TVゲームソフトウェア1位はサミー「ギルティギア
X」、完成品タイプではセガ社「ダービーオーナーズクラブ」。
セガ社は32ビットCPU使用の「システム32」基板を開発した。JAMMAは恒例の電器用品取締法説明会を開催し、再入会したシグマについてさかのぼって例外承認手続きを取ることにした。米国連邦議会は並行輸入基板問題を取り上げ、レッドバロン社のビル・ベッカム氏が委員会で意見陳述した。横浜MM21の遊園地「よこはまコスモワールド」がオープンした(1990年9月15日号)。
JAA主催のAMショー(10月8−10日、晴海)出展71社の小間位置が決まった。業者のみが入場できるもので、出展社が配布する招待券を持つものだけが入場できる。JAAは恒例の電器用品取締法説明会を開催した。セガ社は英国に欧州子会社、セガ・ヨーロッパ社を設立した。トーゴはよみうりランドに世界一の観覧車を完成させた(1980年9月15日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. 香港最大のネット企業、パシフィック・センチュリー・サイバーワークス社(PCCW)は8月10日、270億円かけてジャレコを買収し、PCCW社グループの日本拠点に改造すると発表した。PCCW社による買収は段階を経て実施され、まず8月30日までにジャレコの金沢義秋社長夫妻が持つ全株式をTOBで取得、次に2回にわたる第三者割当増資(9月5日、11月6日)で大量の株式を引き受け、その結果PCCW社グループはジャレコの株式の90%を取得する。10月30日の臨時株主総会で金沢氏は社長を退任、新社長にPCCWグループのトッド・ボナー氏が就任する。
2. ジャレコは1971年創業、74年設立のジャパンレジャーが83年に改称した業務用ゲーム機メーカーだったが、85年から家庭用にも進出した。88年に株式を店頭公開したが、92年3月期をピークに業績は低下しており、ここ数年悪化していた。15億円の転換社債の償還が来年に迫り、またその他の有利子負債の負担も大きくなっていた。従って今回の買収により、経営危機を脱したことになる。PCCW社グループに入りジャレコは社名をPCCWジャパンと改め、日本語版コンテンツサービスなどを主な事業とするようになる。
3. セガ社は東京ゲームショウ2000秋(9月22−23日、幕張)に出展予定だったが、8月初めに出展を取り消したことが分かった。同社は毎回大きなブースで出展してきており、主催者であるCESAも驚いたとしている。セガ社によると、別にインターネット関連のイベントを計画しているためとしているが、その具体的な計画は示されていない。東京ゲームショウでは毎回主な出展社が多額の経費をかけて、派手さを競う傾向にあり、セガ社はそれに疑問を感じてキャンセルしたと見る見方が強い。なお既報のとおり、これまで出展してきたSNK、スクウェアは今回出展しない。
4. アルゼは7月26日、2001年3月期から3年間のアルゼグループ中期経営計画を発表した。それによると中核事業のパチスロ・パチンコのうち、これまで目標を達成していないパチンコ事業についてSNKが中心となって積極的に展開することになった。パチンコ事業にはアルゼの人的資源をSNKに投入する。ゲームソフト事業ではアルゼにSNKの開発を加え「PS2」用などを開発する、としている。業務用ゲーム機はシグマのメダルゲーム機をアルゼに統合、SNKの業務用「ネオジオ」は継続するもようだ。
5. JAMMAは電気用品取締法改正に伴い、電気用品安全法の説明会を開催した。またいわゆるJAMMA基板の最新規格について合わせて説明した。業界関係では「電気乗物」が甲種電気用品(来年4月から「特定電気用品」)、TVゲーム機、エレメカゲーム機が乙種電気用品(「電気用品」)となっており、いぜんとして規制対象になっているが、昨年9月のAMショーでは無認可で、例外承認も受けていない電気乗物が出品されたにもかかわらず、違法出品を容認したまま終了した、という事実がある。
6. 米国フロリダ州地裁は8月11日、オールプロ社に240百万ドル支払うようウォルトディズニー社に命じる評決を下した。オールプロ社がウォルトディズニー社に計画を持ち込み不採用になったにもかかわらず、その計画とそっくり同じ「ワイド・ワールド・オブ・スポーツ」をウォルトディズニー社が作ったのは、トレードシークレット盗用、合意契約違反など当たるとして訴えていた。裁判長は陪審に計画をコピーしたものかどうかなど争点を絞って評決を求めていた。
7. セガ・アミューズメンツ・ヨーロッパ社は、8月から英国市場でセガ社製品を扱うディストリビューターとしてクロムプトン社を指名した。これでヨーロッパ各国でのディストリビューター指定は一応完了した。英国では子会社のデイスレジャー社が競合するミッドウェー社製品など扱い、またAM機とは違うAWP機も扱っていた。今年春までにデイスレジャー社をやっと解消し、セガ社のAM機を専門に扱うディストリビューターの選定作業が進められていた。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はサミーの対戦格闘ゲーム「ギルティギア X」(2回目)、2位はSNK「ザ・キング・オブ・ファイターズ2000」。TVゲーム完成品部門……1位はセガ社の競走馬育成ゲーム「ダービーオーナーズクラブ」(11回目)、2位はタイトー「バトルギア
2」。TVゲーム以外のアーケードゲーム機部門……1位はオムロンの写真シール機「フラッシュショット」(3回目)、2位はメイクソフトウェア「フォト&シール・キララ」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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