TVゲームソフトウェア1位はセガ社「バーチャストライカー2バージョン98」、完成品タイプではコナミ「ダンスダンスレボリューション」。ビデオゲーム・オブ・ザ・イヤー(年間ベスト)はナムコ「鉄拳3」、セガ社「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」となった。
米国アタリゲームズ社(中島英行社長)が、米国任天堂(荒川実社長)を相手取って連邦地裁に反独占訴訟を提起、任天堂の許諾なしにNES(米国版ファミコン)用ゲームソフトの独自生産を開始した(1989年1月15日号)。
アイピーエム(辻本憲三社長、後にアイレムと社名変更)はブロック崩しゲームの競技大会「テーブルテレビゲーム選手権大会」を各地で展開した。タイトー「TTスペースインベーダー」は品切れ状態が続いている(1979年1月1日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. タスコ(上原義和社長)が11月30日、大阪地裁に和議開始を申請、経営破綻を明らかにした。負債92億9400万円と大型。1932年に帆布メーカーとして創業、67年に兜帥Vート駒込となり、74年現社名に変更した、「フアフア」シリーズなどの遊園施設、アーケードゲーム機のメーカーであるとともにSCロケのオペレーター。設備投資の大半は銀行からの借入れだったので、景気後退に伴い資金調達が困難になったもの。営業継続中。和議手続きのため98年11月、東京都文京区本駒込から大阪支店のある大阪市淀川区木川西に本社を移転したが、手続きが終わり次第東京に戻す予定。
2. AMゲームとボーウリングの複合施設を展開している潟宴Eンドワン(本社大阪府堺市、杉野公彦社長)の株式が12月8日、東京証券取引所第2部に上場された。大阪証券取引所第2部にはすでに97年8月に上場されている。東証第2部上場に際して株式の公募、売出しなどはしていない。9月中間決算は売上高が前年同期比26.5パーセント増の4,574百万円、経常利益が7.7パーセント増の739百万円、中間利益が15.2パーセント増の446百万円で順調。12月10日に21店目の直営店「瑞穂店」をオープンした。
3. JAMMAと中国のファーファン国際文化公司の共催で「アジアAMショー98」が12月4−6日、上海展覧中心で催され、中国人民の一部とはいえ約2万人に日本のAM機を紹介した。このイベントには19社が参加、TVゲーム機、写真シール機などフリープレイで公開した。入場は無料だが、配布した有料入場券もあり、それを中国人が売るという異常なもの。賭博取り締まりに厳しい中国なのでメダルゲーム機の出品は厳禁だが、北日本通信工業がメダルゲーム機を持ち込み出展、撤去される一幕もあった。関係者からは「アジアAMショーはもう一巡した」という声も出ている。
4. ナムコの欧州オペレーション子会社、ナムコ・オペレーションズ・ヨーロッパ社(NOEL、本社ロンドン)は98年11月、複合施設「ナムコステーション」のトラフォードセンター店とルートン店の2ヶ所をオープンした。97年8月オープンのカウンティホール店に続くもので、AMゲーム場、ボウリング場、プールテーブルなどで構成されており、今回も2,600−2,800uの営業面積を持つ。NOEL社はこのタイプの施設をさらに増やす予定で、98年12月スペインでマハダホンダ店を開設するとしている。
5. ドイツの遊技機業界は壁掛けタイプの射倖遊技機(AWP)がほとんどで、最大手の業者はガーゼルマングループとなっている。そのガーゼルマングループのAM機部門、ノバ社のハンス・ローゼンツバイク社長が98年12月で引退することになった。米国のフリッパー、日米のTVゲーム機などほとんど一手に引き受け、独占的に販売してきたノバ社であるが、射倖遊技機と同じロケ先にAM機が設置されていることが多く、その結果未成年者はほとんどAM機に触れることができないというドイツの状態はまったく改良されていない。
6. セガ社など11月から12月にかけ新作展を開催、セガ社は「マジカルトロッコアドベンチャー」やNAOMIシステム基板に基づく「ダイナマイトベースボール」、「ゾンビゾーン」などを披露した。SNKは「64」に基づく「餓狼伝説ワイルドアンビション」と、米国アタリゲームズ社の「ガントレットレジェンド」、「サイト4」など紹介した。ジャレコは音楽系TVゲーム機「VJ」を披露した。船井ヒューコムはAM自販機「ダイナミックスタジオ」を紹介、AM業界参入を明らかにした。シグマはメダルゲーム機の新作を紹介した。
7. タイトーは「電車でGO!」ファン感謝イベント「ミステリートレイン・電車で号!スペシャルツアー」を11月22日に実施、50組100人を招待した。案内役は鉄道マニアの立川真司と電車ガールズ。品川駅を出発して横浜へ向かい、一転して新鶴見経由で大宮まで行き、鉄道工場見学したのち、津田沼まで行って再び品川まで戻ってくるもの。貨物線など普段通らない線を使ってのミステリーツアーだけに参加者も大喜びで、その上列車内ではさまざまなイベントが催され、予想以上に楽しい鉄道の旅になったとしている。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲーム・ソフトウェア部門……1位はセガ社のCGサッカーゲーム「バーチャストライカー 2バージョン98」(10回目)、2位はSNKの「幕末浪漫第二幕・月下の剣士」。
TVゲーム・完成品部門……1位はコナミのダンスシミュレーションゲーム「ダンスダンスレボリューション」(3回目)、2位はコナミの「ビートマニア・サードミックス」。
TVゲーム以外のアーケードゲーム機部門……1位はトーワジャパンの写真シール機「ストリートスナップ」(10回目)、2位はアトラスの「スーパープリクラ21」。
9. 98年の「ビデオゲーム・オブ・ザ・イャー」はナムコのCG格闘ゲーム「鉄拳3」とセガ社のCGガンゲーム「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」となった。本紙「ゲームマシン」のチャートの元となったオペレーターによる評価を累計したことからはじき出されるもので、1年間を通じてゲーム場で貢献した製品が十分な根拠で示される。その他のアーケードゲーム機部門ではアトラスの「プリント倶楽部」が1位になっている。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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