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【ニユースダイジェスト】

　１. 警察庁は風営法改正案の骨子を「法律案の概要」として２月１２日に発表した。これは同庁生活安全局に設けられた「風俗行政研究会」の提言（１２月１２日）に基づき法改正案としてまとめつつあるもの。ゲーム場などの「８号営業」と同様１８歳未満の者が入場できる「ダンス教授所」は、法令違反件数が極めて少ないことなどから、風俗営業から外されることになった。しかし、不当な規制を受けていると考えられる「８号営業」については、こうした調査も不十分なまま、問題点を置き去りにする見通しとなった。

　２. 風営法改正案骨子ではまた、既存の風俗営業について、「認定営業制」の新設、災害時に限っての地域規制の緩和、１時間程度の営業時間の延長、など盛り込んでいる。さらに「無店舗型の性風俗関連営業」としてインターネットのプロバイダーも届出制として、規制することとしている。国内のプロバイダーがポルノ映像などを蓄積するのを防ぐためとしているが、海外で蓄積しておれば同じことで年少者でも簡単にアクセスでき、ほとんど意味がない規制であるばかりか関係のないプロバイダーに不当な負担を強いることが予想される。

　３. 米国の業務用ＡＭゲーム機関係の３協会、ＡＭＯＡ，ＡＡＭＡ，ＩＡＦＥＣは業務用ＴＶゲーム機のレイティングを定め、４月から実施することになった。これは暴力、性表現などの有無とある場合の強さを全部で９種類に分類し、ゲーム機に表示するというもの。連邦上院議員がＴＶゲーム機から未成年者を保護するべきとして法案を準備していることから、業界が一致団結して対抗策を進めることになったもの。

　４. ゲーミング機器とＡＭ機の欧州最大の展示会、英国ＡＴＥＩ９８（１月２７-２９日、ロンドン）で、ナムコ「タイムクライシス・」、「ダウンヒルバイカーズ」、セガ社「セガラリー ２」、「バーチャロン２」、コナミ「スキーヤーズハイ」、カプコン「マーベルｖｓカプコン」、ＳＮＫ「メタルスラッグ２」、アタリゲームズ社「カリフォルニアスピード」などが披露された。この展示会は、スロットマシンなどゲーミング機器をアミューズメント機器と呼ぶ英国市場を反映して、大部分がゲーミング機器の出品となっている。したがって上記のＡＭ機新作は全体のごく一部分となっている。

　５. ＪＡＭＭＡ昨年のシンガポール開催に続き、第３回アジアＡＭショーを上海で開く予定だが、先般調査団が現地を訪問し調べたところ、日本で言うメダルゲーム機（国際的にはゲーミング機）の出品はできない、ＡＭ機でも中古機は出品できない、出品した機械は原則的に持って帰らねばならず、現地で売却する場合は関税と間接税を会わせ５２％を買主が負担しなければならない、など判明した。上海では１２月４-６日に開催、一般客に開放する予定だとしている。

　６. 業務用カラオケメーカーのティーエム（大阪市都島区、児島高儀社長）が１月２６日大阪地裁に和議開始を申請、３０日に保全命令を受けた。負債は２６０億円。カラオケ業界の深刻な不況を反映するもので、同社の場合通信カラオケの開発が遅れたことなどが大きな理由となっている。その通信カラオケ市場も今では過当競争となっている。

　７. 神奈川県のＡＭ機オペレーター協会、神奈川県ＡＭ施設営業者協同組合（法人）は昨年１１月の総会で解散を決議して、解散したのに伴い、新たに任意団体として神奈川県ＡＭ施設営業者協会の設立総会が１月２１日に開かれた。新協会は旧組合が加入していたＡＯＵに改めて加入する予定になっているが、その手続きは始まっていない（ＡＯＵは４７都道府県の地方協会で構成されているとしているが、事実は必ずしもそうではない）。

　８. 「ゲームマシン」チャートから。ＴＶゲーム・ソフトウェア部門……１位はセガ社のＣＧサッカーゲーム「バーチャストライカー２」（３回目、前回２位）、２位はナムコ「闘魂烈伝３」。ＴＶゲーム・完成品部門……１位はコナミのＤＪシミュレーションゲーム「ビートマニア」（２回目）、２位はセガ社「ゲットバス」。ＴＶゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……１位はコナミの写真シール機「プリプリキャンバス」（８回目）、２位はアトラス/セガ社の「プリント倶楽部２」。

　 ◎　業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきました。