TVゲームソフトウェア1位はカプコン「マーヴルvsカプコン
2」、完成品タイプではナムコ「ワールドキックス」。
韓国ソウル市警察は3月28日、コナミ「TMNT」(タートルズ)の無断コピー基板を製造販売した剛石電子のイ・サンビル社長ら13人を著作権法違反の容疑で検挙した。セガ社はハンドヘルドカラーの「ゲームギア」を9月に発売すると発表した。タイガー娯楽が25周年記念のパーティーを開いた(1990年5月1日号)。
東京地裁は3月31日、トキワに対しデータイースト「アストロファイター」のコピー基板販売を禁じる仮処分を決定した。「スペースインベーダー」など日本の中古TVゲーム機の海外向け輸出が目立って多くなった。米国LMC社製「スーパーループ」を関西娯楽が伏見桃山城キャッスルランドに導入した(1980年5月1日号)。
Copyright ©Amusement Press Inc. 2000 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です(そのため処罰された出版社があります)。
【ニユースダイジェスト】
1. 米国ASI2000(3月29-31日、ラスベガス)は展示規模がさらに小さくなったが、セガ社「NASCAR」、コナミ「シンプソンズ・ボウリング」、サミーUSA「ディアハンテイング」など新作が披露された。ナムコ・アメリカ社、カプコン・コインオップ社も出展、新作を紹介し、アトラス・ドリームもピカチュープリクラを出品したが、SNKは出展せず、アタリゲームズ社の名前もなくなった。登録入場した業者は5,920人で、もうこれ以上少なくなることはないと見られている。
2. アルゼの岡田和生社長は本紙インタビューに対し、「世界規模のエンタテインメント企業を目指す。パチスロでゲーム性を導入し成功したが、これからは映像の時代だ。パチンコ業界だけでなく業務用AM機、PS2用ゲームソフト、海外のカジノまで含めた全世代対象の機械娯楽エンタテイメントへと広げ、それぞれの分野でトップになることを目指す」として、セタ、SNK、シグマを子会社にした理由を語った。SNKのロケ運営は1年以内にシグマに切り替えていく、としている。
3. 米国の業務用AM機メーカー団体、AAMAのボブ・フェイ専務が7月1日付けで退任、インクレディブルテクノロジー(IT)社の対政府担当副社長になることが明らかとなった。フェイ氏は元FBI捜査員で、コピー対策のため86年4月に採用され、88年3月から専務。93年からAAMA/JAMMAのコピー対策国際チーム、AAG団長を兼任しているが、中国でのコピー対策などはなおざりになっている。IT社は懸賞金附きトーナメント方式で販売を伸ばしている。
4. コナミは3月31日、韓国ソウル地裁にアンダミロ社の金容煥(キム・ヨンファン)氏とソンド・エンタテインメント社を意匠権侵害などで訴えた。「ダンスダンスレボリューション」(DDR)の意匠権は韓国で99年7月登録済み。アンダミロ社は「DDR」の意匠権を侵害する「パンプ」を製造、ソンド社はそれを販売しており、製造販売の禁止を求める、というもの。「パンプ」のステップは「DDR」の4個に対し5個、使用曲も外国のポップソングに対し韓国ダンス音楽という違いがあるが、似ている。
5. SNKは販売部門を業務用と家庭用に分割するなどの機構改革を明らかにした。これに伴い海外部門も分割、米国と欧州の子会社は家庭用担当となる(欧州業務用はイタリアのジェビン社が担当)が、香港の子会社は両方担当する。開発子会社のザウルス、関連会社の夢工房は解散しており、SNK
USテクノロジー社は夏までに解散することになった。なおSNKでは、4月21日の臨時株主総会でアルゼの岡田和生社長を会長に選任する。
6. タイトーはテーマレストラン「モータウンカフェ」をフランチャイズ契約で日本に導入、その1号店を4月25日、「タイトーステーション横浜店」(横浜駅西口)の上層階にオープンすることになった。「モータウンカフェ」は米国のレコード会社、モータウンレコード社が所属アーチストとポップミュージックの世界をテーマに米国3ヵ所で展開しているテーマレストラン。ダイアナ・ロスやスティービー・ワンダーなど歴代アーチストの衣装などが飾られ、カフェ専属歌手によるライブショーが催される。
7. 米国の半導体設計大手、ランバス社は1月18日特許侵害を理由に日立を連法地裁に訴えていたが、3月25日には国際貿易委員会(ITC)に提訴、日立のCPUとセガ社「ドリームキャスト」の輸入差し止めを求める申請をした。ランバス社の根拠としているのは、米国特許6034918と6038195。セガ社は「日立のSHシリーズCPUのユーザーにすぎない。提訴への対応は日立と協議する」と慎重に構えている。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「マーヴルvsカプコン
2」(2回目)、2位はセガ社「パワースマッシュ」。TVゲーム完成品部門……1位はナムコのCGサッカーゲーム機「ワールドキックス」(初登場)、2位はセガ社「ダービーオーナーズクラブ」。TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はメイクソフトウェアの写真シール機「フォト&シール・キララ」(4回目)、2位はオムロン「ピュアショット」。
◎業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
|