TVゲームソフトウェア1位はカプコン「マーヴルvsカプコン
2」、完成品タイプではセガ社「ダービーオーナーズクラブ」。
ナムコは米国アタリゲームズ社の持株40%をワーナー(WCI)社に売り戻し、代わりにゲーム場運営のアタリオペレーションズ社を取得した。NESゲームソフトのプレイ条件を変更する装置「ゲームジーニー」に関し、米国任天堂は米国ルイス・ガルーブ・トイ社を提訴した。米国でユニバーサルスタジオ・フロリダがオープンした(1990年7月1日号)。
セガ社は新作展を開催し、「カーニバル」、アタリ社製「ミサイルコマンド」などのTVゲーム新作を紹介した。米国アタリ社のゲーム機部門(リプキン社長)の共同社長に、元バリー社のジョー・ロビンズ氏が就任した(1980年7月1日号)。
Copyright © Amusement Press Inc. 2000 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です(そのため処罰された出版社があります)。
【ニユースダイジェスト】
1. セガ社の欧州業務用子会社、セガ・アミューズメンツ・ヨーロッパ社はこのほど、「ドリームキャスト」(DC)が業務用としてゲーム場で使われていることについて、知的所有権を侵害することになるとする警告を開始した。家庭用「DC」や「PS」を業務用に転用する装置は以前から出回っており、急速に発達しているようだ。そのためJAMMA会員会社の「インターゲーム」にもDC用コンバーターの広告が掲載されているが、JAMMAなどは問題にしたことがない。またSCEは業務用への転用には関心を払っていない。
2. カプコンは6月6日の戦略発表会で、ネットワーク情報端末機のレンタル事業を本格化すると発表した。同社はゲームコンテンツビジネスだけでなく、ゲーム機オペレーションのノウハウを活かし、業務用でのダウンロードビジネスを本格化することになった。すでに展開している「着メロコレクション」にその卓上タイプと、タウンサーバー「AZ−NAVI」を加え、すべてにDDIのPHSを搭載、ネットワークを構築する。またこれらは写真シール機などの機能を追加できるとしている。
3. サッカーゲーム機「キックイット」などの米国インタラクティブ・ライト社(IL、カリフォルニア州サンタモニカ)が6月5日に倒産した。ネットワークゲーム開発を計画、そのブロードバンド接続を構築するはずだったが、接続を担当した会社か経営危機に陥ったためILが行き詰まったというもの。同社製品はウィンドウズに基づいており、ほかにボウリングの「スライドイット」、恐竜ゲームの「サベッジクエスト」などがある。
4. 米国ツービットスコア社(テキサス州オースチン、ボブ・ソコール代表)が無断で「パックマン」などの基板を製造、販売していたため、ナムコアメリカ社は昨年11月に連邦地裁に提訴していたが、ツービットスコア社が全面的に謝罪し、6月8日に和解した。ツービット社は、pacman.com/
やgalaga.com/などのドメイン名を持ち、これらを通じて基板を販売してきたが、これらのドメイン名はナムコに返上することになった。
5. JAMMA通常総会が5月23日に開かれ、任期満了に伴う役員改選が行われた。その結果、柿原彬人会長、金沢義秋副会長は再任、辻本憲三副会長は退任し、里見治氏が新副会長になった。新理事は伍賀槌太氏、神宮寺憲人氏、吉田昌稔氏。AOUの通常総会(5月19日)でも役員改選があり、入江昭造会長と真鍋勝紀副会長は再任、川楠俊太郎副会長は退任し、長友隆典氏が新副会長になった。警察庁・生活環境課は遊技機賭博、ゲーム場での少年補導をいうが、AOUは具体的な対策を示していない。
6. コナミ製品の販社は5月中旬、全国5ヵ所で業務用ゲーム機新作展を開催した。但し競合する業者や、報道関係には非公開で開催されたため、一般向けのゲーム雑誌にも報じられていない。主な製品はTVゲーム機「イノセントスウィーパー・サイレントスコープ
2」、「GTIクラブ・コルソイタリアーノ」と音楽ゲーム機、メダルゲーム機など。コナミ販社は統廃合され、埼玉コナミ、愛知コナミなど13社から北関東コナミ、中部コナミなど10社に減少した。
7. テクモの連結売上高は前年比11.3%増の10,675百万円、経常利益は29.0%増の1,144百万円と好調だったが、これは家庭用ゲームソフトを伸ばしたことによる。2001年3月期についてテクモは、業務用販売は市場後退のため前年比70%減の413百万円しか見込んでいない。但し家庭用ソフトは6,477百万円とさらに増加し、ゲーム場運営のオペーレーション収入は4,033百万円へやや増加すると予想している。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「マーヴルvsカプコン 2」(6回目)、2位はナムコ「闘魂烈伝4」。TVゲーム完成品部門……1位はセガ社のCG競走馬育成ゲーム「ダービーオーナーズクラブ」(6回目)、2位はコナミ「ドラムマニア・セカンドミックス」。TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はメイクソフトウェアの写真シール機「フォト&シール・キララ」(7回目)、2位はコナミ「パンチマニア北斗の拳」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
|