TVゲームソフトウェア1位はカプコン「マーヴルvsカプコン
2」、完成品タイプではセガ社「ダービーオーナーズクラブ」。
セガ社は米国FEC経営子会社のタイムアウト社(ゲーム場68ヵ所)を、エジソンブラザーズ社に売却した。米国でNECの家庭用「PCエンジン」を業務用にして展開する計画が挫折した。思川企画は沖縄初の本格遊園地、「おきなわアイランドパーク」を開設した(1990年6月15日号)。
全日本遊園協会(JAA)は分裂の可能性から各部会の連合会構想も出てきたが、遊園施設部会はこれを拒否した。米国ミッドウェー社はナムコから製造許諾を受けている「ギャラクシアン」の無断コピー品を排除するキャンペーンを開始した。米国ゴットリーブ社でブルーム副社長が社長に昇格した(1980年6月15日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. セガ社は5月25日、決算発表とともにトップの異動、分社化について発表した。入交昭一郎社長は家庭用「DC」の国内不振により6月1日付で退任、ブロードバンド戦略担当副会長になった。このため大川功会長が社長を兼任、さらにCSKでは6月29日付けで大川会長が名誉会長に、福島吉治社長が会長に、青園雅紘副社長が社長になるとの異動も発表された。分社化は開発がCRI以外に9子会社に、ゲーム場運営が5子会社にそれぞれ7月、10月に移行することになった。
2. タイトーは5月18日、中村紘一社長が6月29日付けで退任、顧問にとどまり、西垣保男常務が社長に、林隆取締役GM事業本部長が専務に昇格するとのトップ異動を発表した。若返りを図るためとしている。遊園施設メーカーでもある三精輸送機でも、本多孟社長が会長に、山田聡特別顧問が社長になるとの異動を発表。コインメカニズムの日本コンラックスでは赤井和幸社長が取締役相談役に、稲垣憲彦常務が社長になるとの異動を発表した。
3. セガ社の今年3月期連結決算は、売上高が前年比27.4%増の339,055百万円、経常損失44,271百万円、最終損失42,880百万円と3年連続の赤字になった。部門別売上高は業務用が16.6%減の73,653百万円、ゲーム場運営が14.9%減の79,212百万円、家庭用が119.8%増の186,188百万円で、営業損益はそれぞれ2,662百万円の赤字、4,602百万円の黒字、43,032百万円の赤字となっている。「DC」は米欧で伸ばしたが、大赤字となった。
4. ナムコは連結子会社を増やし、増収増益となったが、2001年3月期は大幅減益になると予想している。コナミは音楽ゲームで業務用、家庭用とも伸ばし、遊戯王カードもヒット、大幅な増収増益になったが、今期は減益の見込み。タイトーは単独決算のみで、今年3月期は事業体質改善のため大幅赤字となったが、今期は黒字回復の見込み。オペレーション収入は2.1%減にとどまった。カプコンは家庭用ゲームソフトが貢献、大幅な増収増益になった。しかし業務用販売・レンタルの売上高は25%減少した。
5. セガ社は5月23日、東京で新作展を開き、TVメダルゲーム機「スターフォース」、TV塗り絵ゲーム「ミッキー&ミニーくれよんキッズ」などを披露した。別にプライズ展も開催した。SNKは5月23日、大阪で新作展を開き、アルゼのパチスロ機をもとにしたメダルゲーム機「プロスロット」シリーズなど紹介した。バンプレストは5月16日、東京で新作展を開催、「デジモンバトル02」などプライズ機の新作と新作プライズを紹介した。
6. 米国の業務用メーカー協会、AAMAのボブ・フェイ専務は6月末に退任、IT社副社長に就任することが決まっているが、その後任専務にコナミAMオブ・アメリカ社のマイク・ルドウィッツ氏がコナミを退社し、就任することになった。会長にはロン・カララ氏(レーザートロン社副社長)が再選された。米国ミッドウェー社は、IT社が成功している懸賞金付きトーナメントを開始すると発表したが、現実に実施するかどうか不明だ。コナミは高得点者へのプライズ提供などサービスを実施する、としている。
7. 家庭用TVゲームの世界最大の展示会、E3(5月11-13日、ロサンゼルス)に業者など62,000人が登録入場した。日本のような一般公開はしていない。「DC」の実質値下げ、「PS2」の10月26日発売などが、E3に伴い発表された。ブリーム社はDC上でPSソフトが作動するエミュレーターを今夏にも出荷すると発表した。米国SCEが訴えていたコネクティックス社エミュレーター「VGS」について、連邦地裁は略式判決で訴えの大部分を却下した。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「マーヴルvsカプコン 2」(5回目)、2位はナムコ「闘魂烈伝4」。TVゲーム完成品部門……1位はセガ社のCG競走馬育成ゲーム「ダービーオーナーズクラブ」(5回目)、2位はコナミ「ドラムマニア・セカンドミックス」。TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はメイクソフトウェアの写真シール機「フォト&シール・キララ」(6回目)、2位はコナミ「パンチマニア北斗の拳」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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