TVゲームソフトウェア1位はカプコン「ストリートファイターVサードストライク」、完成品タイプではコナミ「ダンスダンスレボリューション・セカンドミックス」。
JAMMAは通産省管轄の社団法人になった。AOUの健全娯楽営業推進委員会は、賭博に使用されやすい機種を業界サイドで規制する、との方向で進めることにした。日経など4紙は米国NES訴訟で、大きな誤報記事を掲載した(1989年7月1日号)。
全日本遊園協会(JAA)は、第17回AMショー(10月19−21日、晴海新館)を業者だけのトレードオンリーとすることを決めた。タイトー「スペースインベーダー」はいいゲームなのに、業界側の自主規制と警察庁の通達で、一般には悪者扱いされることになった(1979年7月1日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. コナミは6月7日、「ビートマニア」特許を侵害しているとしてジャレコ「VJ」の製造販売差し止めを求める仮処分を、東京地裁に申請した。コナミによると、「ビートマニア」特許は98年7月に出願、99年4月30日に特許第922509号として登録することが認められた。すでにジャレコには警告書を送っており、損害賠償請求を含めた本訴は「近々」提出するとのこと。ジャレコによれば、「VJ」は公知技術に基づくものであり、コナミの特許を侵害していない。コナミ特許の無効審判を請求するつもり、とのこと。問題の特許は「特許広報」に未掲載で、コナミ以外の第三者はその内容をまだ知ることができない。
2. 家庭用TVゲームソフトの中古販売をめぐる訴訟のうち、上昇がエニックスを相手取って起こしていた差し止め請求権不存在確認訴訟は、上昇が勝訴した。東京地裁は5月27日、ゲームソフトは「頒布権」のある劇場映画としての「映画の著作物」ではない、との判決を言い渡した。上昇などが加入する団体、ARTSは「そもそもSCEの販売戦略の一環として、メーカー側が中古ソフト問題を起こしてきた」とメーカー側を牽制した。メーカー側はACCS、CESA、日本パソ協が合同で声明、「中古ソフトは新品市場を圧迫している」と判決を非難した。エニックスは、予想していなかった判決で、控訴するとしている。
3. ベルギーの遊技機業者団体会長で、ユーロマットの元会長、ウィリー・ミシールズ氏がベルギー政府高官に賄賂を贈ったとして5月初め逮捕、拘留された。公判日程は未定。ベルギーの遊技機業界は、AWP機(スロットマシンタイプの機械で現金を投入、現金の払い出されるギャンブル機)などのゲーミング機が大部分を染め。AM機はわずかしかない。ヨーロッパではゲーミング機業者のほうがAM機業者より多く、各国の業者団体の連合会、ユーロマットでもAM機業者の声は届きにくい。ミシールズ氏はベルギーの賭博機法改正を有利にしてもらうため、贈賄したと見られている。
4. ドイツの業者団体、VDAIは5月5日、遊技機展IMAを再度1月開催に変更した。今年11月開催はキャンセルされ、2000年1月19−21日、ニュールンベルグでの開催となる。もともとIMAは、1月下旬フランクフルト開催だったが、98年から11月開催に変更した。ところがこれではビジネスにならないことが判明し、1月に戻すことにしたが、会場の都合でニュールンベルグに移転することになった。IMAの展示内容はゲーミング機が8割、残りをAM機と部品などで占めている。
5. セガ社の99年3月期連結決算は下方修正どおり、「ドリームキャスト」(DC)立ち上げにより売上高が19.7%減の266,194百万円、最終損失が42,880百万円となった。事業別売上高は業務用は27.9%減の89,389百万円、オペレーション収入は1.5%減の93,128百万円で、いずれも営業利益を出したが、家庭用は26.0%減の84,694百万円で営業損失を出している。2000年3月期は3860億円の売上高、198億円の最終損失と連続赤字を見込んでいる。
6. コナミの99年3月期連結決算は、売上高が26.5%増の113,413百万円、最終利益が2.0%増の5,104百万円となった。業務用は売上高が0.4%増の23,526百万円にとどまったが、これは音楽系ゲーム機「ビートマニア」、「DDR」などヒット作があったものの売上高を押し上げるに至らなかった、とのこと。オペレーション収入はパチンコ店を売却したため、37.4%減の4,428百万円になった。2000年3月期は売上高1200億円、最終利益70億円と過去最高を見込んでいる。
7. 中国広東省広州市で、SNK「ネオジオ」システム基板の偽造品を販売していた、銘威電子、広恒電子、芦明娯楽、広通遊戯電子の4社が商標権侵害で摘発された。広州市の工商行政管理局(AIC)がSNKの申請に基づき実施したもので、5月19日に4ヶ所同時に強制捜査した。押収されたのは「ネオジオ」システム偽造基板が21枚、コピーソフトのROMカートリッジが57個だった。中国では、著作権侵害でも手続きはできるが版権局自体が消極的なうえ時間がかかるため、商標権侵害でAICが摘発するほうが早いことから、今回は後者の方法を取った。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲーム・ソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「ストリートファイターV サードストライク」(初登場)、2位はセガ社「バーチャストライカー2ver.99」。
TVゲーム・完成品部門……1位はコナミのダンスシミュレーションゲーム機「ダンスダンスリボリューション・セカンドミックス」(4回目)、2位はジャレコ「ステッピングステージ」。
TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はメイクソフトウェアの写真シール機「エル」(7回目)、2位はトーワジャパン「ストリートスナップ」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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