2019年7月15日号 Last updated on July 1, 2019
特報
 6月24日が「UFOキャッチャーの日」と認定された。

 「G2Eエイジア19」に日本開発のスロットマシンも。

海外
 エルドラドリゾーツ社がシーザーズ社買収、米国カジノ最大手に。

 英国のマイケル・グリーン氏が82歳で死去。

国内
 三精テクノロジーズが「新中期経営計画」作成。

 富士急ハイランドにナルトのテーマエリアを開設。

 

2019年7月1日号のニュースダイジェスト
 写真は「G2Eエイジア2019」で披露されたセガサミークリエイションのスロットマシン、「バーチャファイター・バトルジェネシス」(上)と「ハウスオブザデッド・スカーレットドーン・バトルジェネシス」(下)の画面構成。

 1974年の創刊号から80年までの新聞「ゲームマシン」がPDFファイルでご覧いただけるようになりました。下の「アーカイブ」をご利用下さい。また単行本「それは『ポン』から始まった」は残りわずかとなりました。小社またはアマゾンにお申し込み下さい。

30年前の主なニュース

 連邦地裁はテンゲン社に対し、「NES」用「テトリス」ゲームカートリッジの販売を予備的に禁止する決定。AMショーはJAMMAの単独主催に。ビデオテープ「マージャンギャルズVOL.1」が発売された。ヒロエンターが倒産した。(1989年7月15日号)

40年前の主なニュース

 来日中のカーター米大統領の愛娘、エミーちゃんは「インベーダーゲームがしたい」。大阪「リノ」で女性だけのインベーダーゲーム大会。東京大学の五月祭で「ジャトレスペクター」のゲーム大会も。新橋のホテル屋上ビヤガーデンに、ユニバーサルは「モンスター」を設置。(1979年7月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .アジア市場向けカジノ機器展、「G2Eエイジア」(亜州国際娯楽展)が今年もべネシアンマカオで5月21-23日に開かれ、13,500人以上の関係者が訪れた。米国のカジノ機器展、「グローバル・ゲーミングエキスポ」(G2E)の地方版として07年から毎年開かれている。今回は日系企業としてコナミ・オーストラリア社、セガサミークリエイション、アルゼ・ゲーミング・マカオ社(ユニバーサルエンタテインメントの被告会社)が出展、スロットマシンなどを出品した。会場では日本での「統合型リゾート」という名のカジノ開発をめぐる話題

 .米国カジノ運営大手のエルドラド・リゾーツ社は6月24日、同業のシーザーズ・エンタテインメント社を85億8千万ドル(約9,200億円)で買い取ることに同意した、と発表した。買収は現金と株式交換を組み合わせて実施、20年前半に完了する予定。これによりエルドラド社は全米16州で約60ヵ所のカジノリゾートを運営する、最大手企業になる。シーザーズ社は32ヵ所(うちラスベガスで9ヵ所)のカジノを展開しているが、5月1日に第1・四半期(1-3月期)で1億ドル以上の経常赤字(営業利益―支払利息)だったと発表していた。

 .三精テクノロジーズは6月19日、「新中期経営計画」(22年3月までの3年間)を作成、遊園施設・舞台設備・昇降機の各分野で「ユニークなグローバル・ニッチ・トップ・カンパニー」を目指すことを決めた。遊園施設では02年に米国S&S社、18年にオランダのベコマ社を買い取って事業統合を進め、グローバルなシナジー効果実現に取り組んでいる。そして豊富な製品のラインアップにより幅広いニーズに対応でき、米・欧・中の事業拠点を通じて、業界をリードする製品開発に努めていくとしている。

 .セガ・インタラクティブは6月24日を「UFOキャッチャーの日」と定め、日本記念日協会に認定されたと発表した。同機にまつわるエピソードを7月7日まで記念募集し、抽選で10名に景品詰め合わせなどを贈呈する。セガ社は85年5月に初代「UFOキャッチャー」を出荷、基本的な遊び方パターンを確立した。91年には「ニューUFOキャッチャー」で一気に人気を高め、01年照明を明るくした「UFOキャッチャー7」を経て、14年の「同9」までさらに改良し、17年「同トリプル」、18年「同デュエット」も開発した。

 .「VR消火器訓練」などで知られるASATEC(東京都港区東新橋)は6月21日、新宿と渋谷にあるカフェバー「VREX」(ヴィレックス)でのVRガンゲーム機「Vシューター」の運営を開始する。これはヘッドセットを付けて、画面を見ながらブルズアイなど各種射撃競技をするもので、最大4人で競い合う。特に集中力、俊敏性を競い合うものとしている。ヴィレックス新宿店に1台、渋谷店に2台設置、1人1回30分で、利用料は500円。

 .富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)で、人気アニメのテーマエリア「NARUTO×BORUTO 富士・木の葉隠れの里」を開設、7月26日にオープンする。主なアトラクションは、3D映像を利用したシューティングライド「科学忍具道場」で、客は4人乗りのライドに乗って3Dメガネをかけ、忍術体験フェスティバルに参加する。コース全長80m、乗車時間5分半。身長110cm以上の利用制限がある。このほか180度シアターを含むミュージアム「忍道館」(約15分)などもある。施設面積は2,600㎡、投資額は12億円。

 .国際的なAM業界人として知られた、英国UDC社のマイケル・グリーン販売部長ががんのため6月13日朝、82歳で死去した。1954年にジュークボックスの仕事を手がけて以来、AWP射幸遊技機、アーケードゲーム機、TVゲーム機の販売で知られており、タイテル社やセガ社に協力したことがあった。一方、国際的な業界人としては日本でも、(アドアーズの前身)シグマの萩原敞(たかし)元商品部長が、2月4日すい臓がんにより、75歳で死去している。故人の遺志による家族葬ということもあり、掲載が遅れた。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019