2008年8月15日号Last updated on August 1, 2008
特報
 任天堂と54社は「DS」用マジコンメーカー5社を提訴した。

 カプコンの第1・四半期は好調だが、業務用などは赤字に。
海外
 米国IT社が「従業員にとって理想的な企業」に選ばれた。

 ウォルトディズニー社の第3・四半期決算は順調だった。
国内

 ラウンドワンは4%増収だが、32%も経常減益に。

 シチエ6月中間期は、車の来客が減り減収減益に。


2008年8月15日号のニュースダイジェスト
写真はバンダイナムコゲームスAMカンパニー方針説明会の懇親会で、上は(左から)ユウビスの川楠俊太郎社長、フウキ/富貴商会の高橋靖和/富貴子社長夫妻、テヅカの手塚明雄社長。下はアミューズメントタカの五十嵐哲博社長、ユーエス産業の森莞爾社長、グレイドの前田高志社長。

20年前の主なニュース

 米国バリー社は子会社のバリー・ミッドウェー社をWMSインダストリーズ社に売却、バリーブランドのフリッパーとミッドウェーブランドのTVゲームは、ウィリアムズ社が開発製造することになった。セガ社は新作展で「パワードリフト」などを披露した。同様にジャレコは「武田信玄」、アイレムは「最後の忍道」を紹介した。(1988年8月15日号)

30年前の主なニュース

 全日本遊園協会(JAA)の模倣機械規制委員会は、手続き規定に基づき、タイトーからの審査申請を受理した。またJAA理事会は自動遊戯機設置要綱と電気用品取締法の徹底を促す決議を採択した。日本娯楽機械オペレーター協同組合(JOU)はテーブルクレーンの出現により、高額景品の違法性を訴える意見書を出した。(1978年8月15日号)

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【ニユースダイジェスト】

 1.カプコンは7月30日、第1・四半期(4―6月)業績を発表、PSP用ゲームソフト「モンスターハンターポータブル2ndG」が200万枚を超えるヒットになったため、売上高が15%増の163億円、経常利益が60%増の40億円、純利益が111%増の23億円と快調に伸ばした。しかし部門別でみると、ゲーム場(1店増)運営の売上高は6%増の31億円ながら、営業損失は73百万円(前年同期は2億円の利益)と赤字転落し、業務用機器も売上高は46%増の10億円と伸ばしたものの、開発費の増大で営業損失は2億円(前年は1億円の利益)とさえなかった。コンテンツエキスパンション(携帯電話用、遊技機用ゲーム)は売上高が47%増の10億円で、営業利益は66%減の2.8億円だった。

 2.ラウンドワンは7月30日、第1・四半期(4―6月)業績を発表、個人消費が低迷するなか集客力向上に努めており、売上高は3.8%増の186億円と伸ばしたにもかかわらず、経常利益は32%減の25億円、純利益は39%減の13億円と大幅に後退した。4月に姫路飾磨店を開設した(6月末の総店舗数は84店)。施設別売上高は7月10日に発表済みで、うちゲーム場は1.6%増の77.8億円、ボウリング場は3.6%増の66.4億円にとどまっており、計画を下回ったとしている。中間期、通期の業績予想は修正していない。

 3.シチエは7月28日、6月中間決算を発表、売上高は6.7%減の6,011百万円、経常利益は13.6%減の1,030百万円、中間利益は12.1%減の567百万円だった。期間中新規出店も閉店もなく、売上高はDVDなどレンタル部門が6.8%減の2,292百万円、AM施設部門が6.6%減の3,719百万円(うちゲーム場は7.5%減の3,595百万円)で、ともにガソリン価格高騰のため車での来客が減ったためと見ている。8月にウェアハウス三橋店を開設する予定で、通期予想は変更しない。

 4.任天堂とゲームソフトメーカー54社は7月29日、インターネットからダウンロードした無断ゲームソフトを「ニンテンドーDS」(lightを含む)で使用できるようにする、いわゆる「マジコン」と呼ばれるツールを販売している、嘉年華(本社東京)など中国系メーカー5社を、不正競争防止法に基づき東京地裁に提訴した、と発表した。「ニンテンドーDS」では任天堂が許諾していないソフトは作動しない仕組みになっており、コピープロテクションを外すツールの販売は不正競争防止法により禁じられているが、DS用マジコンが数十万個出回っていると見られることから、法的手続きに踏み切ったもの。なおコナミは訴訟に参加していない。

 5.任天堂は7月30日に第1・四半期(4−6月)業績を発表、据え置き型「Wii」と携帯型「ニンテンドーDS」がいぜん好調で、売上高は24%増の4,233億円、営業利益は31%増の1,191億円、純利益は34%増の1,072億円と過去最高だった。海外で「Wii」は1.8倍の465万台売れ(国内は53万台)、「ニンテンドーDS」も1.3倍の636万台売れており(国内は58万台)、欧州と米州で伸ばしている(海外比率89%で、欧州43%、米州40%、その他6%)。累計では「Wii」が国内643万台、海外2,319万台で計2,962万台、「ニンテンドーDS」が国内2,297万台、海外5,458万台で計7,754万台。

 6.ソニーは7月29日に第1・四半期(4−6月、米国基準)業績を発表、うちSCEが担当するゲーム部門は、売上高が前年同期比16.8%増の2,296億円とさらに伸ばし、前年同期の営業損失292億円に対し、営業利益54億円と5年ぶりに黒字化した。据置型の「PS2」は115万台減の151万台、「PS3」は86万台増の156万台、携帯型の「PSP」は159万台増の372万台、またゲームソフトはPS2用が1,180万枚減の1,930万枚、PS3用が1,810万枚増の2,280万枚、PSP用が200万枚増の1,180万枚を販売した。「PS3」は本体コスト改善とソフト売上増加により、営業損益が改善した。

 7.タイトーの子会社であるタイトーアルト、タイトーテックが8月18日の解散決議を経て10月末に解散することになった。タイトーの親会社、スクウェア・エニックスが7月28日に発表した。タイトーアルトは、オリンピアゲーム推進会社として66年11月に設立された太栄商事がその後、旅行業に移行したうえで、92年4月タイトーアルトに改称したが、すでに業務を休止している。タイトーテックは、家電製品輸入販売として72年7月設立されたディスコが99年7月に改称したものだが、長年休眠状態だった。業務用機器のメンテナンス業務を担当しているタイトーテック事業部とも関係がない。

 8.アリサカに対し宮崎地裁は7月9日、更生手続き開始を決定、江藤俊彦弁護士が更生管財人に就任した。江藤管財人は、支援企業(再建のためのスポンサー)について「10社以上が名乗りを上げており、4、5月以内に決めたい」としているが、具体的な社名などは明らかにしていない。1ヵ月余りで手続き開始となった理由については、債権者がゲーム機などを引き上げなかったこと、6月の売り上げがそれまでの月の85%を保ったことなどを挙げている。42店の運営、正社員100人を含む800人の雇用は維持している。09年3月末までに更生計画案を地裁に提出する。同社は5月28日に会社更生手続き開始を申し立て、江藤弁護士が保全管理人に指名されていた。

 9.米国ウォルト・ディズニー社は7月30日、第3・四半期(4―6月)決算を発表、ESPNなどのメディアネットワークが好調で増収増益だったが、映画などスタジオエンタテインメントは不調だった。売上高は2%増の92.4億ドル、営業利益は2%増の23.2億ドルで、うちメディアネットワークの売上高は8%増の41億ドル、営業利益は9%増の15億ドル、テーマパークの売上高は5%増の30億ドル、営業利益は3%増の6億ドル。9ヵ月(10―6月)では売上高が7%増の284億ドル、営業利益が12%増の67億ドルとなっている。

 10.米国のインクレディブル・テクノロジーズ社(IT、イリノイ州アーリントンハイツ、エレーヌ・ホジソン社長)は7月24日、「シカゴ都市圏の従業員にとって最も理想的な企業101社」のひとつに選ばれ、8月4日シカゴ・マリオット・オークブルックで受賞することになった、と発表した。この賞は全米ビジネス資源協会(NABR)が、職場としての働きやすさを独自に評価し、贈っているもので、選ばれるためには報酬だけでなく、コミュニケーション、従業員教育、文化の多様性など多くの項目で高い評価を受けねばならない。IT社は「ゴールデンティー・ライブ」など、インターネットを利用したトーナメントTVゲームで業績を伸ばしている。

 11.米国ブランズウィック社との合弁を3月に解消して、三井物産の完全子会社となったブランズウィックスポーツガーデンが、「スポルト」に社名を変更してボウリング場の再生事業を開始し、7月20日に「スポルト浦和国際ボウル」(さいたま市桜区)を改装オープンした。米国ブ社と三井物産は1961年3月に日本ブ社を設立、その子会社のブランズウィックスポーツガーデンが全国15ヵ所のボウリング場(とビリヤード場、ゲーム場)を運営してきたが、米国ブ社は07年9月に日本からの撤退を表明、ロケ運営会社は三井物産に売却し、機器販売はサンブリッジグループに委ねている。

 12.ユウビスは7月16日、東大阪・瓢箪山の長崎屋にある自社ロケで新作展を開き、「バーバーカット・リバーシブル」を紹介した。景品を吊るすひもを切るためのハサミの動きを操作するプライズ機「バーバーカット」を大幅改良したもので、これまでハサミが奥に向いていたのを手前向きに、奥へ移動していたのを手前に移動するよう大きく変更、またひもを動きにくくする溝付きの横向きバーなどを加えて、景品を吊るすひもを切るという動きを鮮明にした。OP価格98万円で、順次出荷でき、吊るすためのひもなど消耗品は本体と当初セットになっている。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。