TVゲームソフトウェア1位はカプコンの「機動戦士ガンダム・連邦vsジオン」、完成品タイプではナムコの「太鼓の達人」。
米国連邦地裁は、任天堂「NES」本体とカートリッジの間に入れ、ゲーム難易度などを変更するルイス・ガルーブトイ社の「ゲームジーニー」は著作権侵害とならない、とする決定を下した。米国セガ社はディストリビューター会合で、立体TVゲーム機「ホログラム」を発表した。JAMMAカーニバル部会は「ゲームセンター」という呼び方を変える必要がある、と意見をまとめた(1991年8月1日号)。
TVゲーム機「ジャンピューター」の商標権問題を契機に、JAMMAはTVゲーム機関係の特別委員会をとりあえず設置した。AMショーでメダルゲーム機展示をゾーン区分しているのを改め、小間内で区分展示することが決まった。NAOは初の常任理事会で賭博営業通報はがき配布、NAOショーの開催などの方針を決めた。任天堂レジャーシステムは1年ぶりの新作展で、「ドンキーコング」などを披露した(1981年8月1日号)。
Copyright © Amusement Press Inc. 2001 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です(そのため処罰された出版社があります)。
【ニユースダイジェスト】
1.漫画喫茶に家庭用TVゲーム機とゲームソフトを置いて客に自由に遊ばせたのは著作権侵害(無断上映)に当たるとして兵庫県警が摘発した事件で、経営していた会社と役員2名がそれぞれ罰金30万円の略式命令を受けていたことが判明した。兵庫県三田市内の漫画喫茶「タイムカフェ・サイゴン」で客が一品注文するとゲーム機など1時間自由に使えるという営業をしたもので、コナミ、テクモなど7社の告訴を受け兵庫県警が昨年12月に摘発、証拠品を押収し、今年1月に漫画喫茶経営、潟tーリエの役員2名を逮捕したもの。神戸地検と簡易裁判所により、略式罰金刑を言い渡した、とACCSがこのほど明らかにした。しかし公判請求したなら、どうなったか分からないケースとも見られている。
2.警察庁・生活環境課は2000年中の風俗営業関係の調査結果をこのほど発表。「8号営業」(ゲームセンター等)について、許可対象になる13,734営業所に476,830台の遊技設備が設置されており、許可対象外では11,240営業所に76,298台が設置されているとしている。許可対象の「8号営業所」は、新風営法が施行された1985年と比べ営業所数が48%減少したものの、設置台数は25%増加した。また遊技設備を使用した賭博事犯は昨年中150件あり、55営業所で989人が検挙されている。うち風俗営業の許可を得ていたのは20営業所だった。風営法では賭博に使用されるゲーミング機と、賭博に使用されることのないAMゲーム機の区別をしていない。
3.キディライド大手の潟zープ(本社工場川崎市)の創業社長、小野定良氏が6月30日午後1時46分、心臓不整脈のため東京都狛江市の病院で死去した。80歳。葬儀・告別式は7月5日、東京の築地本願寺第二伝道会館で社葬として行われた。喪主は長男でホープ常務の小野良文氏。1921年6月香川県三豊郡上高瀬村生まれ。37年に東京の東洋商業学校卒。自動車整備に従事し、51年にホープ商会を創業、52年に法人化した。この年日本で初めて自動2輪自動車「ホープスター」を発売しヒットさせた。54年ホープ自動車に改称。63年にレジャー事業部を設けた。74年ホープに改称。社長死去に伴い小野良文氏が社長を継ぐことになった。
4.SNKの定時株主総会が6月28日に東京・水道橋で開かれたが、50.88%所有する親会社のアルゼが総会議案にことごとく反対し、否決されるという極めて異例の株主総会となった。総会議案は、今年3月期の損失金処分案、定款一部改正案(本店所在地など)、任期満了に伴う監査役選任など。SNKでは否決されたが、対応できるとしている。なおアルゼから富士本常務がSNK取締役に選任されることになっていたが、就任の意思が確認できないことから選任されなかった。SNKは4月25日に民事再生手続き開始決定を受け、9月28日までに再生計画案を提出する予定だが、親会社アルゼとの関係次第でどうなるのかまったく分からない事態になってきた。
5.米国ウォルトディズニー社のバーチャルテーマパーク「ディズニークエスト」は、2つ目のシカゴ店を9月に閉鎖することにし、3つ目のフィラデルフィア店の出展計画は中止した。「ディズニークエスト」は5階建て9000uのスペースを使い、「サイバースペースマウンテン」、「バーチャルジャングルクルーズ」などのアトラクションで楽しませるもの。最初ディズニーワールド内に98年6月オープンし、シカゴ店は99年6月にオープンした。フィラデルフィア店は今年夏にもオープンの予定だった。「ディズニークエスト」のコンセプトや客の評判は良かったが、シカゴ店では収益性に問題があった。単独の施設はディズニー向きでない、と説明されている。
6.英国ワールドフェア社は業界誌の月刊「ユーロスロット」、「カジノインターナショナル」、「パークワールド」を広告雑誌専門のデータチーム社に売却することになった。9月号から切り替わるが、さらに広告中心となる。ワールドフェア社は週刊紙「コインスロット」を99年12月までにBACTA子会社のATE社に売却している。また古くから広告週刊紙「ワールドフェア」、「マーケットトレーダー」を発行しておりこれらは残るが、AM業界とは関係がなくなる。競合誌との競争が原因ではなく、そもそも英国のゲーム業界の力がなくなったためと見られている。
7.郵政事業庁などが8月1―7日、東京ビッグサイトで開く「日本国際切手2001」の会場で、顔写真つき切手(プリクラ切手)が臨時発売されることになった。日本では初めての試みで、まず顔写真をデジカメで撮影し、パソコンにとりこんだ上で切手シートにプリントするもの。本来の切手の下に顔写真が付いてミシン目もあるので、顔写真をつけたまま貼って投函できる。またナムコのナンジャタウン(東京・池袋)で、7月20日から新アトラクション「熱唱!銭湯歌合戦」が登場する。これは「銭湯クイズ・どんぶらこ」を全面リニューアルしたもので、カラオケを使ってクイズに挑戦するというもの。
8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの格闘ゲーム「機動戦士ガンダム・連邦vsジオン」(7回目)、2位はセガ社の「バーチャストライカー 3」。 TVゲーム完成品部門……1位はナムコの太鼓叩き音楽ゲーム機「太鼓の達人」(8回目)、2位はコナミの「ポップンミュージック 6」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位は日立ソフトウェアの写真シール機「劇的美写」(8回目)、2位はオムロンの「チルティショット」。
業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。
|