TVゲームソフトウェア1位はセガ社「バーチャストライカー 2バージョン98」、完成品タイプではコナミ「ビートマニア・セカンドミックス」。
AM業界の草分け、日本娯楽機鰍フ遠藤嘉一社長の卒寿を記念して、「遠藤氏をたたえ先駆者を忍ぶ会」が東京・浅草で開催された(1988年7月15日号)。
100号記念号。ナムコは米国子会社、ナムコ・アメリカ社(カリフォルニア州サニーベール、中島英行社長)を設立した(1978年7月15日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. 米国フロリダ州オーランドのディズニーワールド内に、アクアブルーの5階建ての建物として最初のVRテーマパーク「ディズニークエスト」が6月19日、正式オープンした。どの年齢層も楽しめるよう、アトラクションはすべてインターラクティブ性があるのが大きな特徴。エクスプロア、スコア、クリエイト、リプレイなどのゾーンで構成、カードシステムを採用している。投資額は明らかではないが、1ヶ所あたり30−50百万ドルかかると見られている。99年夏シカゴに2店目、数年以内に世界中で30ヶ所開設する予定。
2. 業務用ゲーム機メーカー協会の日本アミューズメント工業協会(JAMMA)は 5月21日、箱根で通常総会を開催。任期満了に伴う役員改選などしたが、冒頭挨拶で中山隼雄会長(セガ社副会長)は業務用業界について「方向性を見失っている」と指摘、「今までにない新しい遊び、ゲームが創造できればよいが、それがままならない」と語っている。97年度中に正会員は3社増えたが、9社減って71社となった。事業計画で「風営法関連の規制に関し調査し提言する」とあるが、規制撤廃とまで言えないあたりに限界が見えている。
3. コナミは業務用の32ビットシステム基板「システム573」の概要を明らかにした。すでにソフト付で「ダークフォースレジェンド」、「バスアングラー」、「実況パワフルプロ野球EX」と発売済みで、4作目「バスアングラー
2」(7月下旬発売)でソフトキット発売を開始する。このシステムはゲームソフトをCD−ROMとセキュリティROMカセットのセットで供給するもので、低価格でゲームソフト供給できるのが特徴。今期はさらに3タイトル出荷する予定。
4. 家庭用ゲームソフトの中古品売買に対してCESA、ACCS、パソ協は97年9月以来、メーカーの「頒布権」が侵害されているとしてキャンペーンしてきたが、
カプコンなど5社はACCSの取りまとめで6月12日、潟hゥーを相手に訴訟を東京地裁に起こした。TVゲームは映画の著作物なので、制定法上「頒布権」が認められるという主張であるが、米国ではファーストセールドクトリン(一度販売したものはそれ以上制限できないとする原則)などあり、必ずしも「頒布権」が認められるかどうか分からない。なお業務用の中古機売買についてはメーカーは問題にしないようだ。
5. 潟Gス・エヌ・ケイ(SNK、大阪府吹田市、高堂良彦社長)の98年3月期の売上高は36,260百万円、経常利益は4,574百万円、当期利益は970百万円だった(97年3月期は6ヵ月決算なので比較できない)。同社は株式未公開会社。業務用「ネオジオ」ゲームソフト「キング・オブ・ファイターズ97」は97年
7月以来国内5万個、海外10万個の計15万個出荷するヒット作となった。同様に株式未公開の潟Vグマの前期売上高は前年比1.1%増の23,720百万円、経常利益は8.4%減の1,020百万円、当期利益は64%増の560百万円だったとしている。
6. 潟Aトラスの連結決算が6月9日に発表された。それによると連結売上高は前年比1.5%減の35,946百万円で、単独売上高より2,029百万円少ない。これは米国子会社のアトラス・ドリームエンターテインメント(ADE)社に販売した米国向けの「プリント倶楽部」の大部分が売れていないためだが、今期中に販売できるとしている。98年3月期は減収減益で、99年3月期はさらに大幅な減収減益が見込まれている。
7. カプコンは6月8日、PSゲームソフト「バイオハザード」シリーズの戦略発表会を催し、振動するコントローラー用の「ディアルショック」バージョンを8月にも出荷すると発表した。これに伴い遊園施設用ホラーアトラクション「バイオハザード・ナイトメア」を東映と共同で制作、遊園施設分野に参入することになったことを明らかにした。大阪のエキスポランドに7月18日からこのアトラクションはオープンするほか、関東地区でも開設する計画がある。
8. ナムコは5月19日、伊豆・以東で第7回「謝恩パーティー」を開催、同社業務用製品を扱うディストリビューターら52社に感謝状を贈った。会合で猿川常務が新製品の予定など説明した後、中村社長が講演、「感動するような機械作りに努めてきたが、それ以外に最近では子会社、日活での映画製作に意欲を燃やしている。新作『死ぬほどいい女』の企画にかかっており、うれしい。CG技術を映画で活かせるのは日活しかない」など語った。翌日は川奈での恒例のゴルフコンペが開催された。
9. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲーム・ソフトウェア部門……1位はセガ社のCGサッカーゲーム「バーチャストライカー 2バージョン98」(初登場)、2位はアリカ/カプコンの「ストリートファイター
EX2」。 TVゲーム・完成品部門……1位はコナミのDJシミュレーションゲーム「ビートマニア・セカンドミックス」(4回目)、2位はナムコ「タイムクライシス
2」。 TVゲーム機以 外のアーケードゲーム機部門……1位はトーワジャパンの写真シール機「ストリートスナップ」(2回目)、2位はコナミの「プリプリキャンバス」。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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