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【ニユースダイジェスト】

　１. ブラジルのサンパウロで７月２５−２７日、南米最大の総合遊技機展「ＳＡＬＥＸ」（サレックス）が開かれ、日米のＴＶゲーム機が多数展示された。とくに５年前から南米に進出しているＳＮＫ、カプコンは、それぞれ現地のネオジオ・ド・ブラジル社、ロムスター・ド・ブラジル社を通じて最大ブースで出展し人気を集めた。コナミ、サンワイズは初出展。ナムコ、セガ社の製品は現地ディストリビューターから展示された。ブラジルは経済が安定しており、市場拡大が見込まれている。

　２. 米国のアイワークス社とショースキャン社が８月５日、合併を発表した。合併だが、ショースキャン社の名称を残すため、子会社をショースキャン社とする。ショースキャン社は「ＤＭＳ」などハードと２８タイトルのソフトを持ち、アイワークス社は「ターボライド」などのハードと４０タイトルのソフトを持っており、それぞれ映像シミュレーターでは大手メーカーであるが、余計なコストを削減するなどを目的に合併し世界最大のメーカーになる。

　３. ＣＥＳＡは７月下旬、国内家庭用ＴＶゲーム市場などまとめた初の「ＣＥＳＡゲーム白書」を発表した。それによると、９６年の国内家庭用市場は約７，２００億円で、うちゲームソフトは５，２９２億円、ハードは１，８９９億円となっている。ＪＡＭＭＡなど３協会による調査でも、業務用と並び家庭用の市場規模調査が行われているが、ＣＥＳＡでは「ゲーム白書」が家庭用業界による総合調査としており、一線を画しているので、ＪＡＭＭＡなど業務用３協会はどうするのか注目さ れている。

　４. ナムコの「鉄拳３」などに使われている低価格ＣＧシステム基板「システム１１」などに基づき、家庭用ゲームソフトメーカーが業務用市場に参入することになった。まずアクセラは「システム１１」用に「スタースイープ」を開発、７月にナムコから出荷された。トミーは「システム１２」用に「闘魂烈伝３」を開発、年内にナムコから出荷される。スクウエアは子会社のドリームファクトリーが「システム１２」用に「エアガイツ」を開発している（出荷時期未定）。いずれも家庭用（プレイステーション用）がそれぞれ発売される。

　５. ＪＡＭＭＡ主催の第２回アジアＡＭショー（１１月１４−１６日、シンガポール）に、前回と比べ７社少ない２１社が出展することが決まった。７月２８日の出展社向け説明会で判明したもので、前回出展して今回出展しないのはコナミ、シグマ、ナムコ、トーゴ、ホープなど。シンガポールではゲーミング機（日本でいうメダルゲーム機）の展示ができないことなどの理由による。７月２４日のＪＡＭＭＡ 理事会で中山会長は「事前によく調べるべきだった」と述べているが、ナムコの不出展には強い不満を表明している。

　６. 文化庁の文化政策推進会議のうち「マルチメディア・映像・音響芸術懇談会」は７月３０日、ＣＧ、ＶＲ（バーチャルリアリティ）、ゲームソフトなどを新しい「メディア芸術」分野としてその創造活動を支援するよう提言し、文化庁はこれを採用。「メディア芸術祭」実施など計画を実施することとなった。ゲームソフトを創造するのは文化庁が奨励し、商売は通産省が担当、ゲーム機設置営業となると賭博と少年非行を理由に警察庁が監督する、というのが日本の現状ということになる 。

　７. 「ゲームマシン」チャートから。ＴＶゲーム・ソフトウェア部門……１位はナムコのＣＧ格闘ゲーム「鉄拳３」（９回目）、２位はＳＮＫの「キング・オブ・ファイターズ９７」。ＴＶゲーム・完成品部門……１位はナムコのＣＧ騎乗ゲーム「ファイナルハロン」（２回目）、２位はセガ社の「ロストワールド」。ＴＶゲーム以外のアーケードゲーム機部門……１位はアトラス／セガ社の「プリント倶楽部 ２」（７回目）。


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