2018年1月15日号 Last updated on January 1, 2018
特報
 景品を取れないように設定して、詐欺容疑で摘発。

 上海ディズニーランド、6月からパスポート値上げ。

海外
 米国ウォルトディズニー社、21世紀フォックス社の事業買収へ。

 香港の観覧車、格安料金にして4ヵ月ぶりに運転再開。


国内
 ネットクレーンゲームのネッチ、アイモバイルの子会社に。

 カプコン特許訴訟、主目的の侵害は認められず。


2018年1月1日号のニュースダイジェスト
 写真は米国IAAPAアトラクションズエキスポ2017で、上はBLDオリエンタルの小間で「遊キッズ愛ランド」、下は米国ボブス・スペース・レーサーズ社の小間で一連のカーニバルゲームを紹介しているようす。

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30年前の主なニュース

 米国AAMAは、FBIと税関による無断コピー品の取り締まりに協力している。本紙の年間最優秀機はテーブル型「アルカノイド」、コックピット型「アウトラン」に。データイーストは新作展で「ヘビーバレル」と「ポケットギャル」を披露した。(1988年1月15日号)

40年前の主なニュース

 メダルゲーム場は全国で1,544ヵ所に増加した。滋賀県は「有害な遊技」を未成年者に近づけないようするため、青少年保護条例を改正した。タイトーは米国エキシディ社TVゲーム機「サーカス」の許諾を受け販売へ。新潟県上越市のガルフが倒産した。(1978年1月15日号)



【ニユースダイジェスト】

 .米国ウォルトディズニー社は12月14日、21世紀フォックス社から映画・テレビなどのコンテンツ部門の大半をスピンオフ(分離)して524億ドル(負債込みだと661億ドル)で買い取ることで、両社が合意したと発表した。ディズニー社はコンテンツ供給から配信事業強化に乗り出しており、「アバター」、「Xメン」、「ザ・シンプソンズ」など21世紀フォックスの映画・テレビ事業を取り込み、利用するほか、テーマパークでも活用する。ただし今回の買取は事業規模が大きすぎることにより、独占禁止法の観点から政府当局による承認手続きが必要となる。なお、ディズニー社のロバート・アイガー会長兼CEOは18年6月に退任する予定だったが、両社の取締役会の要請に基づき、21年まで現職に留まることになった。

 .クレーン類似ゲームで景品が取れないように設定して客から料金をだまし取ったとして、大阪府警・保安課は12月23日、「アミューズメントトラスト」が経営する大阪、京都のゲーム場5ヵ所を詐欺容疑で摘発、大平(おおだいら)剛史社長(33)、社員の佃明典(30)、店員の男女5人を逮捕した。警察発表によると、景品ゲームを詐欺容疑で摘発したのは全国でも初めて。8月以降約20件の被害相談があった。押収したゲーム機は道頓堀店と日本橋店に設置されていた、数万円する高額景品を吊るしたヒモを切る、ハサミの位置を調整するというゲーム機種で、景品ともども証拠品として押収された。客から1回2千円のゲーム料金で計約47万円詐取したのが、直接の容疑。大平容疑者は容疑を否認しているが、店員は大平容疑者の指示だったと認めている。

 .8月29日から営業休止になっていた、香港・湾仔(ワンチャイ)の「香港観覧車」(香港摩天輪、高さ60m、直径57m)が12月20日、約4ヵ月ぶりに営業を再開した。14年12月以来運営してきたスイスAEXホールディングス社に代わり、エンタテインメント・コーポレーション社(TECL)が運営することが決まり、準備を進めてきた。大人料金は従来の100香港ドル(1,490円)から20香港ドル(290円)に大幅値下げ、シニア向けの10香港ドル、3歳未満の無料もある。営業時間は11~23時。1日平均2,740人が利用、ビクトリア港の光景を楽しむ利用客は、従来と同じ年間百万人を維持すると見込んでいる。土地の賃貸料だけで月額150万香港ドル(2,170万円)もかかるのに、格安料金でやっていけるのか、という疑問の声もある。

 .「テーマパークエキスポ(PARX)2017」が国際劇場産業展、レジャースポーツエキスポと合同で12月6-8日、東京ビッグサイト西4ホールで開催され、泉陽興業、岡本製作所などが出展した。TSOインターナショナルが主催するもので、第3回目となる「PARX」は遊園地ビジネスの活性化と課題解決を目指して、遊園施設やバーチャルリアリティ(VR)機器、映像シミュレーター、アミューズメントロボット、ミニクレーンゲーム機など幅広い製品、サービスを紹介した。泉陽興業は「VRV」、岡本製作所は進化版の「ウォーターシューティングライド」などをアピール、このほかコーエーテクモウェーブ、バンダイナムコテクニカ、アドアーズ、KOKADOなどがそれぞれ製品やサービスを紹介した。

 .中国の「上海ディズニーランド」のパスポートは18年6月6日から値上げする、と上海国際テーマパーク&リゾート運営会社は12月6日に発表した。現在大人向け1日パスポートの値段は平日が370元、休日(週末と夏休みを含む)が499元(約8,500円)だが、6月以後は平日が399元になり、通常の休日は575元に、春節(旧正月)など大型連休では665元になる。18年夏に7つ目のテーマランドである「トイストーリーランド」をオープン、さらに客の満足感を満たすためのアトラクションを提供し続けていくための値上げで、値上げによる客離れは限定的と判断し、決めたと見られる。大人向けパスポートのほか同園では現在、65歳以上向け「シニア券」280元、身長1.0~1.4mの「子ども券」280元が発売されている。

 .アイモバイルは12月27日、インターネットを利用したクレーンゲームを展開するネッチ(東京都豊島区東池袋、西村大社長)の株式を、新設した投資事業組合「ブラックセイルス」を通じて取得、子会社化することにした。5億5千万円を投資、ネッチ株式の46.2%を取得した。ネッチはネットクレーン事業を始めるため12年9月に設立、現在約250台のクレーンゲーム機を設置しており、国内をはじめ海外からも景品を獲得できるサービスを展開している。17年3月期の売上高は8億3千2百万円、当期利益は1億千百万円。このほど世界に向けて事業を拡大するため、主な株主である楽園プロジェクトら5法人と3個人が所有してきたネッチの株式を、インターネット広告で実績のあるアイモバイルに売却することにした。

 .PS2用ゲームソフト「戦国無双」シリーズなど49タイトルで特許侵害があったとして、カプコンがコーエーテクモゲームスを相手取って、約10億円の損害賠償を求めていた訴訟で、大阪地裁(高松宏之裁判長)は12月14日、カプコンの訴えの一部を認定、517万円の支払いをコーエーテクモ側に命じる判決を言い渡した。2件の特許についての裁判で、「戦国無双」のシリーズで前作を読み込ませると、続編でキャラクターなどが追加されるという特許に関して、大阪地裁は請求を認めず、棄却した。認めたのはホラーゲーム「零」シリーズの操作盤振動に関する特許についての侵害で、コーエーテクモ側は訴訟の主要部分で勝訴したと発表、振動特許についての対応は検討中とした。カプコンは「控訴を検討する」とコメントした。

 .北海道などでパチンコ店を30店展開する㈱ベガスベガス(本社東京と山形、高橋秀之社長)は12月12日、ベトナム北部のハロン市にカジノを開設、16日にオープンしたと発表した。同社はパチンコ・パチスロ遊技場「ベガスベガス」の運営を展開するほか、ゲーム場「ベガシオ」を札幌で3店運営している。ベトナムに新設されるカジノは、高級ホテル「ムオンタンラグジュアリークアンニンホテル」(508室)の1-2階、約3,200㎡の「ハリウッドワン・ゲーミングクラブ・ハロンベイ」で、ルーレット、ブラックジャックなどのテーブルとスロットマシンなどカジノ機器を設置、24時間、年中無休で営業するという。同社は14年にシンガポール支社を開設、経済発展が見込めるベトナムへの進出を決めたとしている。

 .ポニーキャニオンとレジェンドベースボールは12月22日、イオンモール幕張新都心に体験型スポーツテーマパークとして「レジェンドスポーツヒーローズ」をオープンする、と19日に発表した。バッティングやピッチングなど野球、サッカーだけでなく、射撃、アーチェリーなど多数のスポーツを楽しめる約15種類のスポーツゲーム機とピンボールゲームを取り揃え、幅広い客層のニーズに応えるもの。大型スクリーンやVR、ARなどの先端技術を利用して、さまざまな可能性に挑戦するという。年中無休で10時から22時まで営業。利用料は大人平日18時までの90分間で2,300円。18時以降と土日祝日は2,500円。両社は18年春までに、国内主要都市に300~600坪ぐらいの規模の店舗をいくつか追加オープンするとしている。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017