TVゲームソフトウェア1位はカプコン「マーヴルvsカプコン 2」、完成品タイプではセガ社「ダービーオーナーズクラブ」。
北九州市八幡に宇宙旅行をテーマにした「スペースワールド」が4月22日オープンした。ナムコは中村雅哉社長が会長に、真鍋正専務が社長に、市川濤雄専務が副社長になるとのトップ異動を発表した。レジャー白書90は、ゲーム場経営が2年連続回復している、とまとめた(1990年6月1日号)。
全日本遊園協会(JAA)理事会は、実用新案権問題の処理で紛糾した。コピー業者のGGI(小栗武夫社長)などゲーム・カラオケ関係5社が倒産した。国内でのブームは沈静化したが、海外のインベーダーゲームブームはなお続いている(1980年6月1日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. 経営再建中のタカラは7月31日付で第三者割当増資を実施、コナミが3372百万円で引き受けることになった。その結果、コナミはタカラの22.8%の筆頭株主になり、創業者佐藤家の資産運用会社TAKの持株は2位の17.5%になる(佐藤家一族では計24.1%)。両者の発表によると、玩具と家庭用、業務用の分野での業務上のシナジー効果を図るのが、今回の資本提携の目的。コナミの上月景正社長は「対等のパートナーとして取り組んでいくので、タカラの経営権獲得ということにはならない」と説明している。
2. 業界団体など非公益、非営利団体が法人格を取得するには、社団法人など公益法人となるしか方法がなかったが、公益法人でもないことから、中間法人(仮称)として法制化を進める必要があった。法務省のもとでこのほど、法制審議会・民法部会が中間法人制度創設についての要綱中間試案を発表した。早ければ来年の通常国会にも法案が提出される予定。JAMMA、AOU、CESAなど現在は社団法人だが、業者団体として中間法人に移行しなければならなくなることが予想される。
3. 英国のAWP機メーカー、JPM社グループはセガ社が96年4月に買収したが、これらJPM社グループをコナミがセガ社から買い取ることで目下交渉中であることが分かった。JPM社はフルーツマシンと呼ばれる射幸遊技機、AWP機の有力メーカーで、業績も良い。これまでセガ社の子会社、SGEホールディングス社(旧セガゲーミング・ヨーロッパ社)のもとにある。コナミはゲーミング機分野に力を入れており、買収する可能性が高い。
4. SNKは4月1日付けで新たに米国子会社、SNKエンタテインメント社(ロサンゼルス、田中光浩社長)を設立、既存の子会社SNKオブ・アメリカ社から家庭用販売業務を引き継いだ。業務用販売業務は大阪本社が担当、米国ではこれまで「ネオプリント」を扱ってきたアップル・フォトシステム社が業務用「ネオジオ」ソフトなどの販売代理店となった(米国以外の中南米などは従来どおりの代理店経由)。これらに伴い既存のSNKオブ・アメリカ社では業務用と家庭用の業務がなくなった。
5. セガ社の米国業務用子会社、セガ・エンタープライゼスUSA社は4月25日、業務用ゲーム機業界で初のイーコマース(電子商取引)サイwww.segaarcade.comを開設した、と発表した。しかしこれは決してイーコマースサイトではない。製品と販売ルートを紹介するのにとどまっており、直接注文したり、取引できないからだ。一方家庭用のセガ・オブ・アメリカ・ドリームキャスト社では、ピーター・ムーア上級副社長が社長兼COOに昇格するなどの役員人事が発表されている。
6. 余暇開発センターは4月27日、「レジャー白書2000」を発表したが、ゲームセンター市場は2年連続減少の5,530億円となり、今後もさらに減る見込みだ。しかしゲームセンターへの参加人口は2,500万人とほぼ横ばいだ。事業者アンケートの結果では、ゲーム場オペレーターは客数、売り上げ、利益とも30%以上のマイナスが続くと見ている。業務用カラオケ業界についても同様の結果となった。家庭用ゲームについては、iモードのゲームも含めており、好調と見ている。
7. ナムコは発泡スチロールのリサイクル事業を開始するため産廃処理の子会社、潟iムコ・エコロテック(大塚毅社長)を設立した。過去5年間の研究成果をもとに事業化するもので、さらにソニートレーディングインターナショナルから譲渡されたリサイクルシステムも扱うことになった。新会社にナムコが60%出資し、リサイクルシステム事業に直接関係する三菱商事、三菱商事ケミカル、三井造船、三井建設の4社が各5パーセント出資した。
8. ソニーアーバンエンタテインメントは4月2日、東京・台場に複合娯楽施設「メディアージュ」をオープンした。これはアクアシティお台場の3分の1に当たる27,000平方メートル(1-6階)を使用、13の映画ホールからなるシネマコンプレックスとアトラクション、飲食・小売店などで構成されている。アトラクションはソニーディベロップメントが開発しトーゴが運営する4種と、ナムコが開発、運営する音楽ものの5種類。「メディアージュ」ではプリペイド式のICカードが使用される。
9. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「マーヴルvsカプコン
2」(4回目)、2位はセガ社「パワースマッシュ」。 TVゲーム完成品部門……1位はセガ社のCG競走馬育成ゲーム「ダービーオーナーズクラブ」(4回目)、2位はコナミ「ドラムマニア・セカンドミックス」。
TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はメイクソフトウェアの写真シール機「フォト&シール・キララ」(5回目)、2位はコナミ「パンチマニア北斗の拳」。
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業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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