2017年4月15日号 Last updated on April 1, 2017
特報
  遊技機賭博はなくならず、「ゲームセンター等」は減少続く。

 フィリピン、マニラでの新規カジノ許可5年間凍結。

海外
 「オカダマニラ」に隣接する、湾岸カジノ「ソレア」の決算。

 米国ユタ州で500台以上の賭博機を押収。

国内
 名古屋市誘致の「レゴランド」が4月1日正式オープン。

 バンナムHDの石川祝男会長に、レジオン・ドヌーブ勲章。


2017年4月15日号のニュースダイジェスト
 写真はバンダイナムコホールディングスによる「中村雅哉お別れの会」(3月21日、帝国ホテル、委員長石川祝男会長、喪主長女中村恭子さん)で、故人の人柄、業績を示す一連の写真パネルを眺める参列者のようす。

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30年前の主なニュース

 遊技機賭博検挙者の7割が風営許可を得ていたため、警視庁はクレジット1桁制限などゲームに関する規制を検討中であることが判明した。米国バリー社はAMゲーム機開発部門を再編へ。セガ社とタイトーはカードシステムの導入を進めている。(1987年4月15日号)

40年前の主なニュース

 米国アタリ社は電子回路式ワイドフリッパー、「アタリアンズ」を出荷した。タイトーは新作展で「フィスコ400」など発表した。エイトレジャーは単独展示会を開催する。IPMは経営システムを紹介した。明昌特殊産業は東京支店を披露。(1977年4月15日号)



【ニユースダイジェスト】

 1.警察庁・保安課は3月10日付で、16年中の風俗事犯の取り締まり状況と風俗営業所の現状を発表、遊技機使用の賭博犯は78件(前年は100件)で、442人(472人)を検挙した。暴力団構成員が関与した件数や、押収した賭金、台数については触れなかった。主な事例として、①カジノ賭博店に設置したバカラ台で賭博をした経営者らを、賭博場開張図利容疑で検挙(京都府警)、②インターネットカジノ賭博店にパソコンを設置、「ライブバカラ」などにより賭博をした経営者らを、常習とばくで検挙(兵庫県警)、③ゲーム喫茶店で花札ゲーム機を使用して賭博をした経営者らを検挙(沖縄県警)した3例を挙げた。なお、風営法に基づく営業許可の必要な「ゲームセンター等」営業の12月末営業所数は、専業店が2,675店(2,830店)、兼業店が1,867店(2,026店)の計4,542店(4,856店)、遊技設備は362,099台(377,825台)で、減少傾向が続いている。

 .フィリピンの娯楽賭博公社(PAGCOR)のアンドレア・ドミンゴ会長兼CEOは3月27日までに、首都マニラでのカジノ運営の許可を向こう5年間凍結する、と発表した。マニラ湾に整備されたカジノ用地「エンタテインメントシティ」でカジノ運営の許可を持つ4社が、これ以上カジノ許可を出さないよう求める意見書を先月提出したことに応えたもの。名前は明らかにしなかったが、ある米国企業が「エンタテインメントシティ」の最低投資額(10億ドル)を上回る投資を申し出たにもかかわらず、そのカジノ許可申請を認めなかったことも明らかにした。マニラ湾岸にこれ以上カジノ許可を与えないとする方針は、セブ島での統合リゾート開発を承認するなど、マニラ以外での開発を促進する、ドゥテルテ大統領の政策も影響しているとみられている。

 .フィリピンの首都マニラのベイエリアに、ユニバーサルエンターテインメントグループのリゾートカジノ「オカダマニラ」が4月1日にオープンするが、同じエリア内に13年3月に開業した「ソレア・リゾート&カジノ」を経営する、同国のブルームベリー・リゾーツ社(エンリケ・ラソン会長)の16年12月期決算が3月23日に発表された。それによると、売上高(純収入)は21%増の304億ペソで、うちカジノ事業は21%増の280億ペソを占める。経費は264億ペソにとどまったので、最終利益は23億ペソとなり、前年の33億ペソ赤字から回復した。また、韓国・済州島にあったカジノ「チェジュ・サン」を15年に取得したが、振るわず、マカオのVIPルームを経営するイアオ・クンに売却した。リゾートカジノ事業はそれ自体が、高額の投資マネーを賭ける、賭博ビジネスになっている。

 .米国ユタ州の法務局は3月2日、州が禁止している違法なギャンブル機の取り締まりを実施、1週間かけて約130ヵ所のロケーション先から500台以上の機械を押収した、と発表した。逮捕者はなかった。押収された機械の内訳は主として、硬貨を投入、機械内部の棚から現金その他のプライズが落ちてくるマネープッシャータイプ、再ゲームまたはペイアウトできるアクセスカードを手に入れるためのスロットマシンタイプで、これらが半ば公然と小売店などで運営されていることに、州内外の専門家からも不満が示されていた。この摘発チームの責任者、レオ・ルーセイ氏はこれらの機械が青少年に与える危険性を特に強調している。

 .名古屋市が誘致した、世界7ヵ国8番目の「レゴランド」である「レゴランドジャパン」が完成、4月1日にオープンする。名古屋では土地を名古屋市が所有、駐車場も整備した。高さ50メートルの展望タワーなどのアトラクションで構成されている。営業時間は10時から17時まで。1日パスポートの料金は子ども(3-12歳)5,300円、大人(13歳以上)6,900円。最初の「レゴランド」は、デンマークに本社を持つレゴ社が1968年に開設した、レゴブロックを使ってどんなものが作れるかという可能性を探るテーマパーク。「レゴランド」は当初好調だったが、玩具市場の縮小に伴い経営難に陥り、その経営権は05年に米国ブラックストーン・グループに3.75億ユーロで売却され、ブラックストーン社と傘下の英国マーリーン・エンターテイメント社による合弁会社(持株比率7対3)が引き継いだ。

 .バンダイナムコホールディングスは3月16日、同社の石川祝男会長が16日、フランス政府からレジオン・ドヌーブ勲章シュヴァリエを受章、フランス大使館で叙勲式が行なわれたことを明らかにした。レジオン・ドヌーブ勲章はナポレオン・ボナパルトにより1802年に創設された、フランス最高位の勲章として知られる。今回の受章は家庭用ゲームソフトやネットワークコンテンツ、玩具など幅広いエンターテインメント事業をフランスにおいて積極的に推進していることに伴う、投資や日仏関係への貢献が評価されたもの。叙勲式で石川氏は、「今後ともフランスの皆さんに喜んでいただける良質な商品、サービスを提供することで、貢献していきたいと考えている」と語っている。

 7
.エスケイジャパンは3月24日、大阪本社の不動産を売却、売却益1億2千7百万円を特別利益に計上することを決めた。売却先は公表していない。17年2月期の業績予想はこれに伴い、売上高45億8千5百万円(1月の前回予想では45億円)、経常利益1億千万円(8千万円)、最終利益3億円(2億7千7百万円)と上方修正した。同社はこれまで東京営業所、福岡営業所を売却している。また同社はこれまで、登記上の本社でもある「大阪本社」に対し、東京の拠点を「東京営業所」としてきたが、これを機に「東京本社」と呼称、事実上の2本社制を採用することになった。

 .草分け時代のアタリ社や、エキシディ社にいた技術者、ノア・アングリン氏がカリフォルニア州のスタンフォード病院で3月18日、死去した。78歳だった。アタリ社では技術・製造担当の副社長だったが、スカウトされて、81年4月にエキシディ社の社長になり、その後「マウストラップ」などヒットさせることになる。エキシディ社は、ラムテック社から独立したピート・カウフマン創業社長が73年に設立した業務用TVゲームメーカーで、アタリ社に対抗して「サーカス」、「スターファイアー」などのヒット作をものにした。アングリン社長になったのに伴い、カウフマン氏は会長となった。カウフマン氏はすでに15年7月に死去している。

 .ディンゴ(東京都渋谷区本町、庄司竜也社長)が3月21日、事業を停止、自己破産申請の準備に入った。負債3億4千万円。98年8月に設立された家庭用TVゲームソフト開発会社で、PSポータブル用「初音ミク-プロジェクト・DIVA-」(09年、セガから発売)や「フォトカノ」(12年、角川ゲームス発売)などのヒット作を開発、一定の評価を得ていた(業務用「初音ミク・プロジェクトDIVAアーケード」は10年にセガから発売)。調べによると、スマホ用ゲームの開発にも精力的に取り組んできたが、家庭用ゲーム市場が縮小傾向にある中、売上げが減少していき、支えきれなくなったとされている。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017