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【ニユースダイジェスト】

　１. ＡＭショー委員会は開催直前になって、インタックジャパンが韓国アミューズワールド社製音楽ゲーム機「ＥＺ２ダンサー」を出品するのを禁止した。関係者の話によると、コナミが委員会に申し入れたのを受けて文書による委員会で決めたもの。アミューズワールド社では、「ＥＺ２ダンサー」は主力製品のひとつですでに日本に到着していたが、コナミの一方的主張だけに基づく委員会の指示で出品できなくなった、その損害は大きく責任を追及する−−としている。

　２. 韓国アンダミロ社は今年３月韓国でコナミに意匠権侵害で訴えられたが、米国アンダミロ社は米国でコナミ相手に特許侵害訴訟を提起した。コナミ「ＤＤＲ」は米国特許４７５０７８９を侵害しているとするもので、８月１０日に提訴したが、この特許とアンダミロ社との関係は明らかではない。アンダミロ社は音楽ゲーム機「パンプ・イット・アップ」を販売しており、米国での「ＤＤＲ」販売差し止めと損害賠償を求めている。コナミは専門の特許事務所に任せている、と説明している。

　３. ＪＡＭＭＡ／ＪＡＰＥＡ共催の今年のＡＭショーには７９社が出展、事務局によると３日間で延べ３３，５９３人が来場した（報道関係を除く）。ビジネスデー２日間の入場者は前年比２６％減の延べ２２，１５９人、一般開放の最終日は４０パーセント減の延べ１１，４３４人が入場した。再入場者を含めた数字で、客観統計は取っていない。会場ではセガ社とナムコが新ＣＧシステムを発表した（追って詳報）。

　４. 東京証券取引所は９月２５日、大証１部上場のカプコンの東証１部上場を承認すると発表した。１０月１８日付け上場で、公募増資はないが、辻本社長らが持つ４７０万株が売り出される。同社は７９年設立のアイ・アール・エム（９１年サンビに改称）が、８３年設立の子会社カプコンを８９年に吸収合併したもので、業務用と家庭用のＴＶゲームメーカー。同社株式は９０年に店頭公開され、９３年１０月に大証２部上場、９９年９月に大証１部へ指定替えとなった。

　５. バンダイは１２月上旬に「ワンダースワンカラー」（６，８００円）を出荷すると８月３０日に発表した。９９年３月発売のモノクロ版「ワンダースワン」のカラー版で、モノクロ用ゲームソフトはカラー版でも使えるという互換性があるほか、平行して販売する。カラー版発売を機に、スクウェアが「ファイナルファンタジー」を移植し、サードパーティーに参加する。また来年夏をめどにメモリーカード／ＵＳＢケーブル用アダプターなども開発中だとしている。

　６. 米国セガ・オブ・アメリカ社は８月３１日、家庭用「ＤＣ」の価格を５０ドル下げ１４９ドルにすると発表した。またセガネット（月額２２ドル）に１８ヵ月接続契約すれば、リベートとして１５０ドル貰えるという実質無料サービスの実施も明らかにした。北米でＤＣは９９年９月以来２百万台出荷しているが、前評判の高い「ＰＳ２」が１０月２６日に２９９ドルで出荷されるのに対抗しての値下げだと見られている。「セガネット」は９月７日開始されたインターネット接続のオンラインサービス。

　７. 米国インクレディブルテクノロジー社（ＩＴ）は懸賞金付きトーナメント方式を展開し、同社ＴＶゲーム販売の業績を伸ばしているが、ギャンブルと同じではないのかという疑問がつきまとっていた。しかし今年６月アイオワ州は州法でこれは合法であることを明文化した。ＩＴ社は９６年以来ＴＶゴルフゲームなどでその高得点者を集計、期間中の上位入賞者に賞金を贈ってきた。

　８. 「ゲームマシン」チャートから。ＴＶゲームソフトウェア部門……１位はカプコンの対戦格闘ゲーム「カプコンｖｓＳＮＫ」（２回目）、２位はサミー「ギルティア　Ｘ」。ＴＶゲーム完成品部門……１位はセガ社の競走馬育成ゲーム「ダービーオーナーズクラブ」（１３回目）、２位はセガ社「東京バス案内」。ＴＶゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……１位はオムロンの写真シール機「フラッシュショット」（４回目）、２位はメイクソフトウェア「フォト＆シール・キララ　２」。


　業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきました。