TVゲームソフトウェア1位はカプコンの「機動戦士ガンダム・連邦vsジオン」、完成品タイプではナムコの「太鼓の達人」。
宮城県のオペレーター協会は21社の出展を得て一般向けの展示会を開催した。拡大する市場を背景に家庭用TVゲーム関係が東京おもちゃショーの主役になった。JAMMAはAMショーの会場、TRCが小さいため申し込みを、過去3年間の1割増まで制限することを決めた。アーケードゲーム機の老舗、関西精機製作所の古川謙三社長が会長に、長男の古川順一郎専務が社長になった(1991年7月15日号)。
人気のあるTVゲーム機「ジャンピューター」について、スタンレー電気が持つ商標をオルカ/GGIなどが取得、その権利を方にオペレーターを脅かす、という商標権問題が発生し、JAMMAは対策に追われることになった。米国ミッドウェー社はナムコ許諾のTVゲームについて、連邦裁判所によるコピー品排除命令など獲得した。タイトーは単独展で「グランドチャンピオン」など披露した。大阪レジャー機器協同組合が展示会を開催した(1981年7月15日号)。
Copyright © Amusement Press Inc. 2001 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です(そのため処罰された出版社があります)。
【ニユースダイジェスト】
1.SNK(北野一哉社長)は今年3月期決算を明らかにするとともに、6月25日付けで本社をアルゼのある有明から元の大阪・吹田に戻した。売上高は前年比3.9%増の31,674百万円、経常損失は6,116百万円、当期損失は37,578百万円だった。新規のパチンコ・パチスロ部門が18,824百万円と伸ばしたが、業務用は12.9%減の8,130百万円にとどまり、家庭用は「ネオジオポケット」の海外からの返品でマイナス375百万円の売上高となった。ゲーム場は「ネオジオランド」など7店の閉鎖で4,315百万円の大幅減収となった。「ネオジワールド東京ベイサイド」閉鎖、子会社整理などに伴う特別損失は合計25,621百万円にのぼった。
2.SNKは2000年2月にアルゼの子会社となり、東京支社を有明に移した後、8月に本社を有明に移したが、このほど本社を元の吹田に戻し、東京支社を新橋に移転した。6月28日の定時株主総会では、損失金処分案、定款改正(本店所在地の変更など)、取締役1名選任(岡田会長は4月2日に退任しており、代わりにアルゼの富士本淳常務を選任予定)、任期満了に伴う監査役3名の選任、などを議題に掲げている。同社は今年4月2日、大阪地裁に民事再生手続きを申請、4月25日に開始決定が出ており、9月末までに再生計画案を提出する予定となっている。しかしアルゼは株式の50.88%をいぜん所有しており、親会社の経営責任問題が浮上しつつある。
3.米国業務用ゲーム機最大手のミッドウェーゲームズ社は6月22日、業務用からの撤退、家庭用ゲームソフトへの特化を発表した。四半期ごとの決算でも業務用は、家庭用と同様落ち込んでいるというのが撤退の理由。同社はこれまで、99年に「バリー」「ウィリアムズ」ブランドのフリッパー製造を停止、昨年2月には「アタリ」ブランドのTVゲーム機までなくしてしまった。同社によると家庭用部門の実績は悪いが、新たなチャンスがあるとしてこの部門に集中するとのこと。しかし同社のゲームは画期的なものが少なく、そのため勢いがないという見方もある。
4.ナムコは6月20日に東京でカプコン、カトウ製作所と合同展を、それ以後大阪と福岡で単独展を開き、「鉄拳4」、「ガンサバイバー2」、「ゴルゴ13・銃声の鎮魂歌」などの新作を披露した。「鉄拳4」は7月下旬出荷で、ゲーム大会も予定されている。カプコンと共同開発した「ガンサバイバー2」は2人用でカプコンの「バイオハザード」シリーズに基づくもの。ガンコントロールレバーで前進する方式で、7月中旬発売予定。セガ社は6月上旬、全国3ヵ所でさらに単独展を展開、「電脳戦機バーチャロンフォース」、「犬のおさんぽ」、「エイリアンフロント」など新作を披露した。
5.セガ社はインターネットを利用したゲーム場総合管理システム「ARMS」を開発、6月1日から運用を開始した。専用のサーバーを設置し、これまで本社でしてきたゲーム場の毎日の収益や資産、預金などの会計管理をゲーム場単位で行い、経営効率の向上につなげるというもの。直営500店に導入しているとのこと。またセガ社はAM機のメンテナンス、補修用部品の供給などの業務を物流子会社のセガ・ロジスティックサービスに移転することになった。24時間受付などオペレーターなどに対するサービス向上を目的にしたもので、8月にも開始する。
6.業界団体など公益性の低い非営利団体に法人格を与える法律、中間法人法が成立し、6月8日公布された。来年4月に施行される予定で、これまで公益法人(社団法人など)としてきた業界団体は対応を迫られる見込みとなった。中間法人法では業界団体などは有限責任の、また同好会、PTAなどは無限責任の中間法人として、監督官庁などの認可なしに設立できるとしている。中間法人法ではこれまで制度がなかったためにすでに公益法人として設立してしまっている業界団体について、特に定めていないが、監督官庁による指導で動きがとれなくなっている業界団体は、新たに中間法人を設立するなどの対応をとることになるものの、財産処分などの難問も避けられないと見られている。
7.米国各地で、未成年者が暴力を内容とするTVゲーム機で遊べなくする州法、条例の制定の動きが強まっているが、カリフォルニア州のオペレーター協会(CADO)は5月30日、ゲーム機隔離法案を提出していたバルガス議員と、法案を棚上げすることで合意した。法案は1年前から提出されていたが、業界側の自主規制であるレイティングシステムを徹底させることで納得したもの。法案ではレイティングシステムでもっとも避けるべきとしている「レッドラベル」のTVゲームで未成年者が遊ぶのを防ぐため、未成年らしい客にはIDの提示を求めることをオペレーターに義務付けるとしていた。
8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「機動戦士ガンダム・連邦vsジオン」(6回目)、2位はセガ社の「バーチャストライカー 3」。 TVゲーム完成品部門……1位はナムコの太鼓叩き音楽ゲーム機「太鼓の達人」(7回目)、2位はナムコの「ヴアンパイアナイト」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位は日立ソフトウェアの写真シール機「劇的美写」(7回目)、2位はオムロンの「チャオッピ!」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
Game Machine
|