TVゲームソフトウェア1位はセガ社「バーチャストライカー 2」、完成品タイプはセガ社「セガラリー 2」 。
本紙アンケート調査で「AM機とギャンブル機は十分区別できる」との認識が業界で圧倒的なことがわかった。風営法で「8号営業」として規制している矛盾が指摘されている(1988年4月15日号)。
全日本遊園協会(JAA)のオペレーター部会は、社会問題となる賭博遊技対策として「メダルゲーム場運営基準」をアピールするなど、健全営業を訴えることになった
(1978年4月15日号)。
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【ニユースダイジェスト】
1. 警察庁は3月6日、風営法改正案を内閣に付議、閣議決定を受けた同法案は同日参議院先議で国会に提出された。法案は2月12日発表の骨子に比べさまざまに具体化しているが、インターネットのプロバイダーによる責任など逆に抽象化しているところもある。風俗営業者に共通の「特例営業制度」は一段と煩雑になり、「営業時間の規制緩和」では施行令で定める基準に従い施行条例で定める特定の地域でのみ可能となる、との内容になっていることが判明した。不可思議な規制を受けているゲーム場「8号営業」の問題解決は法案に盛り込まれていない。
2. セガ社は3月13日、98年3月期の業績予測を大幅に下方修正し、上場以来初の赤字決算になると発表した。これは北米での家庭用「サターン」の失敗を認め、次世代機投入に向け全力を挙げるというもの。北米家庭用の累積損失など470億円の特別損失を計上し、390億円の赤字見通しとなった。なお連結ベースでは売上高が前年比20パーセント減の3430億円、経常損失が92億円、最終損失が328億円と見込まれている。アトラスも業績予想を下方修正、増益予想から減益予想へ切り替えた。
3. 潟Tンワイズ(東京都三鷹市、松下清社長)は3月5日に2回目の不渡りを出し、翌日破産申請した。80年設立のオペレーター兼メーカーで、85年に子ども用メダルゲーム機「ジャンケンマン」をヒットさせ、株式公開を準備していた。写真シール機「ハイしーる」もうまくいかなかったもよう。また潟Gンゼル(徳島市、山田高明社長)が3月3日、和議を申請しており、サンワイズ倒産の直接の引き金になったものと見られている。
4. AOUは2月19日に幕張メッセ会議場で理事会を開き、警察関係の社団法人として存続していくための会費値上げ、役員構成の見直しを検討したが、具体的な結論
は出なかった。同協会の理事会は非公開で、正確なところはわからないが、会員(都道府県単位のオペレーター協会)の会費値上げは今年4月からとりあえず2倍にすることで実施することを決めた、という説もある。地方のオペレーター協会には負担倍増となるが、ゲーム場の売り上げが大きく下がっている現在、どうなるのか注目される。
5. 潟gーワジャパン(本社東京、正岡力社長)は日立ソフトウェアエンジニアリングと共同で全身撮りのシール自販機「ストリートスナップ」を開発した、と3月3日発表した。利用者の全身をデジカメで撮り、ソフトウェアで歪みを直して、縦長の写真をデジタルプリンターで2、4、8分割印刷するというもの。4月上旬に定価188万円で出荷する予定で、10月までに2,500台の出荷を見込んでいる。
6. 米国フロリダ州オーランドの広大な「ディズニーワールド」にはマジックキングダム、エプコットセンター、MGMスタジオなどの有名なテーマパークがあるが、さらに「アニマルキングダム」を計画、95年に着工していたのが完成、4月22日正式オープンすることになった。マジックキングダムの5倍の面積200万平米を占め、うち40万平米はアフリカの森林と草原を再現するものとなっている。サファリパークの「アフリカ」、ライドアトラクションのある恐竜主役の「ディノランド」、人工の大木「ツリーオブライフ」などいくつかのランドで構成されている。
7. 米国家庭用ゲームソフトメーカー、アクレイム社は3月6日、業務用子会社のアクレイム・コイクオップ社を閉鎖すると発表した。アクレイム・コインオップ社は業務用「アクレイムアーケードシステム」に基づき新ゲーム開発を進めてきたが、親会社が見捨てることになってしまったため、欧州で販売を担当してきたレオン・デイス氏が英国でオーパス・エンタテイメント社を設立し業務を引き継ぐことにした。PCゲームソフトの業務用TVゲーム機化の試みはここ数年重ねられているが、依然成功していない。
8. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲーム・ソフトウェア部門……1位はセガ社のCGサッカーゲーム「バーチャストライカー 2」(5回目)、2位はカプコンの「マーブルVSカプコン」(前回も2位)。
TVゲーム・完成品部門……1位はセガ社のCGカーレースゲーム「セガラリー 2」(初登場)、2位はコナミの「ビートマニア」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はコナミの写真シール機「プリプリキャンバス」(9回目)、2位はジャレコの「なんでもシール委員会」。
◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
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