2016年11月1日号 Last updated on October 15, 2016
特報
 フィリピンのカジノ「オカダマニラ」は12月21日開場か。

 TDR上半期の入場者数は0.3%減の432万人に。

海外
 中国GTIアジア展16はVRゲーム紹介に集中。

 中国ワンダグループは「万達遊城」を15ヵ所に増やす計画。

国内
 乗物機のホープ、キディライド事業に終止符。

 セガ社とコナミ、ゲーム場にマルチ電子マネー導入へ。


2016年11月1日号のニュースダイジェスト
 写真上は中国GTIアジア展2016(広東省広州市)の入り口付近、下は同展示会で台湾のアイマックス・テクノロジー社が、同社のVRシステムとVRゲーム「ボクシングガール」の実演をしているところ。
http://www.eyemax-asia.com/news_detail.php?nid=31

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30年前の主なニュース

 AMショー開催を前にコナミ工業は「ウェック・ルマン」を、セガ社は「アウトラン」をそれぞれ披露した。バンダイはファミコン用スポーツキット「ファミリートレーナー」を発表した。米国バリー社はジュネーブでDB会合を開いた。(1986年11月1日号)

40年前の主なニュース

 JAA主催のAMショーに米国バリー社、アタリ社などの重役が訪れた。新興産業が出展を取りやめたため、綜合マネジメントとアミューズメント通信社が埋め、「ゲームマシン」が事実上初出展した。タイトーのTVゲーム「ボールパーク」が人気を集めた。(1976年11月1日号)



【ニユースダイジェスト】

 1.中国GTIアジア展2016(9月9-11日、広東省広州市)は、琶洲国際展示場の5ホール(前年は3ホール余り)を占める過去最大の出展規模となったが、出展社とメーカーの関係など相変わらず不明な点が多く、国際的な観点からは不明確さや曖昧さが否定できない状態が続いている。今回の特徴は日本のSIE「PSVR」発売に伴う、業務用のバーチャルリアリティ(VR)ゲームの紹介に集中されたことだろう。しかし、以前は出展したことのあるバンダイナムコや精文世嘉(セガ上海)など日本勢は出展しておらず、東京ジョイポリスのVR系アトラクションが紹介され、人気を集めたぐらいにとどまっている。中国勢は世宇科技(UNIS)や華立科技(ワーラップ)がTVゲーム機、乗物機とともにVRゲーム機を展開したが、詳細は不明。混沌とした状態ではあるが、ひとつでもヒット作が出れば市場の流れは変わる可能性があるだけに、予断は許されないとされている。

 .ユニバーサルエンタータインメントのフィリピン・マニラに建設中のカジノリゾート「オカダマニラ」を運営する子会社、タイガーリゾート・レジャー&エンターテインメント社は10月7日、カジノリゾートを年末までにオープンすると発表した。具体的な日程は明らかにしていない。一方、フィリピンのカジノ監督局であるPAGCORは、「オカダマニラ」のオープンは12月21日だとロイターに明らかにした。ヨゴネット(yogonet)によると、11月オープンの予定だったが、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が6月末の宣言に次いで、違法オンライン賭博の摘発をエスカレートさせているため「1ヵ月ほど遅れる」と報じている。通常大規模なカジノリゾートなどでは、本格オープンに先立ちソフトオープンが行われることが多く、この場合も11月ソフトオープン、12月本格オープンと見られてきたが、どうもひと月ほど遅れるもようだ。

 .ユニバーサルエンターテインメントは10月3日、第2・四半期までの6ヵ月(4-9月)業績予想を、売上高565億円(8月の前回予想は515億円)、経常利益240億円(192億円)、中間利益160億円(101億円)と大幅に上方修正した。理由として同社は、「国際的な経済状況の変化、為替市場の変動により。前回発表時と比較して円高に推移している、為替評価益の増加による」などと説明している。ただし評価益が具体的におよそいくらかになるか、などは示していない。通期(17年3月期)予想は据え置いた。フィリピンのカジノリゾートホテル「オカダマニラ」については、予想以上の天候不順の影響があるものの、大きな遅れは見受けられず、政府の動向などを勘案し、最適な開業時期を慎重に検討していく、としている。

 .イオンファンタジーは第2・四半期までの6ヵ月間(3-8月)の中間決算を発表、売上高は16%増の324億4百万円、経常利益は48%増の15億6千百万円、中間利益は56%増の8億5百万円と、計画を上回る大幅な増収増益になった。店舗数は国内が9増10減の495店、海外が39増(うち中国は20)の318店で合計813店(前年同期722店)。海外の国別内訳は中国が最も多く149店、以下マレーシア76店、タイ55店、フィリピン22店、インドネシア6店、ベトナム8店、カンボジア2店となっている。国内では売上高が15%増の275億円(億未満切り捨て)、営業利益が29%増の17億円、海外は売上高が24%増の49億円、営業損失が約7百万円(損失1億円)だった。国内では前年6月の旧ファンフィールドの店舗統合により、またプライズ部門でオリジナルゲーム機の景品の導入により既存店伸び率がアップし、営業利益に貢献した。

 .長年小型乗物機のメーカーとして親しまれたホープ・アミューズメント(本社川崎市麻生区栗木、原田敦史社長)が9月30日、廃業を発表、キディライド事業に終止符を打った。元の会社のホープ商会は、創業者の小野定良氏が1952年4月に設立、実用車のオート三輪「ホープスター」の製造・販売でヒットし、ホープ自動車に改名、63年に多角化として遊戯用小型乗物機の製造販売を開始した。74年ホープに社名変更、81年から遊戯場運営も開始した。だが近年のAM市場の縮小と低迷により、メダルゲーム機の企画開発にも挑戦してきたが、経営は好転しなかった。AMショーの発足当初からの出展社だったが、15年のJAEPOには出展せず、その後新会社のホープ・アミューズメントに事業を移転して、16年に出展した。ホープの社長でホープ・アミューズメント顧問の小野良文氏はJAMMAの理事。

 .東京ディスニーリゾートの今年度上半期(4-9月)の入園者数は0.3%減の1,432万9千人だった。東京ディズニー(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の2パークの入園者数を合わせたもので、TDS15周年記念事業とTDL春のイベントなどが好評だったが、台風や雨など天候の影響を受け、今ひとつ伸ばすことができなかった。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)は8%増の700万人だったと発表した。3月に導入した、客が腹ばいになった状態で疾走するコースター「ザ・フライング・ダイナソー」が人気を集めた。いずれも4月にパスポートなど料金の値上げを連続して実施しているが、それで特に客足に影響を与えたわけではないとしている。長崎のハウステンボスは熊本地震の影響で、また横浜の八景島「シーパラダイス」、浅草「花やしき」、ひらかたパークは雨天が影響して伸ばせなかった。

 .セガ・インタラティブとコナミデジタルエンタテインメントは10月6日、TFペイメントサービス(増田俊朗社長)が提供するクラウド型決済システム「シンカクラウド」と、トッパン・フォームズ(坂田甲一社長)のマルチ電子マネー決済端末を通じて、ゲーム場向けのマルチ電子マネーサービスを今秋から導入していく、と発表した。「スイカ」など交通系電子マネーの他、「ワオン」、「ナナコ」などの電子マネーも使用できる。セガ社は「オールネット」、コナミは「eアミューズメント」のネットワークを構築、コナミはさらに「パセリ」による電子マネー決済を可能にしており、これらを一つのシステムで運用できるよう進めるもの。タイトーやナムコはそれぞれ独自の電子マネーシステムを構築しており、セガ社とコナミは今年2月に業務提携することで合意し、共同開発を進めてきた。

 .中国の不動産大手、大連万達集団(ワンダ・グループ、王健林会長)は9月24日、安徽省合肥で複合娯楽施設「合肥万達遊城(ワンダ・シティ)」をオープンした。広西省南昌に5月オープンした1号店に続く2号店で、テーマパークに商業施設、ホテルなどを併設しており、同じような「万達遊城」を20年までに中国で広州、重慶など15ヵ所まで増やす計画だ。テーマパークは「上海ディズニーランド」に対抗するもので、王会長は「強い虎でも、たくさんの狼には勝てない」と張り合っているつもりだが、客からは「料金が高いのに面白くない」と敬遠される傾向にある。万達集団は経営の多角化を目指しているが、最近ではマンション販売、百貨店経営から撤退する一方、映画館経営、プロスポーツ大会の放映権に進出することを決めており、うち映画館事業にはソニーの子会社が業務提携するなどの動きがある。

 .株式会社ディーノ(大阪府枚方市岡東町、松波邦豪代表)に対し大阪地裁は9月23日、破産手続き開始を決定した。負債は約3億円。枚方駅近くのイタリアダイニングバー、ゲームセンター、カラオケルームなどを経営していた。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2016