ダービーオーナーズクラブ U」(2回目)、2位はナムコの「太鼓の達人 2」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位は日立ソフトウェア/セガ社の写真シール機「衝撃美写」(2回目)、2位は日立ソフトウェア/セガ社の「劇的美写」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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