1998年7月1日号

Last updated on June 18, 1998

特報

 スガイ・エンタテイメントは札幌に続いて帯広に、大規模な複合AM施設「スガイディノス」をオープンした。

海外

 米国AMOAエキスポは今年、設立50周年を記念して、9月17−19日にナッシュビルで開かれるが、後から日程を決めた日本のAMショーと日程が重なっている。

国内

 タイトーは業務用の新しいCGシステム基板「タイトーGネット」を8月にも出荷すると発表した。

 SNKはゲームカートリッジ式ハンドヘルドTVゲーム機「ネオジオポケット」を10月に出荷すると発表した。


1998年7月1日号のニュースダイジェスト

北海道帯広市内にオープンした「スガイディノス帯広」の外観

ベストヒットゲームズ

 TVゲームソフトウェア1位はアリカ/カプコン「ストリートファイター EX 2」、完成品タイプはコナミ「ビートマニア・セカンドミックス」。

10年前の主なニュース

 ナムコはCG業界大手の潟Rンピュータ・グラフィック・ラボと提携、本格的にCGゲーム開発に取り組むことになった(1988年7月1日号)。

20年前の主なニュース

 タイトーは6月の新製品発表会で、TVゲーム「スペースインベーダー」、「ブルーシャーク」など披露、活況を呈した(1978年7月1日号)。

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【ニユースダイジェスト】

 1. スガイ・エンタテイメントは4月29日、北海道帯広市内に大規模複合AM施設「スガイディノス帯広」をオープンした。10,000uの土地を取得し3階建て、延べ床面積8,950uとなるもので、既存の「スガイディノス」(札幌)に匹敵するもの。1−2階はアトラクション、AM機などの「ディノスパーク」で風営法対象外、AM機の総台数は170台で、メダルゲーム機はない。アトラクションとしてセガ社製「ハーフパイブキャニオン」などを設置している。3階はボウリング場「ディノスボウル帯広」(40レーン)。土地代を含む約21億円を投資し、初年度売り上げ11億円を見込んでいる。

 2. タイトーは5月25日、業務用新CGゲームシステム基板「タイトーGネット」を発表した。これはPCカードと同じ規格のフラッシュメモリーにゲームソフトを書き込み、32ビットCPUを含むマザーボードに差し込むもの。従来の「FX−1」 基板の1.5倍の処理能力がある。ゲームソフトが書き込まれるPCカード「Gカード」とマザーボードはそれぞれ約12万円。「Gカード」にすることで、受注後3日以内で納品できるという大きなメリットがある反面、ゲームソフト開発メーカーには 大きなリスクが生じると説明されている。

 3. SNKは5月7日、16ビットCPUを内蔵したハンドヘルドTVゲーム機「ネオジオポケット」を開発中で、10月中旬にモノクロ版を6800円で発売、年内にカラー版(価格未定だが、1万円以内)を発売すると発表した。ゲームソフトはROMカセセット方式で、格闘ゲーム「キング・オブ・ファイターズ」など同社のタイトルと、各社からのさまざまなタイトルを予定。1タイトル2,500−5,000円を予定している。これらのソフトはモノクロ版でもカラー版でも使用できるなどさまざまな特徴がある。

 4. セガ社は5月21日、ホテルニューオータニで関係者を集め、次期家庭用TVゲーム機「ドリームキャスト」を発表した。これまで断片的に情報が発表されてきたが、今回初めて正式発表となったもので、日立の128ビットCPU「SH4」、NECの「パワーVR2」、ヤマハの32ビットサウンドチップなど採用、さらにマイクロソフト社の「ウィンドウズCE」まで搭載するもの。11月20日国内発売、価格未定だが2−3万円台とされている。この家庭用を利用して、業務用新CGシステム基板(コード名「ナオミ」)が開発されているが、今回これについてはなにも触れられなかった。

 5. セガ社は5月19日、新製品発表会で「デイトナUSA 2」を披露した。「モデル3ステップアップ2」を使用したCGカーレースゲーム機で、6月中旬まずDX 型が出荷される。このほか「バーチャストライカー2バージョン98」、「ダイナマイト刑事 2」なども紹介された。なおこれとは別にセガ社は景品の展示会を開催。またバンプレストは、プライズ機「たまのりピカチュウ」、「キャラクターメールコレクション」とプライズ機用の景品を中心にした展示会を開催した。

 6. 世界的に有名な米国AMOAエキスポ98は9月17−19日、ナッシュビルで開かれるが、日程を後から設定した日本のAMショーと重なることになる。今年AMOAは設立50周年となり、記念すべき催しにする予定だが、不運が続いている。昨年はナムコとセガ社が出展せず大きな問題となり、今年はセガ社の出展が確実になったが、今度はカプコンが出展しないことを明らかにした。来年のAMOAエキスポ99は9月23−25日、ラスベガスで開催されるが、日本のAMショーはまだ未定となっている。

 7. SNKの米国子会社のうち、販売のSNK・オブ・アメリカ社(ジョン・バロン社長)と開発のSNK USテクノロジー社(社長はSNKの西山隆志専務が兼任) の新社屋が完成。5月上旬から新社屋での業務を開始した。販売子会社は昨年夏ロサンゼルス郊外から移転していた。一階建ての2棟で、販売子会社の建物は2,050u、開発子会社の建物は2,370uとなっている。

 8. 「ゲームマシン」チャートをもとにした98年上半期のデータをまとめたところ、TVゲーム・ソフトウェア部門では、1位がナムコ「鉄拳 3」、2位がセガ社「バーチャストライカー 2」、3位がSNK「月下の剣士」となった。完成品部門では、1位がセガ社「ハウス・オブ・ザ・デッド」、2位がセガ社「バーチャファイター3 tb」、3位がセガ社「ロストワールド」。 その他アーケードゲーム機部門では、1位がアトラス/セガ社「プリント倶楽部 2」、2位がタイトー「写してちょ!」、3位がナムコ「スタアオーディション」となった。

 9. 今回の「ゲームマシン」チャートから。TVゲーム・ソフトウェア部門……1位はアリカ/カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイター EX2」(初登場)、2位はセガ社の「バーチャストライカー 2」。 TVゲーム・完成品部門……1位はコナミのDJシミュレーションゲーム「ビートマニア・セカンドミックス」(3回目)、2位はナムコ「タイムクライシス 2」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はトーワジャパンの写真シール機「ストリートスナップ」(初登場)、2位はコナミの「プリプリキャンバス」。

 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。