ＴＶゲームソフトウェア１位はＳＮＫ「ザ・キング・オブ・ファイターズ98」、完成品タイプではコナミ「ビートマニア・セカンドミックス」。
ウィリアムズ社を持つ米国ＷＭＳインダストリーズ社は、バリー社のフリッパー／ＴＶゲーム機製造部門のミッドウェー社を買収することで合意した（８８年８月１５日号）。
奈良ドリームランドで関西初の宙返りコースター「スクリューコースター」（米国アロー社製、ミゼッティ工業導入）が営業運転を開始した（７８年８月１５日号）。
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【ニユースダイジェスト】
１. 中国広東省の販売業者５社が６月１７-１８日、番禺（パンユー）市と広州市の工商行政管理局によって摘発された。「ＲＢ２」などＳＮＫ「ネオジオ」ゲームソフトの無断コピー品を販売していた華立（ワーラップ）電子、新楽電子、港隆電子、威信電子、天兆遊戯が捜査を受け、コピー品など押収され、販売禁止命令を受けた。ＳＮＫが調査し商標権侵害で告発していたもので、中国では著作権侵害で告訴してもあまり効果がないとされている。大量の無断コピーにより、ＳＮＫは年間数十億円の損
害を被っている、と説明している。
２. ＪＡＭＭＡは１２月開催予定の上海ショーの出展社小間位置など７月７日決定した。セガ社、ナムコなど２０社が１６９小間（昨年のシンガポールでは２４社、１７６小間）に出展するとのことだが、この中にコピーヤーの華立電子が含まれていることが判明した。出展募集は４月１５日（出展料は６月３０日）に締め切られているが、７月中旬になってやっと発表されるという異常な手続きなので、だれがいつどのように華立電子の出展申し込みを承認したのか明らかにされていないが、摘発を受けたコピーヤーの出展をとても認めるわけにはいかないと見られている。
３. コナミは７月１０日、ビデオ製作者の駒見一郎さんを著作権侵害で東京地裁に訴えた。コナミの家庭用ゲームソフト「ときめきメモリアル」の主役キャラクター、藤崎詩織を使ってアダルトビデオ「どきまぎイマジネーション」（約１０分間）を制作、販売して、コナミの持つ著作物を無断翻案使用した、というのが訴訟理由。販売禁止、損害賠償などをコナミは求めている。駒見さんは、趣味の延長上で作ったに過ぎない、他人に勝手にダビングされたと説明している。
４. 夏休みシーズン前でナムコ、カプコンに続いて、コナミ、ＳＮＫ、アトラスが新作展を開催した。コナミは「レーシングジャム・チャプターⅡ」、「バスアングラー
２」（システム５７３）などを、ＳＮＫはファン多望の「キング・オブ・ファイター ズ９８」、「ビーストバスターズ・セカンドナイトメア」（ハイパーネオジオ６４）などを披露した。アトラスは「スーパープリクラ」のニューバージョンなどの他、オカセイの映像シュミレーター「ＡＭビジョンライド」を紹介した。これはソニーが開発したもので映像ソフトはＭＰＥＧ２で圧縮、４ギガのハードディスクに収納されて
いる。
５. 富士急ハイランド（山梨県富士吉田市）で新しいテーマゾーン「トーマスランド」が完成、７月１８日に営業を開始した。「きかんしゃトーマス」の著作権を持つ英国ザ・ブリティッシュ・オールクロフト社のライセンスを受けたテーマランドで、
面積は９，０００㎡。総事業費約１０億円。年間６０万人の利用を見込んでいる。アトラクションはレール走行式の「トーマスとパーシーのわくわくライド」など５種類あり、すべて三精輸送機が納入した。これとは別に同園では、遊園施設「レッドタワー」を同時にオープンした。
６. 東京・台場に９９年春、新たなＡＭ複合施設がオープンすることになった。ゆりかもめ・青海駅前に出来るもので、ＳＮＫによる屋内の「ネオジオワールド東京」（延床面積２８，０００㎡）のほか、屋外の遊園施設として世界最大の大観覧車（サノヤスヒシノ明昌製）と、「スペースショット」（米国Ｓ＆Ｓ社製、トーゴ）などで構成される。またトヨタ自動車の車をテーマにしたパビリオンにはコースーター型「フューチャーパビリオン」も設けられる。森ビル、三井物産、トヨタ自動車などが共同で開発を進めており、完成後は大きな観光スポットとなる予定。
７. 米国ディズニー・リージョナル・エンタテインメント社（ＤＲＥ）は新タイプの ＡＭ施設「ＥＳＰＮゾーン」の１号店をメリーランド州ボルティモアで７月１５日
オープンした。親会社のウォルト・ディズニー社は娯楽スポーツ番組専門のテレビ ネット、ＥＳＰＮと以前から提携している。ボルティモアの１号店の面積は３，２０
０㎡で、スポーツ中継生放送を見る部屋、ＡＭゲーム場、レストランからなる。ＤＲＥは先ほど「ディズニークエスト」をスタートさせたばかりだが、「ＥＳＰＮゾーン」も世界的に展開する予定としている。
８. 「ゲームマシン」チャートから。 ＴＶソフトウェア部門……１位はセガ社のＣＧサッカーゲーム「バーチャストライカー ２バージョン９８」（３回目）、２位はタイトーの「サイキックフォース2012」。
ＴＶゲーム・完成品部門……1位はコナミのＤＪシミュレーションゲーム「ビートマニア・セカンドミックス」（6回目）、2 位はナムコの「タイムクライシス
２」。 ＴＶゲーム以外のアーケードゲーム機部 門……１位はトーワジャパンの写真シール機「ストリートスナップ」（４回目）、２位はコナミの「プリプリキャンバス」。
◎ 業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきました。
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