2006年3月1日号

Last updated on February 25, 2006

特報

 セガサミーホールディングスは通期業績を大幅上方修正した。

 アルゼは大幅赤字に転落した上、セタに資本投下することになった。

海外

 卓上式TVゲームの米国メリット社が中国製コピーに悩まされている。

 家庭用に転じた米国ミッドウェー社の業績がさらに低下した。

国内

 バンダイナムコの業績は家庭用などさえず、下方修正した。

 山崎屋が日邦アミューズメントを買い取った。


2006年3月1日号のニュースダイジェスト
写真はAOUエキスポ06にて、上はタイトーの小間で(左から)小島理一AM事業本部長、バンダイナムコゲームスの石川祝男社長。下はセガ社のシリーズ最新作「バーチャファイター5」を試しているようす。

10年前の主なニュース


 ナムコは英国ATE96で最大の小間を構え、米国ではエジソンブラザーズ社のゲーム場チェーンを取得した。タイトーは「X−55」を通じゲーム配信を本格化した。バンダイは3月にも「ピピン」を出荷する予定。セガ社の中山隼雄社長は、業務用を3年で3倍にすると語った。バンプレストが松戸駅前に本社を移転した。(1996年3月1日号)

20年前の主なニュース


 米国AAMAは業務用の並行輸入は違法行為だとの見解をまとめた。バリー社はディストリビューター会社の売却を開始した。シグマは米国リノのカジノ取得を発表した。ゲーム場の風営化1周年で、「たまり場化」の効用が指摘された。新日本企画が新作展で「怒」を披露した。トーケンの土屋健蔵創業社長が52歳で死去した。(1986年3月1日号)

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【ニユースダイジェスト】

 1.セガサミーホールディングスは2月7日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を明らかにするとともに、通期業績予想を大幅上方修正した。最大の要因は「アラジン2エボリューション」などパチスロ機の成功だが、大型メダルゲーム機「スターホース2ニュージェネレーション」や、キッズカードゲーム機「甲虫ムシキング」、「オシャレ魔女ラブ&ベリー」なども好調だった。9ヵ月間業績では売上高が前年同期に比べ5.4%増の420,817百万円、経常利益が11.5%増の101,162百万円、純利益が37.3%増の63,485百万円で、家庭用部門が黒字化するなど順調だった。通期について売上高は昨年5月の前回予想と比べ30億円増しの5,700億円、経常利益は200億円増しの1,200億円、当期利益は120億円増しの680億円になると予想している。

 2.バンダイナムコホールディングスは2月23日、第3・四半期までの9ヵ月業績を発表するとともに、通期予想を下方修正した。9ヵ月業績は売上高345,396百万円、経常利益36,801百万円、純利益17,711百万円で、うちナムコ分は売上高が前年同期比2.9%減の128,148百万円、経常利益が72.3%減の2,875百万円、純利益が62%減の2,512百万円。家庭用ゲームソフトが大幅減益となり、またゲーム場運営が低下しているため。通期では家庭用資産の評価損60億円を計上することにし、連結予想は売上高4,500億円、経常利益330億円、最終利益110億円を見込んでいる。51%を所有するバンプレストについては約182億円かけて公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社にすることになった。

 3.カプコンは2月8日、第3・四半期までの9ヵ月業績を発表、中間期で減収・経常減益(中間利益は増加)となっていたが、家庭用ゲームソフトが盛り返し、増収増益となった。売上高は前年同期比12.5%増の47,925百万円、経常利益は65.7%増の5,304百万円、純利益は約5倍の7,427百万円。部門別では家庭用売上高が前年同期比16.2%増の29,302百万円、営業利益が64.2%増の2,299百万円、業務用売上高は9.6%増の5,633百万円、営業利益は29.8%減の1,139百万円、ゲーム場運営は売上高が2.7%増の8,417百万円、営業利益が4.9%減の1,650百万円、コンテンツエキスパンション(液晶表示基板・携帯電話向け)は売上高が29.3%増の2,881百万円、営業利益が42.2%増の1,201百万円となっている。

 4.アルゼは2月23日、第3・四半期までの9ヵ月業績を明らかにするとともに、通期業績を大幅に下方修正した。9ヵ月間連結業績では主業務のパチスロがいぜん振るわず、売上高が前年同期比39%減の約322億円、経常損失が約71億円、当期損失が約88億円だった。通期予想は売上高を531億円(昨年11月の前回予想では1,005億円)、経常損失を52億円(75億円の利益)、当期損失を118億円(1億円の利益)と修正した。子会社のセタの9ヵ月業績も赤字で、通期に12億円の赤字を出す見込みなので、第三者割当によりアルゼが12億円払い込んで3月17日に増資し、株式所有比率を57%から68%に高める。これを機に10月1日付で持株会社制に移行するとの方針を発表した。

 5.米国ミッドウェーゲームズ社は2月23日、05年12月期決算を発表。売上高は前年比7.1%減の150百万ドル、営業損失は108百万ドル(前年は25百万ドル)、純損失は112百万ドル(20百万ドル)とさらに経営を悪化させた。しかしながら、「ブリッツ・ザ・リーグ」などがヒットしており、引き続き家庭用ソフト開発を進めていく、とデビッド・ザッカー社長兼CEOは語っている。機種別販売はPS2が52%、Xboxが34%。同社は01年6月に業務用から撤退しているが、かつては業務用の主要メーカーだったので、家庭用でも「ミッドウェー・アーケードトレジャー」など業務用資産を利用したソフトが多い。

 6.家庭用TVゲームソフトメーカー団体のCESA(辻本憲三会長)は2月17日、ゲームソフトについて年齢区分を変更、これまでの4区分に加え、「18歳以上のみを対象とする」区分を新設し、新区分のゲームソフトは18歳未満の者に対して、自主的に販売を禁止することを決めた。新区分の審査は3月1日から開始されるので、CESAは5月末までに販売自粛を実施できるとしている。レーティング機構のCEROが定めたこれまでの区分に基づき、CESAは02年10月以来CEROが定めた区分に沿って自主規制を実施してきたが、暴力的な内容のゲームが出現してきたため、さらに厳しく規制を求める声が強まっていた。このほどCEROが新区分を定めたのを受け、CESAが18歳未満者への販売禁止に踏み切ったもの。

 7.中堅オペレーター会社の山崎屋(本社石川県金沢市、山崎健造社長)が2月15日、日邦産業から小型乗物機メーカーである日邦アミューズメント(本社名古屋、松井義信社長)を4億円で買い取ったことが分かった。日邦産業は40年3月設立の各種資材メーカーだが、69年10月にバッテリーカー製造でAM事業に参入、04年8月にはこの部門を完全子会社の日邦アミューズメントとして分離していた。06年3月期売上高は約5億8千万円、経常利益は約4千万円と見られている。山崎屋は74年8月創業、79年5月設立のゲーム場オペレーター会社で、北陸を拠点に中部、信越、関東地方へと営業所を拡大している。

 8.米国メリット社の卓上式TVミニゲーム「マニックス」シリーズは米欧で息の長いヒット作となっているが、それが中国で大量に無断コピーされていることが分かった。同社のフランク・バルー国際販売担当副社長がこのほど明らかにしたもので、中国のメーカーが台湾の業者と連携して何千台ものコピー品を製造し、しかも業界紙(英国のインターゲームなど)に広告まで出しており、米国以外で未発売のゲームまで発売していたという。メリット社は80年代に卓上式TVゲーム機メーカーとして発足、当初はゲーミング機を製造し押収されるなどしていたが、やがてゲーミング機から脱し、90年代以降ヒットメーカーとして安定して伸ばしてきたが、中国のコピーヤーという手ごわい敵にぶつかったことになる。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。