2003年1月15日号

Last updated on January 13, 2003

特報

 米国「アミューズメントビジネス」紙は、02年に最も入園者を集めたテーマパークはマジックキングダムになったと報じた。

 富士急ハイランドの大観覧車に2月8日、透明なゴンドラが2台デビューする。

海外

 セガ社の米国業務用AM販売子会社はセガ・アミューズメントUSA社に改称した。
 
 英国「インターゲーム」の発行所が設立者によって買い戻された。

国内

 サミーの申請で特許庁は、アルゼのCT機特許を無効とする審決を行なった。

 AOUエキスポ03の出展社は前年比11%減、小間数は9%減になることが分かった。


2003年1月15日号のニュースダイジェスト

上の写真はCESA新年会で(左から)、ソニー・コンピューターエンタテインメントの久多良木健社長、ナムコの中村雅哉会長。下の写真はAOU近畿地区協議会の新年会で(左から)、タイトーの西垣保男社長、山岩/久富の富上正信会長、アスモの上田芳弘社長、タイトーの飯沢幸雄常務

10年前の主なニュース

 米国ウォルトディズニー社は西海岸での建設が見送りになった「ディズニーシー」を、東京ディズニーランドの第2パークとして建設したいと発表した。タイトー・アメリカ社の鈴木義治社長とリック・ロカティー副社長が退職、アメリカン・サミー社に転職した。ジャレコは「ワイルドパイロット」など新作発表会を開催した。小山ゆうえんちが会社更生法の適用を申請した(1993年1月1−15日号)。

20年前の主なニュース

 米国バリー社は子会社ミッドウェー社のTVゲーム機部門とバリー本社のフリッパー部門を統合、バリー・ミッドウェー社に再編した。米国のメーカー協会、AGMAはTVゲームの改変などでは許諾が必要との考えをまとめた。セガ社とエスコ貿易は新作展を開催、「スーパーロコモティブ」など紹介した。任天堂は新作展で「ポパイ」を披露した。データイーストは新作展で「バーニンラバー」など紹介した(1983年1月1−15日号)。

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【ニユースダイジェスト】

 1.米国の週刊「アミューズメントビジネス」(AB)紙は恒例の年末特集で、世界で最も多くの入園者を集めたテーマパークは、15年近くずっと東京ディズニーランド(TDL)だったが、02年に米国オーランドのウォルトディズニーワールド(WDW)にあるマジックキングダムに首位の座を明渡したと報じた。オリエンタルランドはテーマパークごとの入園者を明らかにしていないが、AB紙は93年以降テーマパークごとの入園者数を調査しており、今回は「TDLが新設の東京ディズニーシー(TDS)に客を奪われたため」としている。02年の結果は1位が前年2位のマジックキングダム(14百万人)、2位がTDL(13百万人)、3位が米国アナハイムのディズニーランド(12.7百万人)、4位が前年20位のTDS(12百万人)、5位が前年4位のフランスのディズニーランド・パリ(10.3百万人)となっている。

 2.富士急ハイランド(山梨県富士吉田市、富士急行褐o営)は12月26日、大観覧車「シャイングフラワー」のゴンドラ32台の内2台を枠組以外すべて透明のゴンドラにすると発表した。2月8日から実際に使用する。この透明のゴンドラに乗ると、床部分まで透明なため地上の人びとや観覧車の白いフレームが丸見えになる。もちろんゴンドラ内はエアコン完備で、富士山の勇姿や世界最速のローラーコースター「ドドンパ」などの光景も楽しめる。観覧車のゴンドラでは、世界最大の英国「ロンドンアイ」(高さ135m、ゴンドラは25人乗り)で足元近くまで透明というのがあるが、床部分を含めすっかり透明というのはこれが初めてとなる。大観覧車「シャイングフラワー」は66年7月開設、95年3月リニューアルしたもので、高さ地上50m。ゴンドラは2人乗りで、ハート型となっており大きさは幅1.9メートル、奥行き1メートル。

 3.サミーは1月7日、アルゼのパチスロ機に関する特許第1855980号について、特許庁が1月6日付けで特許無効の審決をしたと発表した。アルゼは同日、審決取り消しを求めて東京高裁に提訴したと発表した。この特許はチャレンジタイム付きパチスロ機(CT機)に関するもので、サミーのCT機についてアルゼが99年10月に特許訴訟を提起、東京地裁は02年3月にその請求を容認する判決(損害賠償74億円の支払命令)を言い渡したが、サミーは控訴している。それと平行してサミーは01年6月、この特許の無効審判を特許庁に請求しており、02年3月には特許庁がこの特許の無効理由通知書を送達していた。またアルゼは01年3月に別途特許訴訟を提起している。今後アルゼは東京高裁で特許庁を相手に特許の無効・有効を争いながら、サミーとの訴訟も継続することになるが、そもそも特許が無効であれば損害賠償請求の原因がなくなるわけで、かなり苦しい戦いになると予想されている。

 4.AOUエキスポ03(2月21‐22日、幕張メッセ)には実質、38社が633小間に出展することが分かった。02年は44社が697小間に出展したので、出展社数と小間数はそれぞれ11%と9%減少することになる。減少で最も大きいのはコナミで30小間(25%)減らした。反対に新システム基板に力を入れているサミーは20小間(50%)増やした。小間の大きい順ではコナミ(90小間)、セガ社(80小間)、サミー(60小間)、ナムコ(60小間)、バンプレスト(42小間)、タイトー(35小間)などで、こうした単独出展とは別にプライズコラボレーション(エイコー19、システムサービス22、セガ社36、タイトー13)は計90小間ある。前回出展したBLDオリエンタル、トーゴ、オムロンなど10社は今回出展しないが、前回出展しなかったタカラアミューズメント、カプコンなど5社が今回出展する。

 5.セガ社の米国業務用AM機販売子会社、セガ・エンタープライゼスUSA社(本社サンフランシスコ、アラン・ストン社長)はこのほどセガ・アミューズメントUSA社に改称されたもようだ。同社はこの種のアナウンスをした例がないので、何月からなのか明らかでないが、02年12月から使用している。またアラン・ストン社長によると、同社は1995年の米国著作権法時限事項解消により、米国での著作権所有者による承諾なしにTVゲーム機を平行輸入した場合、その営業使用は著作権侵害になると警告している。この件については、97年に販売権を持っていたセガ・ゲームワークス社がワールドワイドビデオ社を連邦地裁に訴え、時限事項解消後もメーカー側は訴えないことで合意したAAMA/AMOAの仲介により、訴えを取り下げたという経緯がある。しかしまた、同じような動きを強めている。

 6.任天堂は1月7日、コンパクト式の携帯型TVゲーム機「ゲームボーイアドバンスSP」(GBA−SP)を2月14日、12,500円で発売すると発表した。画面サイズはこれまでのゲームボーイアドバンス(GBA)と同じだが、反射型のTFT画面下部に白色LEDを内蔵しており、ライトが当たることで十分な光量がなくてもプレイできるのが特徴。またリチウムイオン充電池を内蔵しており、約3時間の充電で、ライトオフだと約18時間、ライトオンだと約10時間使用できる。ゲームソフトは89年4月以降に出荷された約1,400タイトルが使用可能。これまでのGBAよりやや割高だが、折りたたむと胸ポケットに入ることから、「大人が新幹線の中で楽しめるなど、幅広く使用される見込み」だとしている。

 7.英国の業界誌「インターゲーム」が1月初め、設立者によって買い戻された。「インターゲーム」の発行所、インターゲーム社はワールドフェア社を退職したデビッド・スヌック氏らが94年5月に設立したが、ゲーミング関係の業界誌と展示会を持つ米国オフィシャル・インフォメーションズ社(TIOC)が98年9月に買い取っていた。買収金額などは不明。なお、米国ハイパーウェア社は昨年10月末に業務を閉鎖したが、12月23日に連邦破産法チャプター7の申請をしていることが判明した。これは会社整理の手続きで、1月28日にも債権者集会が開かれるとしている。ハイパーウェア社は日本のメーカーなどからライセンスを得て、カンタム3D方式でPCベースの業務用TVゲーム機「ウルトラアーケード」を展開してきたが、行き詰まったもの。


 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。